金曜・土曜と1泊2日で京都へ行ってきた。もちろん、お目当ては「若冲展」と京都文化博物館「丸紅コレクション展」を観るためだ。その他に樂美術館「樂歴代名品展」、京都国立近代美術館「福田平八郎展」、高台寺を観て回った。さすがに疲れ果て、今日は一日寝込んでしまった(^^;;
「若冲展」は相国寺の釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会であり、全作品を一堂に並べる壮観な展示だった。でも、第2展示室の柱はちょっと邪魔だったかもしれない(^^;;
第一展示室では、さすが京都にはまだまだ若冲作品が残っているのだなぁと感心するものがあり、特に鹿苑寺(金閣寺)の書院障壁画には目を瞠った。そこから長い通路を経て第2展示室へと向かうのだが、その混雑と待ち時間の長さにはほとほと疲れてしまった。
やっと入場するも、釈迦三尊像と動植綵絵の並ぶ展示室は、やはり緻密な筆致の作品だから、丹念に観ようとする人が多く、なかなか人列が前に進まない。
去年の三の丸尚蔵館は動植綵絵30幅を5期に渡って6幅づつ展示したものだったが、今回は相国寺の釈迦三尊像が中央に鎮座し、それを囲むように30作品が並んでいる。この順列の妙は監修の学者さんたちが協議して決めたらしいが、なるほど!と思わせるものがある。ほぼ左右側の位置に相対する作品が並ぶ。やはり一堂に並ぶと凄さも増して、若冲の気迫がひしひしと伝わってくる。
若冲の相国寺への寄進時に添えられていた手紙も展示されており、若冲をなにやら身近に感じた。
今回、特に面白く感じたことを思いつくままにピックアップしてみる。
まず、居並ぶ作品を再見すると「群鶏図」が抜きん出て素晴らしかった!描写だけでなく凝縮された構図の見事さも相俟ってインパク大なのだ。それは他作品の構図にS字の流動構図が多いこともあるのかもしれない。流れる曲線や円形の反復は雄鶏の尾の曲線にも言えるだろう。
また、「秋塘群雀図」の穂(茎?)に並ぶ雀のリズミカルな姿態を見ながら、もしかして長澤芦雪は成就寺本堂袋戸「群雀図」(府中市美術館「動物絵画の100年」で観た)において若冲作品を参考にしているかもしれないと思った。あ、素人の勝手な想像なのでお許しあれ(^^;;
私的に「芍薬群蝶図」には極楽浄土を「貝甲図」には彼岸を見てしまった。動植綵絵には若冲の仏教観が込められていることを改めて感じた。
ということで、本当はもっとあるのだが、機会があったらまた触れたい。寄る年波には勝てない、ってあるけど、本当に疲れがまだ取れないのだ。とほほ…。
「若冲展」は相国寺の釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会であり、全作品を一堂に並べる壮観な展示だった。でも、第2展示室の柱はちょっと邪魔だったかもしれない(^^;;
第一展示室では、さすが京都にはまだまだ若冲作品が残っているのだなぁと感心するものがあり、特に鹿苑寺(金閣寺)の書院障壁画には目を瞠った。そこから長い通路を経て第2展示室へと向かうのだが、その混雑と待ち時間の長さにはほとほと疲れてしまった。
やっと入場するも、釈迦三尊像と動植綵絵の並ぶ展示室は、やはり緻密な筆致の作品だから、丹念に観ようとする人が多く、なかなか人列が前に進まない。
去年の三の丸尚蔵館は動植綵絵30幅を5期に渡って6幅づつ展示したものだったが、今回は相国寺の釈迦三尊像が中央に鎮座し、それを囲むように30作品が並んでいる。この順列の妙は監修の学者さんたちが協議して決めたらしいが、なるほど!と思わせるものがある。ほぼ左右側の位置に相対する作品が並ぶ。やはり一堂に並ぶと凄さも増して、若冲の気迫がひしひしと伝わってくる。
若冲の相国寺への寄進時に添えられていた手紙も展示されており、若冲をなにやら身近に感じた。
今回、特に面白く感じたことを思いつくままにピックアップしてみる。
まず、居並ぶ作品を再見すると「群鶏図」が抜きん出て素晴らしかった!描写だけでなく凝縮された構図の見事さも相俟ってインパク大なのだ。それは他作品の構図にS字の流動構図が多いこともあるのかもしれない。流れる曲線や円形の反復は雄鶏の尾の曲線にも言えるだろう。
また、「秋塘群雀図」の穂(茎?)に並ぶ雀のリズミカルな姿態を見ながら、もしかして長澤芦雪は成就寺本堂袋戸「群雀図」(府中市美術館「動物絵画の100年」で観た)において若冲作品を参考にしているかもしれないと思った。あ、素人の勝手な想像なのでお許しあれ(^^;;
私的に「芍薬群蝶図」には極楽浄土を「貝甲図」には彼岸を見てしまった。動植綵絵には若冲の仏教観が込められていることを改めて感じた。
ということで、本当はもっとあるのだが、機会があったらまた触れたい。寄る年波には勝てない、ってあるけど、本当に疲れがまだ取れないのだ。とほほ…。
ある人のブログで若冲展入場80分まちと出ていたので驚いています。
Juneさんのときは何分まちでしたか?
僕なんて行列ができているとまず並びませんからこういう展覧会に縁はないですね。
ダヴィンチも平成館うろうろしてたら受胎告知の行列なくなっていたしー。
しかし最近の若冲ブームは異常ですね、美術ファンでない人も浮かれているようなー。
近日中にブンカムラルーベンスと横浜美術館「水の情景」などをお送りします。
朝日アスパラクラブでサントリー美術館「水に生きる」の内覧会がありますが、もし当選したらまたご一緒しませんか。
で、「ダ・ヴィンチ展」を並ばずにご覧になれたようで何よりでした。東博は人列捌きに慣れているのか、「受胎告知」も案外すんなり観れましたね。あの迷路のような順路には驚きましたが(^^;
さて、okiさんのご指摘の通り若冲ブームは異常かもです。絵の前で全然別の話をしている方達もいるし(苦笑)。
私も激混みを予想して、わざわざ休みを取り金曜日に行ったのですよ。生憎の雨でしたが、それが幸いしたのか、20分待ちで入場できました。でも、会場が第1会場と第2会場に別れており、その間の廊下でぎっしりの人々の中で立ち往生。そこでまた30分ぐらい待たされたのです。まぁ、80分待ちに比べたら、まだラッキーだったかも(^^;
わーい、okiさん、チケットいつもありがとうございます!♪
アスパラクラブの内覧会、当選したらぜひまたご一緒に。今度はあんみつのお礼にパフェをご馳走しますよ(^_-)-☆
我が家は、今週の土曜日を予定しているのですが、
平日でもその混みようとなると、土曜日なんてどうなることやら…。
開場したら走っていって第二展示室から回るか(しかし第二展示室から第一展示室に戻ることができるのか疑問。いかがでしたでしょうか)などオットがたくらんでおりますが、果たしてどうなのでしょう。
私を含め、歴史の浅い若冲ファンが多いんでしょうね。
しかしやっぱり全部そろったところは見てみたい。←この思いだけで行くようなものです。
で、ツマさん、なるほどグッドアイデアかもです!(笑)>走っていって第二展示室から回る
問題は確かに第一展示室に戻れるかであり、二つの会場を結ぶ通路が空いていて入場規制が始まる前ならば可能なような気もします。まずは入館時に係員に確認すると良いと思います。本当に上手くいくと良いですね!
あの...ちなみに私も歴史の浅いファンです(^^ゞ。でも、浅い深いではなく、若冲の絵をしっかり鑑賞したいという気持の方が大切なんだと思うのですよ。京都へわざわざ観に行くツマさんの心意気こそ素晴らしいです!!
さかな家のプチ旅行レポート第2弾を楽しみにしておりますね(^^)/
よくよく読むと誤字がある/笑。
三の尚蔵館→三の丸尚蔵館。
仏教感→仏教観。
それはさておき夏に千葉で「若冲とその時代」の展覧会がありますね、僕はそれで間に合わせます。
あと本日山種に行って来ました、チケットありがとうございました。
実は、疲れを押して疲れに行ってしまいました。詳細(?)は後ほどアップしますね(^^ゞ
で、oki先生、誤字のご指摘ありがとうございました!(大汗) さっそく直しておきます(^^;;;
ところで、千葉市美術館「若冲とその時代」展情報、ありがとうございます!さすがokiさん、素早い情報力ですねぇ。千葉美には若冲だけでなく応挙など、江戸絵画が充実してますよね。楽しみが増えました。それにしても、やっぱり若冲ブームは凄いですね(・・;)
それはともあれ次週の「アエラ」で特集若冲の美術ってやるみたいですね。
時代が若冲に追いついてきたのかな。
とまたコメントを増やしてみる/笑。
多分、ブログをサボっているので、皆さんからの励ましのコメントなのでしょうね(^^ゞ
で、アエラも若冲特集ですか!やはりブームですねぇ。実は私も土日に千葉美と泉屋博古館で若冲を観てきました(笑)。okiさんのおっしゃる通り、若冲に時代が追いついてきたのでしょうね。
ということで、アエラもチェックしなければなりませんね。okiさん、いつもながら貴重な情報、ありがとうございます!