ヘント美術館「Van Eyck」展サイトに「Video-tour」動画が出ている。(青野尚子さんのツィッターで知った。)
https://vaneyck2020.be/en/van-eyck-from-home/
下記↓ Youtube動画でも見られる。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=1IZxr6eGJqk&feature=emb_logo
フィラデルフィアとトリノの《聖痕を受けるアッシジの聖フランチェスコ》が並んでいる!!大きさの対比が良くわかる。
もちろん、下記 ↓ 作品も展示されていた。
ヤン・ファン・エイク《受胎告知》(1434-36年)ワシントン・ナショナル・ギャラリー
「ヘント祭壇画」各パネルが間近に展示されているし、あの作品やこの作品も...展覧会場の様子を見ながら、なんだか溜息が出てしまった
プラド模写作品のタレ目具合が、トリノ作品下絵のタレ目っぽさに通じるような気がしますね(^^;
現在の顔は、下絵の目元だけでなく顎も修正しているように見えますし、おっしゃる通り別人の顔に見えます。現在の作品に隠れた下絵の奥深さを勉強したような気がします。ありがとうございました!!
で赤外線レフレクトグラフィーでみる下絵の顔と現在の表面の顔は明らかに別人ですね。
で、トリノは9割真筆で、フィラデルフィアは5割...ちょっと厳しめですね(^^;
>聖フランシスの顔は、10年前の宰相ロランの顔ではないだろうか?
耳とか口と言うと、モレッリ方式の画家のクセのような気もしますね。私も初めはロランと似ているなぁと見ていたのですが、ウェイデン作品なども参照すると(ド素人目ですが)微妙に違ような気がするのです。
通りがかりの者さんのおっしゃる通り、魅力があり過ぎる故の推測(私の場合は妄想)多々ですよね(^^;
で、凄い論文サイトのご紹介をありがとうござます!!(横文字苦手の私には読解苦戦しそうなのが哀しいですが(^^;)
で、フィラデルフィア作品の板が他ファン・エイク作品と共通ということは、少なくともヤン+工房作以上ですよね。
で、ご指摘のトリノ下絵の聖フランチェスコの顔が違うのに驚きました!!
先頁のプラド模写はモノクロなので、拡大したても似ているのかわからず残念でした(涙)。
ご紹介サイトは参考画像も豊富で、とても勉強になります。本当にありがとうございました!!
これについては、学術論文がネットで読めますURL。
この論文で目立ったことをメモ
・トリノのは、2枚の板をつないだものの上に下地やって油彩。他の本では布か羊皮紙でつないだ、と書いてあるものもある。
・フィラデルフィアのものは羊皮紙
・フィラデルフィアの羊皮紙を貼り付けた板は、ベルリンのアルノルフィニ肖像とランノイ肖像の板と同じ材木からとったもの。
・フィラデルフィアのものは、1905年ごろフライによって、現在の大きさに小さくされた。後世の付加と判断してのこと。
当方がちょっと驚いたのはトリノの絵の赤外線レフレクトグラフィーでみる下絵です。フランシスコの顔がかなり違う。しかもこの下絵の顔がプラドにある模写/模倣作となぜか似ている。。
で、ドンナ・メンシャ肖像も羊皮紙でしたか。そういえば、ガルゾーニも羊皮紙に描いていましたね。
写本 細密画に近い性格のものですね。こういう例は16世紀のドンナ・メンシャ肖像など結構あるようです。
動画でボルヘルト先生がパーチメントと言っていたので、あ、そうなんだな、と思って調べたらやはりそうでした。
通りすがりの者さんのおっしゃる通り、美術史の世界は証拠探しが要なのでしょうね。
美術ど素人の私はつい面白い仮説に興味を持ってしまいます(^^ゞ
で、HandG=Eyck説についての強力な異論ですが、なるほど、それに対しての現状「反駁するに足りるだけの強い材料がない」ということなのですね。新たな証拠...難しいかもしれませんね(^^;
《イザベル・ド・ポリュトガル》ですが、西洋史家の堀越孝一氏が、「ヘント祭壇画」のエリュトライのシビュラは思い過ごしかもしれないがイザベルを描いたのではないか?というようなことを書いていましたが、確かに似ているようにも思えるのですがどうなのでしょうね??
で、タログ本では疑問視する研究者が多いとのことでしたが、オーディオ解説では「the maker of a few miniatures from the book is very familiar with the work of Van Eyck. Or...is Jan van Eyck himself the maker? 」になっていましたね(^^;
ちなみに、ロヴェレートの展覧会動画があります。3:20頃からファン・エイク作品が登場します。ご参考まで(^^ゞ
https://www.youtube.com/watch?v=Sp_h_yxUHfI
本当は展覧会を皆に観て欲しかった!というヘント美術館の思いが伝わる見応えある動画&親切ガイドですよね。大盤振る舞いのサービスが有難いです。(日本の美術館も見習ったら良いのに...)
会場設営からも美術館側の気合の入り方がわかりますね。本当に私も行きたかったです~~(>_<)
>修復後のボードワン・ラノワ
私も衣装の豪華さに注目してしまいました♪ 蘇ったヤンの質感描写&トロンプルイユ表現は流石ですよね!私的には金羊毛騎士ペンダントにも目が行ってしまいました(^^ゞ
>ルーマニアから来た青い被り物の男
実はイタリアのロベレート近代美術館「アントネッロ・ダ・メッシーナ展」でこの作品を観ています。ヤンらしい肖像画でラピスラズリの青が特に印象的でした。通りがかりの者さんも、きっと欧米の展覧会で出会えるチャンスがあると思いますよ。
コロナが終息したら、観たい作品をまた追いかけたいものですよね(^_-)-☆
展覧会ははたして再開するのか、とHPは毎日覗いていたのですが、こんなページがあるのには気が付きませんでした。
ゆったりした会場で、絵を浮き立たせるような壁の色やライティングも素晴らしいですね。ああ~、行きたかった~~。
オーディオガイドも聞いてみることにします。