Reflections

時のかけらたち

アンコールが最高 ・・・ touching encore

2017-05-16 23:56:56 | music
日曜日のいつもの遠くのスーパーへの買い物の帰り道。どこからかいい香りがしたら
バラの花だった。今日も道で何かの香りが・・どこかでクチナシが咲きはじめたのかしら?















5月15日(月) 東京文化会館  

フィルハーモニア管弦楽団 
指揮:エサ=ペッカ・サロネン 
ピアノ:チョ・ソンジン




プログラム
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92

アンコール
チョ・ソンジン 
 シューベルト ピアノソナタ 第13番 第2楽章 アンダンテ
オーケストラ
 シベリウス
  「ペレアスとメリザンド」より
   メリザンドの死

R.シュトラウスの音楽は色彩と広がりに満ちている不思議な魅力。
コンチェルトは2楽章目の最後があまりにもゆったりしていたような感じ。
第3番は仕事をしたての頃、何度も聴いていた思い出の曲。
社会人になって初めて大人の世界に接して大人の扉を開けたようなそんな時期の。
その時に出会った人が任期を終了して会社に戻り、なんだか寂しくて毎日聴いていたのが
ヘンツェ指揮、ピアノがクリストフ・エッシェンバッハのベートーヴェンピアノ協奏曲第3番。
その後その方はペンシルバニア州立大学に留学してアメリカからお手紙をいただいたことがあった。
帰ってからますますスマートで冴えわたった感じでしたが、
彼も残念なことに数年前他界しています。

若いチョ・ソンジンでちょっと心配だったけど堂々としたテクニック。
その人らしさが出たのはアンコールのシューベルトピアノソナタ13番の2楽章。
途中で音の表情が変わる。その世界に引き込まれて会場が一つになる。

急に吉祥寺の祖父母の古い家の方を思い出したりして。
小学校に上がる前のころ、遊びに行って良く庭で遊んだ。
大きな池と裏庭があり、祖父が庭仕事を休日にはやっていて、
栗の木の下にイガイガの栗が落ちていたことを思い出していた。
あの時代のせいか使用人が複数いた。庭の仕事や家の掃除だけでも
大変。なんだかものすごく懐かしく幼かった頃を思い出して。

そしてぽつりと主人も今頃はお兄さんと会っているのだろうと
思ったりして。現実が夢なのかもしれない。どっちが夢なのかわからなく
なってくるかも。


サロネンの方も同じように
アンコールのシベリウスが見事な静謐な美しさでした。
自分の音楽がはっきりと出た自国の音楽。
ペレアスとメザリンドからメリザンドの死。
ペレアスとメザリンドはフォーレしか聴いたことがなかった。
シベリウスはScottが傾倒した作曲家で、曲想が似てると思いました。

サロネンはエネルギッシュで若さを感じる指揮で、
ファビオ・ルイージやP.ヤルヴィーや、ノセダなどと並んで、今後注目の
中堅指揮者です。


今回いつもご一緒している方がこれなくてその方の友人が見えました。
お嬢さんがドイツ在住ピアニストの江尻南美さんのお母様で、
南美さんは1995年のショパンコンクールで8位で最終審査の6名に残れなかったとのこと。
年によって最終戦に残る数が違うということで中村紘子の時は15名だったとか。
ショパン・コンクールには2度聴きに行ったと話されていました。
南美さんもYouTubeにでていて、なかなか素敵でした。今度日本に帰ってきたときは
聴きにいこう。前回誘われた時は行かなかったので。
コメント
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