「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

お父さんの家での働き

2012-07-04 05:03:45 | あちこち見て歩く
米国の保険に関するサイトInsure.comの記事として、「家庭内でのお父さんの働きをお金に換算するといくらになるか?」という記事があった。



これがまた悲しいのである。お父さんの顔がそれを物語っている。

下表がその計算結果だ。一番左の列がお父さんの仕事の内容で、2番目の列にあるBLSとは米国労働省統計のことである。この記事はその統計を使い、「お父さんの家庭内の仕事に類似する仕事に就くプロフェッショナルな人を、もしその家庭で雇ったとしたらいくら支払わなければならないか?」という計算をし、お父さんの家庭内の仕事の金銭的評価を推計したものだ。これによると米国のお父さんの家庭内の仕事の金銭的評価は年間2万ドルちょっと。つまり160万円ほどだ。



困ったことに、これはあまり実際的ではない計算である。なぜならプロの人間を例えば「1回1時間で週に2回雇う」という仮定で計算すれば「とても高い」という計算結果になるに決まっている。お父さんはプロではないのだし。

もっと大きな問題は、ここに列挙された仕事の内容である。仔細に見て行くと、お父さんが各家庭で果たす役割など実際にはもっと少ないことがわかる。とりわけ日本ではそうだ。世の中のすべてのお父さんがここで挙げられているバーベキュー、自動車整備、芝刈り、水道管の修理、(スポーツなどの)コーチ指導、家具組み立てや修理や移動・・・・・等を毎週のようにするわけではないだろう。いや、ほとんどしないのではないか。日曜大工などはあるかもしれないが、経済的にプラスであるとは限らない。むしろ余計なものを作ることが多い一方、古い物を何か捨てる羽目になって(そうでないと家の中がググチャグチャになる)かつカネもかかり、経済的に金銭的価値を生むどころかマイナスになるというのが我が家の今までの経験だ。

そうだとすると、お父さんの家庭内での金銭的価値は実際的にはますます低く、ほとんどゼロに近くなって行く。

腹が立つことにこのサイトは、これに先立って、お母さんについて同様の推計もしている。



これによればお母さんの金銭的評価は年間6万ドルちょっと(500万円弱)、単純比較ですでにお父さんの3倍。「仮にプロを雇ったら」という前提は同じだが、内容を仔細に見るとお父さんの仕事に比べて、お母さんのそれは文句なしに必要不可欠なものが多い。お父さんの金銭的価値がゼロに近いとすれば、家庭内においてお母さんの金銭的価値はお父さんのそれの3倍どころか、ほとんど無限大になりそう。

奥さんにとってダンナの価値は下がる一方だ。年金分割の時代。熟年離婚。怖い。
コメント (4)
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