昨日11日は私の古くからの友人の誕生日でちょうど前にも花巡りに来たことがあるので、お誘いしてつつじヶ丘に行きました。ところがスタートからアクシデントではぐれて二人取り残されてしまい、探してもグループが見つからず、見当をつけて、中仙川遊歩道をしばらく歩きましたが、こちらの方面ではないようなので駅に戻り、あきらめて深大寺に行ってきました。2つの小さな植物園を巡り秋の野の花を楽しんできました。こんなにゆったりと友達と過ごすのは久しぶりでした。その日に撮ったたくさんの花の写真のアップはずっと後になりそうです。
11月12日
Aさんからまた新日本フィルのリハに誘っていただきました。軒並みコンサートが中止になっているこの時に嬉しいお誘いです。場所はすみだトリフォニーホールです。
新日本フィルハーモニー交響楽団公開リハーサル
指揮:大友直人
曲目 ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」 序曲
アンコール曲(秘密)
本番は明日13日と明後日14日にあります。
ドヴォルザークの新世界はとても思い出深い曲です。中学生の頃、叔父さんに誕生日のお祝いに何がいいかと聞かれてLPレコードのカラヤン指揮/ベルリンフィルの「新世界より」をお願いしました。
私の長く生きてきた人生を振り返るような曲です。聴きながら、自分の体をいたわるような年になったことを強く感じました。最近は体の声をよく聞くようになりました。こんなに長く頑張ってきてくれたのね。いつかこの体を残して去らなければならなくなる日がきますが、その時までうまく付き合っていきたいと思いました。
音楽を聴くことは自分の中の浄化とか、自分を見つめることに繋がりますが、今年は生の演奏を聴く機会がほとんどなくて全く潤いのない年でした。
ゲネプロでは個人個人の顔が良くわかるようになり、応援したくなってきます。私はやっぱりクラリネットの音が好きなんだな~と思いました。
今回のゲネプロは前回の若手が遠慮しながらしてるのとは全く違って、すごく細かい指示が飛んでいました。指揮者は大友直人です。曲をこれだか把握して全体をまとめて行くってやっぱりすごいですね。前日なのにちょっと心配になりますね。結構厳しく言われているので、心の動きまで態度で見えてきそうな感じもして、なんだかとっても人間的な今までに見たことのない風景です。いつも仕上がりしか見ていなく、指揮者が団員によくやったねと褒めている感じの最後を見ているだけなので、そこまでのドラマを少し感じることができました。ひとつひとつのコンサートにそれを作り上げる大変な努力があるのですね。いつも最後だけ聴いているのでとても貴重な経験だと思います。
アンコールの曲も大好きな曲で、流れるようで気持ちが良かったです。アンコールも練習するのですね。
新世界も家で通して聴きたくなりました。
今回Aさんのお友達でロンドンから一時帰国して帰れなくなった方ともご一緒しましたが、彼女がとにかく大友直人の足の細さと長さに感心していたのが面白かったです。とても歯切れのいい方で楽しい時間を過ごさせていただきました。仕事をしていた時はよくこういうテンポの人達と話していたことを思い出しました。昨日も友達と一緒に長く外にいて帰りが少し遅くなり、いつも夕方は家にいて食事作りのことを考えていたりしていたので、久々に仕事をしていた時の感覚が戻るようなそんな日々です。こういう刺激もいいものです。
さらに今日帰ってから夕方、主人の親友から久しぶりに電話がかかってきて、懐かしくお話をしました。彼はロンドンに留学経験もあり、商社から外資系の会社に就職したのに、定年より2~3年前に退職して、介護の勉強をして今は介護の仕事をされているとか。体を使う仕事で、人の役に立つ仕事がしたかったとのことでした。私の小学校の同級生で中国で一つの会社のトップにいた友人がやっぱり体を使う仕事がしたかったしパワハラしてきたので老人ホームの送り迎えのバスのドライバーをして罪滅ぼししているようなことを話していたのを思い出しました。主人の友人のお宅に今度行くことになり、7年ぶりくらいに会うのを楽しみにしているのと同時に老人介護の話も聞いてみたくなりました。ご両親の面倒も長く見てご夫婦でかなりハードな暮らしが続いていたのに偉いなーと感心するばかりです。
家の周りではもう山茶花の花が咲きだしました。少し寒く感じる朝夕の空気です。