Reflections

時のかけらたち

ベートーヴェンのシンフォニー ・・・ Beethoven's Symphony

2021-07-13 18:14:31 | music

7月7日

貴重な公開リハーサルに誘っていただきました。

新日本フィルハーモニー交響楽団

指揮:鈴木雅明 

コンサート・マスター:西江辰郎

プログラム ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

 

 

すみだトリュフォニーホールもすっかりおなじみになりました。

同じオケでも今回はベートーヴェンの音になっています。毎回違う世界に連れて行ってくれるオーケストラです。

2020年はベートーヴェン生誕250年でベートーヴェン・イヤーとしていろいろな企画があったようですが、コロナにもかかわらず工夫をして交響曲全曲演奏できて灌漑深いようです。時期がずれ込んだようですが、今回のコンサートが最終日となったとのことです。

音のしずくが落ちて体の中にしみこんでいくような感じがした素晴らしい交響曲第3番でした。最初の音を聞いただけで、また公開リハだけでなく本番が聴きたくなってしまいました。指揮者もとてもきめ細かい曲作りでした。指揮はバッハ・コレギウムの鈴木雅明さんです。音楽が生まれる瞬間に立ち会ったような感じでした。コンサートに行ったりして、音楽を聴いているといつも小学生のころからクラシック音楽を聴く機会を与えてくれた父を思い出して、感謝の気持ちがあふれます。「英雄」はデビッド・リーン監督の「ライアンの娘」で使われていたのが印象的でした。

ベートーヴェンの曲は中にロマン派のような感じがするものがあります。いつもベートーヴェンの暖かさに包まれる感じがします。3番は7番についで好きなシンフォニーです。5番も好きだけど。ベートーヴェンの音に包まれて幸せな気分で帰ってきましたが、家では急にラフマニノフが聴きたくなってYouTubeでみつけたヴォカリーズとピアノ・コンチェルトの一部をハウザーのチェロで聴きました。

 

HAUSER - Vocalise (Rachmaninoff)

20代のころやっていたNHKFM「夜の停車場」のテーマソングになっていた曲です。江守徹のナレーションが不思議な世界に誘います。

 

HAUSER - Piano Concerto No. 2 (Rachmaninov)

 

7月10日

午前中ベルカントのレッスンがあり、午後本番のコンサートの当日券を買って聴きました。九段下から錦糸町までは半蔵門線を使えばすぐです。

夏のような日差しでした。家の近くの公園ではさるすべりの花が咲きだし、スコールのような夕立は梅雨のきこうとは思えません。

 

 

プログラム:ベートーヴェン交響曲第4番

      ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」

アンコール ベートーヴェン 「プロメテウスの創造物」Op.43 終曲 (=交響曲第3番4楽章の一部)

 

 

生きていることを強く感じるベートーヴェンの曲でした。

第3番が圧倒的な素晴らしさなので4番の印象が残りません。指揮者の力はすごく入っていましたが。演奏はリハーサルの時とは違う勢いと完成度があったように思います。

エサ=ペッカ・サロネン フィルハーモニア管弦楽団で2016年に聞いて、ブログを見たら、第3番のベストと書いてありました。残念なことにもうどんなだったか覚えていません。今度N響でファビオ・ルイージが何かベートーヴェンのシンフォニーを指揮しますが、どんな風に作るのだろう・・

聴きながら高校時代の担任だった英語の教師祐本先生ご夫妻をなぜか近く思い出しました。奥様を亡くされてから先生も2年後くらいに奥様を追うように他界されました。人生で出会った忘れられない人の一人です。なんだか谷口先生とメールのやり取りをしてセミナーのことを教えていただいたせいか、急に思い出しました。

谷口先生とのメールで教えてくれたエピソードが楽しかったです。先生が1年早く退官して、静岡に移り嬉しくて毎日山を歩いていたら、良く出会う老人に定年退職してから80歳までが人生で一番楽しい時期だよと言われたとのことです。ある時にパタッと会わなくなってもしかしたら神様だったのかもしれないと思う先生がかわいいです。健康に過ごせればこそですね。

 

 

午前中のベルカントレッスンで嬉しいお知らせがありました。先生が作っている団体のイル・テアトロ・オペラ千代田の企画が文化庁の補助金に採択されたのです。

文化庁 令和2年度第3次補正予算事業
ARTS for the future!
(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)

それにより、10月10日にすみだトリフォニーホールでフル・オーケストラでコンサートが開催されることになりました。

プログラムのR.シュトラウスの「4つの最後の歌」とマーラー「大地の歌」は両方とも最晩年の作品で若い頃の思い出と未来への思いに溢れた曲で素晴らしいとのことでした。楽しみです。

シュトラウスの歌曲はクリスティアーネ・カルクで聴いたことがありました。山畑先生のソプラノとても楽しみです。 安藤先生もドイツものを歌うのですね。これもどんなふうになるのでしょう・・ コロナで演奏会の中止も多く明るいニュースでした。

 

 

コロナで2度開催が延期となった館野泉さんの北欧を語るコンサートの3回目の連絡が来ました。

 

若い頃からファンだった館野さんの今を聴くことができて幸せです。

彼も多くの困難と闘ったけれど穏やかな人柄が魅力的な人です。

 

July 7 & 10  2021   Kinshicho

 

コメント
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