Reflections

時のかけらたち

雨の5月星岡 ・・・ Hoshigaoka on a rainy day ( May 2021)

2021-05-30 23:59:20 | dish

5月19日

最近は雨の中出かけていくことが多くなりました。雨が続いてもまだ梅雨入りしていない関東です。湿度も高く梅雨っぽいのですが、肌寒い日もあり、5月の天気はもう去ってしまったのでしょう・・ それでも星岡はしっとりと雨に濡れて、雨音を部屋の中で聞くのも風情があります。

星岡に行くと決めた日に雨だとがっかりしてしまいます。和服で行けないからです。ちょっと残念でしたが、雨の日は雨の日の良さがあります。

 

玄関近くのカシワバアジサイ

 

掛け軸は手紙を開いて掛け軸にしたもので江戸自体の徳川のものらしいです。

お礼状で墨が薄いところは後から品物などを入れて完成させたということです。

この日に一緒に参加した方はプロの料理人で、星岡でミニ茶事と講習会、お花も習い始めて、いろいろお話を伺いました。裏千家ですが、ミニ茶事とお茶の講習会は1日がかりですが、茶事に出席する形でとても勉強になったと話していました。ミニ茶事は2カ月に一度しかありませんが次回は7月とのことです。その月は日本料理の講習会はパスして、茶事を経験することもいいかなと思いました。懐石料理のマナーなどの講習会には一度も出たことがありません。今回膝が治って、やっと正座できるようになりましたが、表千家のお茶もコロナと膝問題で検討途中でした。

 

蝶の耳付木の花器が珍しいとのこと。

 

 

 

5月の献立

 椀  飛魚つみれ椀

焼 物 カマスのつづみ焼き

煮 物 いか白煮 南瓜直煮 人参香梅煮

小 鉢 焼き茄子わさび浸し

酢 肴 うど、椎茸、若布 吉野酢

ご 飯 浅蜊ご飯

 

 

焼茄子の茄子は皮を少し残すようにらせん状に皮をむきます。縦2つに切り、直火で焼くか、フライパンに油を敷いて焼いてから八方出汁につけておき、いただく前に絞ってわさびを加えた八方出汁をかけて好みで花かつおをかける。一味違う焼茄子です。

 

 

 

 

 

 

 

浅蜊ご飯には一緒に炊いたえのきが入っています。アサリは炊き上がってから煮たものをまぜます。

浅蜊がおいしくて、続けて家でも酒蒸しをしたりしていただきましたが、塩抜きが完全にできず、難しいです。 浅蜊ご飯はとてもおいしかったのですが、家ではまだ作っていません。

 

魚のつみれ椀はおいしい料理の一つですが、飛魚だと上品な感じ。なかなか手に入らない魚です。鰯が一番おいしいかしら・・

 

今日の料理の中で一番手がかかっているかしら・・・

カマスの皮をあぶってから下味をつけ、魚のすり身と海老、木耳、とうふをカマスの削ぎ身をすり合わせて、丸めた皮の中につめて、天火で焼いたもの。おいしかったけど家で作るのはちょっと大変。

 

 

人参にほのかな梅の味がしておいしかったです。かぼちゃはあくまでもこの色を出すことが大切。早生南瓜を使います。それぞれの色を効かせた料理です。

 

 

May 19  2021  Asagaya

 

 

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柳家小三治 初夏の会 ・・・ Kosanji @ Meguro Persimmon Hall

2021-05-30 11:15:42 | art

5月28日

 

まるで一編の短編小説の世界に入り込んだような感じ。

枕も絶妙に人生の悲哀やおかしみを軽く切り取っていく。世の中の人情模様・・

話の世界はまるで幽玄の世界のよう・・虚なのか実なのか・・シュールなおかしみを話しながら笑っている噺家の目線があるような・・

病院から退院してその日に高座に登る師匠。彼の命も何か漂っているようなそんな感じです。「ようこそいらっしゃいました。こちらもです。」本当に! 先月の公演はすべてキャンセルとなっていたので心配していました。

ゆったりとくつろげる世界の中にいた2時間でした。人間を見る目が温かい彼の世界。

粗忽長屋は公演かTVだったか小三治さんで聞いたことのある噺で、調べたら一昨年の国立劇場での寄席でした。何度聞いてもおもしろい。

今回は枕で少し彼の半生を語ったような感じで、親の期待の中で結構大変だったと思うけれど、軽く流して行く感じがいいですよね。私の家からかなり近いところにお住いのようなので、今回の話で大体場所が特定できそうでした。そこまで話しちゃっていいのかなと思いましたが、気にしちゃいないようでした。人間国宝なんて肩書がついてしまいましたが、ご近所の親しみやすそうなおじいさんで、偉大な噺家さんです。

 

会場の目黒パーシモンに行くのは初めてで、都立大の駅に降りるのも初めてかと思います。昔油絵を教えていただいた古茂田美津子先生のお宅が碑文谷にあり大きな桐の木がある吹き抜けの素敵な家で、何回か行ったことがありましたが、たぶん学芸大の駅から行ったと記憶しています。行くといつも大きなガラスボールにサングリアかフルーツパンチのようなものをたくさん作ってくださっていました。

柿の木坂ってこの坂のこと?

その途中にあるHibusumaという台湾料理のお店ですごくはやめのランチ。このお店はちょうどこの日の公演にいらっしゃるAさんからお聞きしていた点心のおいしいカフェです。娘がオフでこの店に行ってみたいというので一緒にランチだけしました。

いろいろな椅子やテーブルでまさしくカフェスタイル。結構古いお店らしいです。

 

11時開店と同時に入りました。パーシモン開場が12時で1時開演でしたが、人気のお店なので並ぶとネットで見たのですごく早く着てしまいました。でも次々人が入ってきて満席となるのにあまり時間はかかりませんでした。

 

 

娘は辛い麺と小龍包、私はワンタンと小龍包

 

 

 

デザートもさっぱりとおいしかったです。

 

 

 

パーシモンホールに向かいました。

 

 

 

 

 

久しぶりに花緑さんの噺も聞いてみたくなりました。

 

 

 

 

 

明るいホールです。

 

 

今区のホールとか立派なところが多いですね。目黒区はほかにもいい公共の施設があります。残念なことに我が新宿は図書館もホールももう古くて・・

 

 

 

Aさんとも不思議なご縁です。アルさんと知り合ってそこからまた広がって行きました。歌舞伎をご一緒するKさんもその一人です。

ブログから始まった人とのつながり・・ この年になって輪が広がることは嬉しいことです。

このバックに目が点・・ 織物のお仲間が野蚕シルクの手紡ぎ糸の布に自由に刺繍されたそうです。

 

ベーカリーストアでお茶をして、話が尽きませんでした。やさしそうなご主人とも初めてお会いしました。

 

落語と人とお話しする数少ない機会で楽しい時間でした。

 

May 28  2021    Meguro

 

落語の日の装い

着付け仲間の方から頂いた久留米絣の反物で作った木綿の着物にKさんから頂いたお母様の帯。この季節に海と舟の帯を締めたくなります。大好きな帯の一つです。帯締めはブルーが短めなので、私が持っている帯締めで最高の道明にしました。カジュアルな感じでもOKでしたね。

今は目指せ普段着の着物です。京都での景色になじんだ和服姿が忘れられません。

影で少し暗い色になってしまいましたが、灯台と舟の柄です。

 

*********

5月30日

昨日の夜、正確には今朝3時近くの月が見えたので撮りました。ベランダから月が見えることがなくて・・ 先週は確かスーパームーンとか言っていましたね。皆既月食も曇って見えなかったとか・・

こんな遅くにまだ明かりがついている家がありました。

 

 

 

コメント (8)
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