花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

Pen online に 「ファン・エイク展」記事。

2020-03-07 21:14:17 | 展覧会

ゲストの通りがかりの者さんから教えていただいていた「Pen online」に青野尚子さんの記事が掲載された。

「“視覚の革命”を起こした、ヤン・ファン・エイクの名画を訪ねてベルギーへ。(前編・中編・後編)」

https://www.pen-online.jp/feature/art/janvaneyck1/1

https://www.pen-online.jp/feature/art/janvaneyck2/1

https://www.pen-online.jp/feature/art/janvaneyck3/1

ああ、私も行きたかったなぁ~、観たかったなぁ~!!!



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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
closer van eyk (山科)
2020-03-25 05:35:01
今回の特別展つながりでしょうが、超拡大写真、赤外線レフレクトグラフィー写真、X線写真などを含めて ファンアイクの主要な作品をみることができるサイトができているようです。

これは、とても刺激的ですね。
目新しいところでは、スペイン ブルゴスのコルバビオスの聖母子ですが、周囲の調度がそっくり、まさかヤンの調度担当アシスタントが描いたのではないか?と妄想するくらいです。
芸大の熊沢弘さんのツイートが紹介していて、発見しました。熊沢弘さんの翻訳「ヒエロニムス・ボスヒエロニムス・ボスの世界
ティル=ホルガー・ボルヒェルト」の翻訳で、原書が誤っているのか、熊沢さんの翻訳が誤っているのか? どっちにしても文句いってやろうと、Twitterを検索していたら、副産物としてみつけました。
  
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closer 他の作品 (山科)
2020-03-25 09:51:33
他の作品は試作サイトみたいでダイレクト・リンクじゃないとたどりつけないようですURL
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山科さん (花耀亭)
2020-03-26 00:56:13
貴重な情報をありがとうございました!!
さっそく二つのURLをチェックしましたよ~☆ 拡大しても精緻な画像であるのが凄く嬉しいです(^^)。特に《ファン・デル・パーレ...》の聖ゲオルギウス鎧部分に赤い頭巾のヤンらしい姿が確認できてうれしかったです!!
不思議なのはフィラデルフィア作品が入っていないことで、断られたのでしょうか??
で、ご紹介の“COVARRUBIAS (Burgos). Virgen del libro. ”は確かに調度はファン・エイクそっくりですね(・・;)
各作品を拡大しながらチェックしていくと、色々な発見がありそうです。見応えあるサイトなので、ゆっくり楽しみたいです。ありがとうございました!!
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網羅ではない (山科)
2020-03-28 04:52:58
花耀亭さま> 不思議なのはフィラデルフィア作品が入っていないことで

ロンドンNGのものでも入ってないものはありますので、研究用精細写真を新たに撮ることができたものだけだと思います。
網羅を意図したものではないということでしょう。
 トリノ・ミラノ時祷書の焼け残り写真は驚きでした
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Unknown (通りすがりのもの)
2020-03-28 21:27:48
御多分に洩れず、展覧会を含む旅はキャンセルせざるを得ませんでした(予約した3・13から展覧会はclosed)。寒い時の予約にしておけばよかった。夫婦で少し贅沢な飛行機の席と宿をrefundできない条件で予約していたため、被害は甚大でした。悔しいので、展覧会カタログ英語版を直接版元から入手(Amazonでは5月発売)、さっき眺めたところです。えらく大きな本で、ファン・エイク作品に現れたるタイルと絨毯の絵柄について、なんて論文もありました、興味あるところをぼちぼち斜め読みして行くつもりです。図版は全作品とその超拡大図、ゲント祭壇画の修復前後の比較、工房作も掲載です。特にアルベルティーナ所蔵の12枚の使徒の素描(工房作)などは、実際に行っても展示されていない場合がほとんどだしネットでも見れないものでした。
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山科さん (花耀亭)
2020-03-28 21:47:23
>新たに撮ることができたものだけ
>網羅を意図したものではない
なるほどです。もしかして、これからも画像追加されるかもしれないと、少し期待してしまいます(^^ゞ
で、トリノ・ミラノ時祷書の焼け残り写真は衝撃的ですね!!それに、絵具...特にラピスラズリの青が美しいまま残っているなんて凄いです(・・;)
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-03-28 22:37:22
やはりキャンセルせざるを得なかったようですね。残念です!!
せっかくご夫妻で計画を立て、展覧会&とびっきり楽しい旅になるはずが....経済的損害も含め、その悔しさが良~くわかります!!!
それにしても、展覧会カタログ英語版をGetされたとはさすがですね(^_-)-☆。
現在Amazonではドイツ語版しか出ておらず、英語版が5月発売予定というのは貴重な情報です。ありがとうございます!!
私もぜひ入手し、せめて、紙上で展覧会に想いを馳せたいものです。
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Unknown (通りすがりのもの)
2020-03-28 23:08:18
Pen記事(上篇)掲載のヘント祭壇画の表パネルは、展覧会に出されているコクシーによる模写ですね(記事中編でも言及の)、カタログ本での比較で気づきました。ちなみに、この本を最初、すでに発売されているAmazon UKで入手しようとしたところ、5月すぎまで日本には売れないとなりました。
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通りがかりの者さん (花耀亭)
2020-03-30 00:57:04
おお、表パネルはミヒール・コクシーによる模写でしたか!! 貴重な情報をありがとうございます。実はコクシー模写も興味津々でした(^^ゞ
それにしても、なぜ日本には5月すぎまで売れないのでしょうかね??>AmazonUK
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Unknown (通りすがりのもの)
2020-03-30 08:13:54
すみません、模写の件は先走って間違えてしまったようです。また、amazonの件は、日本でのアマゾンの発売時期との関係のようです。カタログ本で、彼の自然観察眼についての文章をよみました。同時代には、鳥のリアルに飛ぶ姿は、誰も描いていないのに(比較対象のギルランダイオは、剥製の鳥が飛んでいるように描いている)、ヘント祭壇画表パネルでは確認できる事(しかも渡り鳥のV字でまとまって飛ぶ様子も)、聖フランシスコの聖痕では岩表面の地衣類が描かれている事(白や黄色の点が見える)、を知りました。NY祭壇画などでの月の表面のリアル描写は以前から指摘されていましたね。
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Unknown (通りすがりの者)
2020-03-30 12:00:29
連投すみません、山科さんご指摘のサイトと関連する書籍があり、Van Eyck Studies, C.Currie et alで、amazonにて入手された方のレビューが読めます。また、前のコメントへの追加ですが、ファンデルパーレの母子像でのインコみたいな鳥ですが、目の周りが赤い、この色は死後すぐに消えるそうなので、生きている個体を観察したと言えるそうです。さらに最近議論されている教会の聖母子の制作年代が1420年代に遡るという説にはかなり否定的であり、またその失われた対応する2連画の片翼には、寄進者ではなくおそらく磔刑図が描かれていたのではないか、と議論されていました。
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>通りすがりの者 (山科)
2020-03-30 21:23:58
 Curieさんは、ブリューゲルの技術的問題について知見のあるかたですね。森洋子先生とも親交があるようです。
The Memling restoration, a marathon ARTtube
http://www.arttube.nl/en/videos/the-memling-restoration-a-marathon
にでてくるアントワープの研究者
 Lizet KLaasen女史は、面識がありますが優秀な方のようです。

なんか、研究者が女性ばかりですね。
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-03-31 01:25:01
模写の件、大丈夫です。AmazonのUKはJPの5月発売を考慮しての販売戦略だったのですね(^^;。
で、通りすがりの者さんのカタログ内容情報に大感謝です!!最新知見&研究が色々掲載されているようで、特にヤンの自然観察眼の素晴らしさが伝わってきますね。それに、私は横文字苦手なので、内容のご紹介が凄く嬉しく助かっております(^^ゞ
で、さっそくAmazonの「Van Eyck Studies 」&書評もチェックしましたが、なるほど、"Closer to Van Eyck"を参照しながら読むべき研究本なのですね。
通りすがりの者さん、色々と教えていただき、本当にありがとうございます!!
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山科さん (花耀亭)
2020-03-31 01:34:11
Curieさんの「"Van Eyck Studies」も参照すべきとする"Closer to Van Eyck" サイトは本当に凄いサイトですね!!ご紹介ありがとうございました!!
Curieさんも、Lizet KLaasenさんも、女性研究者さんたちが頑張っているのがなんだか嬉しいです(^^)v
それにしても、感染拡大でアントワープ美も再開が遅れそうですね。
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Unknown (通りすがりのもの)
2020-03-31 07:42:32
何人か関心を持ってくださりそうなので、さらに”視覚の革命”の意味合いについての2本の論文のエッセンスを書き込みます。彼の時代の光学は、アルハザンによるもので、実験に基づいていました。それが西欧世界に輸入されると、キルスト教神学と融合しまし、霊的visionには3つの光が関わっているとされました。それは、直接光、屈折光、反射光であり、そして直接光は神によるもので、人間は神の栄光を反射光としてしか認識できない。イタリアの画家たちは、この複雑性を単純化して、直接光(例えば窓を通してくる光として)のみを扱った。それに対してエイク兄弟は、屈折光と反射光を、宝石の輝き、金属表面からの反射、凹面鏡の像として画面に取り入れた。これが”視覚の革命”である(なぜ、あんなにたくさんの宝石を描いたのか、納得できました)。また、エイク兄弟による自然の細密描写は、そこに神の栄光である直接光によるvisionを見たからである。ゲント祭壇画の目的は、一般信徒にわかりやすいように、神学的なテーマを物理的な事物の細密描写によって、隠喩として提示することにあったのだ。ちなみに、コクシーによる模写は精密だが、宝石の輝きや馬具表面の複雑な反射を単純化している。これは彼が、エイク兄弟の細密描写を尊重しながらもイタリアルネサンスの新プラトン主義(実際に見えているものより、瞑想によって得られるvisionが大事)に共感していたため、とありました。以上、神学には疎いので、私にはこう受け取れました、という限りですが。
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-04-01 03:23:41
貴重な2論文のエッセンス解説をありがとうございました!! ”視覚の革命”の意味合の深さに驚いてしまいました。凄く難しそうな内容を、わかりやすく解説していただき、本当に感謝ですm(__)m。
エイク兄弟の時代に先行してアルハザン(Ibn al-Haitham)の光学研究が存在したことを、恥ずかしながら初めて知りましたし(汗)、それがキリスト教神学と融合して、霊的vision「3つの光」解釈となり、イタリア美術では単純化による直接光だけになったとは...。(「瞑想によるvisionが大事」は、カラヴァッジョもだ!と了解しました(^^;)
それにしても、エイク兄弟の屈折光と反射光を取り入れた細密描写は、時代を超えて観る者を魅了するほど凄い”視覚の革命”だったと、つくづく思いました(^^ゞ
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Unknown (通りすがりのもの)
2020-04-01 06:06:36
Replyしていただけると、やる気がでます。今日は、トリノーミラノ時禱書についてです。これが1420年代の完成で、HandGがファン・エイク本人、HandHが工房との説は、もう反対者はいないものと思っていましたが、研究者全員を納得させるデータは乏しく、異論を唱える者が後をたたずだそうです。例えば完成時期は1450年代までずれ込み、そうするともちろんエイク死後であり、HandGは正体不明のfollowerとなります。この場合、ファン・エイクは写本で修行して技術を磨いたんだ、という説は成り立たなくなります。もう一本の論文では、教会の聖母子のイコノロジーで、3つの窓(2組あります)は三位一体を示すとか、上部の窓がロマネスク様式、下部がゴシック様式(画家にとっての現代様式)で、それぞれ、旧約と新約を表しているとか、絨毯には12黄道(さそり座とか)と旧約のエピソード(ダビデとゴリアテの戦いとか)が描いてある、などの解説でした。前コメントで、凹面鏡は凸面鏡の間違い、キルスト教はもちろんtypo、てにおはの間違いは脳内補正してください。
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訂正 (通りすがりのもの)
2020-04-01 06:13:15
また前コメントで大事なことを間違えました、分析対象は、教会の聖母子ではなく、ワシントン受胎告知でした。
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-04-02 00:53:00
ええーっ?! 「トリノ=ミラノ時禱書」定説に異論が出ているのですか??(・・;)。HandGはヤンだとばかり信じていたのですが....なんだか成立年代も混沌としてきますね。最新研究によりどう決着するのか見守りたいです。
で、ワシントン《受胎告知》ですが、描かれた教会内部構造までが宗教的意味(隠喩?)を含んでいたとは...(@_@)
ご紹介いただいたカタログ論文には盛りだくさんの新知見が含まれているようで驚き&勉強の連続です。通りすがりの者さん、今回も本当にありがとうございました!!
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トリノ=ミラノ時禱書 (山科)
2020-04-04 09:36:36
まあ、トリノ=ミラノ時禱書自体が複雑な出自ですし、ファンアイク以降の部分があるのは、昔からいわれてきたのでは??
 今回優れた画像をみて、URLのことに気がつきました。カタログの論文集には当然この比較ぐらいはあるでしょうから、研究者の方の意見をきかせてくだされれば幸いです。
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-04 17:03:02
書について詳しい方ならではの着眼点ですね。残念ながら、山科さんご指摘のページについての言及は今回の論文集の時禱書についての文章には見当たりませんでした(HandHでもGでもないからだと思われます)。ただし、ファンエイクの死後も多くの工房の人間によって彼の下絵を元に、時禱書に手が入れられている可能性について指摘する研究者もいるとの記載はありました。特にベルリンの磔刑図については、ベネチアにもほぼ同じ構図でやや稚拙な作品がありますし、時禱書のHandHによる同構図のページがあります(folio 48)、さらに言えばNY2連画磔刑図とその下絵の存在を考慮すると尚更です。ただ色々調べてみると、HandG=Van Eyck説に反対する有名学者もかなりいるようですし、結局昔のことなので史料がないとよくわからない、ということでしょうか。ですから、アルノルフィーニの絵を見た人物が、folio38に応用したということはあるのかもしれませんね。また、今回の論文集は全部で19章でかなりの部分が地元Gent大学所属の方によりますので、内容にやや偏りはあるかもしれません。余談ですが、直近で読んだ論文は以下のようでした。ルネサンス芸術は個人の能力がそれを許容する社会の変化によって開花した結果であるというブルクハルトの考えを発展させて、宮廷と発展する商業が奢侈品の需要を拡大し(この両者は人脈的に重なるし、教会とも繋がる、エイクによる肖像画モデルには金細工師、詩人、宮廷官僚、ローマ教皇の大使、イタリア商人などがいることも、彼がそのネットワークの中心にいたことの証左)、力のある職人や芸術家が低地地方に集まって来た。その背景にはフィリップ善良公が領土を拡大したのでさらに富がその宮廷に集中したこともあり、また、中世の残滓であるギルドも従来言われて来たような地元利益を独占するだけではなく遍歴する芸術家を受け入れても来たというプラス面がある。現にファンエイクもギルドには非加入だが、ギルドで修行した可能性があるし、他地方のギルドに迎えられて共同作業したとも考えられる、とのことでした。ご参考までに。
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山科さん (花耀亭)
2020-04-05 00:57:12
トリノ=ミラノ時禱書には複雑な成立過程があることは知ってましたが、HandGがヤンである可能性まで疑問視されているとは意外でした(^^;
で、さっそく拝見しましたが、本当に書体の様式が似ていますね!! 最新のAIなど使って時代測定なんてできないのでしょうかね??(;'∀') 
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通りがかりの者さん (花耀亭)
2020-04-05 01:45:55
カタログ論文が全部で19章もあるなんて驚きました(^^;
>死後も多くの工房の人間によって彼の下絵を元に...
なるほど、確かにそのような可能性もありますね。HandG=Van Eyck説を信じていた私にはとても勉強になりましたです(汗)。
>ギルドで修行した可能性があるし、他地方のギルドに迎えられて共同作業したとも考えられる
ヤンが宮廷画家をしながら他地方の仕事も請けているのが了解されます。
通りがかりの者さん、今回も色々と勉強をさせていただきました。ありがとうございます!!
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悪魔の証明 (山科)
2020-04-05 06:00:58
通りすがりのもの 様>残念ながら、山科さんご指摘のページについての言及は今回の論文集の時禱書についての文章には見当たりませんでした

  御確認、ありがとうございました。「ない」という確認をするのは労力・時間がかかることなので、よけいな手間をかけさせてしまったようです。本当にありがとうございました。
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山科さん (花耀亭)
2020-04-06 00:29:18
書体の様式が似ている件、論文が出ていないとしたら、山科さんが調査研究して下さるのを期待してしまいそうです(^^ゞ(勝手にすみません(^^;;)
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