花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

「Van Eyck」展の動画。

2020-04-14 11:26:26 | 展覧会

ヘント美術館「Van Eyck」展サイトに「Video-tour」動画が出ている。(青野尚子さんのツィッターで知った。)

https://vaneyck2020.be/en/van-eyck-from-home/

下記↓ Youtube動画でも見られる。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=1IZxr6eGJqk&feature=emb_logo

フィラデルフィアとトリノの《聖痕を受けるアッシジの聖フランチェスコ》が並んでいる!!大きさの対比が良くわかる。

もちろん、下記 ↓ 作品も展示されていた。

ヤン・ファン・エイク《受胎告知》(1434-36年)ワシントン・ナショナル・ギャラリー

「ヘント祭壇画」各パネルが間近に展示されているし、あの作品やこの作品も...展覧会場の様子を見ながら、なんだか溜息が出てしまった



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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山科さん (花耀亭)
2020-04-22 00:54:32
プラド模写作品サイト、ありがとうございました!! おかげさまで拡大比較できました(^^)v
プラド模写作品のタレ目具合が、トリノ作品下絵のタレ目っぽさに通じるような気がしますね(^^;
現在の顔は、下絵の目元だけでなく顎も修正しているように見えますし、おっしゃる通り別人の顔に見えます。現在の作品に隠れた下絵の奥深さを勉強したような気がします。ありがとうございました!!
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プラド模写 (山科)
2020-04-21 03:04:12
プラド模写は、プラド美術館サイトで詳細に観ることができます。再度みたら、似ているというほどでもないですが、顔の傾き。耳の位置、顎の線というか顔の下半分、などは似ているように思いました。しかし、Closer to Van Eyck | Further Works by Jan van Eyck
で赤外線レフレクトグラフィーでみる下絵の顔と現在の表面の顔は明らかに別人ですね。
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通りがかりの者さん (花耀亭)
2020-04-21 01:54:28
英訳要約ありがとうございます!!横文字苦手は助かりましたです(汗)。
で、トリノは9割真筆で、フィラデルフィアは5割...ちょっと厳しめですね(^^;
>聖フランシスの顔は、10年前の宰相ロランの顔ではないだろうか?
耳とか口と言うと、モレッリ方式の画家のクセのような気もしますね。私も初めはロランと似ているなぁと見ていたのですが、ウェイデン作品なども参照すると(ド素人目ですが)微妙に違ような気がするのです。
通りがかりの者さんのおっしゃる通り、魅力があり過ぎる故の推測(私の場合は妄想)多々ですよね(^^;
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山科さん (花耀亭)
2020-04-21 01:01:36
勘違いでした(大汗)。サバウダの解説を確認したら「板に油彩」でした(^^;;
で、凄い論文サイトのご紹介をありがとうござます!!(横文字苦手の私には読解苦戦しそうなのが哀しいですが(^^;)
で、フィラデルフィア作品の板が他ファン・エイク作品と共通ということは、少なくともヤン+工房作以上ですよね。
で、ご指摘のトリノ下絵の聖フランチェスコの顔が違うのに驚きました!!
先頁のプラド模写はモノクロなので、拡大したても似ているのかわからず残念でした(涙)。
ご紹介サイトは参考画像も豊富で、とても勉強になります。本当にありがとうございました!!
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-20 13:21:39
山科さんご紹介の論文を含むカタログ本(多謝)、なかなかexcitingですね、大部なのでつまみ食いですが。要は板が共通ということで確実にJanの工房にはたどり着けるが、サインがない以上それ以上は見解が分かれる、工房に手練れの人がいればなおさら、まして一つの絵に複数の手が入るのが普通だった時代には。聖フランシスについて言えば、トリノが真筆には9割くらいの研究者が賛成(下絵が見えてさらに改変の跡があるから)、フィラデルフィアについては、5割くらいか。そういえば動画の先生は、多分僕は工房作と思うけどと言っていましたね(公式カタログではEyck作とされてはいるが)。今見た本で一つ面白いことを言っている人がいて、耳と口の形を見ると聖フランシスの顔は、10年前の宰相ロランの顔ではないだろうか?と。顎のラインとか似てますね。また、ちらっと書いてありましたが、最新の調査で書斎の聖ヒエロニムスは19世紀のものではないかとの結果もあるとのことです。要は、乏しい記録から推測をたくましくさせるほどの魅力が彼の作にはあるということでしょう。
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聖フランシスコ (山科)
2020-04-20 06:21:39

これについては、学術論文がネットで読めますURL。
 この論文で目立ったことをメモ
・トリノのは、2枚の板をつないだものの上に下地やって油彩。他の本では布か羊皮紙でつないだ、と書いてあるものもある。
・フィラデルフィアのものは羊皮紙
・フィラデルフィアの羊皮紙を貼り付けた板は、ベルリンのアルノルフィニ肖像とランノイ肖像の板と同じ材木からとったもの。
 ・フィラデルフィアのものは、1905年ごろフライによって、現在の大きさに小さくされた。後世の付加と判断してのこと。

  当方がちょっと驚いたのはトリノの絵の赤外線レフレクトグラフィーでみる下絵です。フランシスコの顔がかなり違う。しかもこの下絵の顔がプラドにある模写/模倣作となぜか似ている。。
 



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山科さん (花耀亭)
2020-04-20 00:53:15
パーチメントで反応されるとは、さすが山科さん(^^)。フィラデルフィア作品もトリノ作品も支持体は羊皮紙のようで、確かに細密画に近いかもしれませんね!
で、ドンナ・メンシャ肖像も羊皮紙でしたか。そういえば、ガルゾーニも羊皮紙に描いていましたね。
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羊皮紙 (山科)
2020-04-19 16:22:03
 フィラデルフィアの小さな聖フランチェスコは羊皮紙に描いたものを板にはりつけたものですから(URL)。
 写本  細密画に近い性格のものですね。こういう例は16世紀のドンナ・メンシャ肖像など結構あるようです。
 動画でボルヘルト先生がパーチメントと言っていたので、あ、そうなんだな、と思って調べたらやはりそうでした。
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-04-18 00:33:35
なんと、大胆な(故)堀越先生より前に指摘されていた方がいらっしゃったとは(^^;。
通りすがりの者さんのおっしゃる通り、美術史の世界は証拠探しが要なのでしょうね。
美術ど素人の私はつい面白い仮説に興味を持ってしまいます(^^ゞ
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-17 13:13:45
堀越先生は少々変わった文体の方ですね、大胆におっしゃるのもうなづけます(少し調べたら、すでに20世紀半ばに指摘した御仁がいらっしゃるそうです)。確かに面長の顔と被り物はよく似ていると言えますし、祭壇画完成より前にポルトガルに行っていたから時系列も矛盾しません。しかし、様式論もそうですが、この種のことは面白いけれど証明不可能ですね。美術史とはそういうもの、と思うしかないのでは。
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通りがかりの者さん (花耀亭)
2020-04-17 01:25:42
押し売り動画、すみませんでした(^^ゞ。アントネッロの女性像、特に青衣の《受胎告知》は素晴らしいです♪
で、HandG=Eyck説についての強力な異論ですが、なるほど、それに対しての現状「反駁するに足りるだけの強い材料がない」ということなのですね。新たな証拠...難しいかもしれませんね(^^;
《イザベル・ド・ポリュトガル》ですが、西洋史家の堀越孝一氏が、「ヘント祭壇画」のエリュトライのシビュラは思い過ごしかもしれないがイザベルを描いたのではないか?というようなことを書いていましたが、確かに似ているようにも思えるのですがどうなのでしょうね??
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-16 12:44:42
また間違えました、イザベル・ド・ポリュトガルです、デステの方はダヴィンチとかの関連のマントヴァの人でした。
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-16 09:41:56
ご紹介の動画見ました、確かに北方との関連でvan Eyck作品来ていたのですね(カタログ本に載っていた書斎の聖ヒエロニムスの絵がダ・メッシーナによるものと今気づきました)。イタリア語は全く分からず、自動翻訳も想像力を駆使しないとなんだかよく分からずでしたが。アントネッロ・ダ・メッシーナについては、名前くらいしか知りませんでした、行ったはずのところの所蔵作品で見た可能性はあるとは思うのですが。女性像が特徴的で良かったように思いました。ところで、カタログ本著者の見解は、HandG=Eyck説は多くの研究者にとってコンセンサスと自分は思うが、強力な異論がありそれを反駁するに足りるだけの強い材料がないので今後を待とう、というものでした(自分自身、否定し難い異論があることに驚いてそれを強調してしまったかもしれません)。発注元や成立年代とそこまでの過程に分からないことが多すぎるからだそうです。2枚の大小の”聖フランチェスコ”についても、あれほど同じ構図と細部で、大きさが違えば小さい方が工房によるコピーと思うのが当然でしょう。確か、小さい方の板が科学分析で大きい方の板と同じ木材に由来するというのが真作と確定した決め手だったと思います。そういうわけで、何か決定的な証拠がどこからか出てくるの待つしかないのでしょう、様式論では全員は納得しないのだから。それにしても、皆さんおっしゃるように、素晴らしい雰囲気の展示でしたね(youtubeでしか見てないけど)、それに2組の泉の聖母を並べて見られるなど、良い企画ですし、模写ではあれ”イザベル・デステの肖像”も展示されていたようです。
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通りすがりの者さん (花耀亭)
2020-04-16 00:48:48
私もLuntaさんに感謝です(^^)。
で、タログ本では疑問視する研究者が多いとのことでしたが、オーディオ解説では「the maker of a few miniatures from the book is very familiar with the work of Van Eyck. Or...is Jan van Eyck himself the maker? 」になっていましたね(^^;
ちなみに、ロヴェレートの展覧会動画があります。3:20頃からファン・エイク作品が登場します。ご参考まで(^^ゞ
https://www.youtube.com/watch?v=Sp_h_yxUHfI
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-15 17:56:22
Luntaさんのコメントでオーディオガイドの件を知り(多謝)、websiteで聞いてみました。カタログ本に書いてあることの要約が多かったのですが、ミラノ=トリノ時禱書の作者については、カタログ本の担当著者よりさらに後退した表現だったのが印象に残りました。また花さんの驚異的な海外展覧会探訪歴に脱帽です、”青い被り物の男”をすでにご覧になっているとは。
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Luntaさん (花耀亭)
2020-04-15 01:09:08
あ、オーディオガイドもありましたね!!さすがLuntaさん、ありがとうございます(^_-)-☆
本当は展覧会を皆に観て欲しかった!というヘント美術館の思いが伝わる見応えある動画&親切ガイドですよね。大盤振る舞いのサービスが有難いです。(日本の美術館も見習ったら良いのに...)
会場設営からも美術館側の気合の入り方がわかりますね。本当に私も行きたかったです~~(>_<)
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通りがかりの者さん (花耀亭)
2020-04-15 00:52:12
見応えある動画で、私もヘント美術館に感謝です(^^)
>修復後のボードワン・ラノワ
私も衣装の豪華さに注目してしまいました♪ 蘇ったヤンの質感描写&トロンプルイユ表現は流石ですよね!私的には金羊毛騎士ペンダントにも目が行ってしまいました(^^ゞ
>ルーマニアから来た青い被り物の男
実はイタリアのロベレート近代美術館「アントネッロ・ダ・メッシーナ展」でこの作品を観ています。ヤンらしい肖像画でラピスラズリの青が特に印象的でした。通りがかりの者さんも、きっと欧米の展覧会で出会えるチャンスがあると思いますよ。
コロナが終息したら、観たい作品をまた追いかけたいものですよね(^_-)-☆
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Unknown (Lunta)
2020-04-14 18:06:13
いつものことながら、貴重な情報、ありがとうございます!
展覧会ははたして再開するのか、とHPは毎日覗いていたのですが、こんなページがあるのには気が付きませんでした。
ゆったりした会場で、絵を浮き立たせるような壁の色やライティングも素晴らしいですね。ああ~、行きたかった~~。
オーディオガイドも聞いてみることにします。
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Unknown (通りすがりの者)
2020-04-14 18:00:47
素晴らしい動画を紹介していただきありがとうござました。1週間で4万回の視聴がyoutubeでありますね。何より絵の大きさがわかるのが画集やnet画像より良いですね。特に印象に残ったのは、修復後のボードワン・ラノワで、服の飾りが鮮明に見え、また持っている杖のトロンプルイユ的な見え方がはっきりしていました。その他の絵は、数年以内には行けそうな都市にあるのですが、ルーマニアから来た青い被り物の男は、意外に大きなサイズで、また、無精髭が見えているなどで、なかなかのものと思い、これはきっともう見られないのかな、と悲しくなりました。まず、コロナが落ち着いたら機会を見つけてDCに行き受胎告知を是非見たいですね。
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