ちゃんと見ていたわけではないけれど、心に引っかかる番組でした。この事件については覚えています。今その被害者について取材した番組の放送がありました。この事件の反響も多く集会もあったということで他人事でない。ネットで番組のことを知り、彼女の素顔も浮かび上がってきました。人の命に重い、軽いはありません。被害者はどこにでもいる女性です。事件が具体的な人間が浮かび上がってくると、それは自分にも誰にでも起こりうることだと実感します。
この女性は若いころは劇団に所属したり、声優を目指したり輝いて生きていた。DVの夫と別れてから苦労されているようだけれど、このコロナの影響で試食販売の仕事が失われ、住むところにも困っていた。ハードなスーツ・ケース一つで旅行者のように見える女性。ひっそりと都会の片隅で生き、意味もなく人生を奪われた人。コロナの影響で女性の自殺者が増えているというニュースを聞いたことあった。経済面、心の面でたくさん支えなくてはいけない人たちがいる。幸い年金世代は経済的な影響はあまり受けることもなく、無事暮らしているけれど。
番組で最後に紹介された町の人々に変化が見られて、ホームレスの話を聞く若者の姿に救いを感じました。声を挙げる人々もいました。
NHKストーリーズ 事件の涙
「たどりついたバス停で〜ある女性ホームレスの死〜」
去年、東京・渋谷のバス停で男に殴られて死亡したホームレスの女性に大勢の女性たちが自身を重ね、声を上げている。事件が社会に問いかけるものとは何か、明らかにする。 去年11月、東京・渋谷区内のバス停で休んでいたホームレスの女性が男に殴られて命を落とした。当時、所持していた現金はわずか8円。生活苦の末に行き場を失い、事件に巻き込まれた。「彼女は私だ」、「彼女は社会に殺された」。いま大勢の女性たちが被害者にみずからを重ね、SNSなどを通して声を上げ始めている。事件が社会に問いかけるものとは何か。女性のたどった人生と女性たちへの取材から明らかにする。
放送
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総合 毎週土曜 午後10時40分
再放送
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総合 毎週土曜(金曜深夜) 午前0時55分
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BS1 毎週水曜 午後5時00分
こんな番組、やっているのも知らなかったけれど、つけっぱなしのTVで気が付いたらやっていました。ちゃんと見ていなかったので再放送を見たいと思いました。
NHK事件記者 取材ノート に詳細が書かれていました。
世の中には助けを求められない人がたくさんいます。私の友人が教会のヴォランティアで相談にのっていますが、世の中には信じられないくらい不幸な人がいると話していました。
コロナでますます窮地に追い込まれている弱い人たちがいます。命の瀬戸際で生きている人たちを救っていく社会でありたいです。
家の近くの公園沿いに咲いているエゴノキの花。
久しぶりに夕陽の富士山を見ました。荒れた不安定な天気の連休です。