前回「茶箱は宇宙」展に行った時に次回の展覧会のギャラリートークの申し込みを
受け付けていて、友人が申し込むというので私も申し込んでいました。友人はその後治療のために入院して
トークの前々日に退院だったので、体調が元に戻っていなくて、欠席となってしまいました。
娘が代わりに出席して、雨の中渋谷からバスで世田谷の美術館まで出かけて行きました。
バスというのが新鮮で、桜新町とか行くのにバスを使っている人がいたので、なるほどと思いました。
とても便利です。雨が降っていれば最寄駅の上町からもきっと10分近くはかかるので、助かります。
アフリカは何か底知れぬ魅力を持っている地です。
地球の大地がここから始まったような・・
それにこの花の写真展は一年に一度だけ砂漠のような地に花が一斉に開くところを
撮っています。なんという奇跡のようなできごと。
澤野さんの写真からたくさんパワーをもらいました。
彼の言葉が写真集の扉に書いてありました。その言葉は彼のサイトに書かれています。
引用不可、リンクOKなのでリンクを貼らせてもらいました。写真は時空を超えて人や物をつなぎ、一瞬の命の輝きを
写し撮り伝えることにより、本来の愛と調和をもたらすことを願っているとのこと。写真は「まことを写す」こと
ですよねって話されていました。
紹介された南アフリカにすっかり魅了されてしまいました。
サファリにも憧れるけど、動物はそれほどいないこの大自然の中で花や月や星の光など
浴びることができたらどんなに素敵だろうと・・
トーク終了後、カメラ買い替えを相談したら、ミラーレスも結構いいし、kissも優れものだと
おっしゃっていました。NHKグレート・ネイチャーの為に撮った動画はkissだったとか。
この美術館の2階にも写真と常設や焼き物が飾ってあり、学芸員である三田村夫人が丁寧な説明を
されていました。重要無形文化財でも芸術院会員でもない世界的に有名な方のものでした。
人間国宝にもならない道もあるのですね。権威に属さずに。
神々の花園という言葉で以前にNHKのヒマラヤの花園をやっていたことを思い出し、場所を調べていたら
おもしろいブログにぶつかりました。ヒマラヤで普通の人が行けるようなところではなかったけれど
興味をそそられていました。ナンダ・デビというところです。
-------------NHK夜8時から世界遺産紀行 「ヒマラヤ奥地に天空の花園を見た!」
インドヒマラヤのナンダ・デビは長年の入山禁止の中、1988年に世界遺産指定を機に入山が許可された地域とか。
ほとんど人の手が入っていなかった花の谷は、まさに天空の花園。
特にツリフネソウとボンボリトウヒレンには圧倒されました。
登山口までの道のりを考えると、気楽に行ける所ではないようです。
「幻の青いけし」も咲いていました。
でも、いつも思うのですがテレビで青いけしを取り上げるとき、
よほど「幻」を強調したいのですね。
いままで何度か青いけしを取材した番組がありましたが、高山病と闘いながら山を歩き回るというものでした。
夕べの番組もそうです。あの花の谷では探すのが大変かもしれませんが、インドヒマラヤでは簡単に見られる場所が
あるんです。 私が2000年と2003年に訪れたロータンパスは車で4000m近くまで行って観察できました。
デリーから国内線や車を乗り継いで4日で行ける場所です。こんなにかんたんに青いけしが観察できては番組にならない
のでしょう。
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ドキュメンタリーにもシナリオや持って行きどころがあるのですよね。
ピューリッツア賞をもらった写真でも、全体を写さず、ウソはないけど
誤った方向、視聴者が出したい結論、だれもが安心する結果に
持って行こうとするものもあった。(「絵葉書にされた少年」という
エッセイは見事にステレオタイプに物事を見ることの危険性を示していた。)
写真展に行く前にランチを取った、美術館の前のイタリアン、リストランテ・セレナータの
写真は明日以降に。
見かけも味も最高でした。
May 13 2017 Setagaya