借りてから1カ月近くたっていたDVDを慌てて見ました。
「英国王のスピーチ」
コリン・ファースは好きな英国の俳優でケイト・ブランシェットの「エリザベス」を借りるのに
合わせて申し込んだものです。
映画『英国王のスピーチ』予告編
解説
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。
きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、
第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。
共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」の
トム・フーパー。第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞した。
2010年製作/118分/G/イギリス・オーストラリア合作
原題:The King's Speech
監督 トム・フーパー
製作 イアン・カニング エミール・シャーマン ギャレス・アンウィン
製作総指揮 ジェフリー・ラッシュ ティム・スミス ポール・ブレット マーク・フォリーニョ
ハーベイ・ワインスタイン ボブ・ワインスタイン
脚本 デビッド・サイドラー
撮影 ダニー・コーエン
美術 イブ・スチュワート
衣装 ジェニー・ビーバン
編集 タリク・アンウォー
音楽 アレクサンドル・デスプラ
映画.com より
使われたクラシック音楽
モーツァルト フィガロの結婚 序曲
ベートーヴェン 交響曲第7番
ベートーヴェン ピアノ協奏曲5番「皇帝」第2楽章
ブラームス レクイエム 第2曲?
モーツァルト クラリネット協奏曲 第1楽章
静かな感動を呼ぶ映画でした。当時評判だったことは覚えていますが、これがオスカーをたくさん取ったので
少し驚きました。とても地味だけどいい映画だったから。
事実に基づいた映画だったので、とても興味深かったです。吃音を直すために通った言語療法士との友情と国王を
支える家族が素晴らしかったです。
またイギリス連邦という世界があったことを思い出しました。またヒットラーが台頭してくるこの時代がなんと
今とシンクロするところが今見るとタイムリーな感じがしました。誰も戦争はしたくないが、自由と平和のために
戦わなければならないとのメッセージは今だからこそ響きます。
ベートーヴェンの第7シンフォニーが使われていて、それがまたすごくよかったです。
「エリザベス」
Elizabeth - Official Trailer (1998)
Elizabeth (8/11) Movie CLIP - I Am No Man's Elizabeth (1998) HD
解説
イングランドの女王エリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェット主演で描いた歴史ドラマ。
16世紀イングランド。カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し、王位継承者である
プロテスタント派の異母妹エリザベスをロンドン塔に幽閉する。しかしメアリーが病で崩御すると、エリザベスは
新女王として即位。陰謀と裏切り渦巻く宮廷内で、重臣からは他国との政略結婚を勧められながらも、恋人ロバート
ダドリーとの愛を育んでいくエリザベスだったが……。共演に「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ
「シャイン」のジェフリー・ラッシュ、「ジュラシック・パーク」のリチャード・アッテンボロー。
第71回アカデミー賞で作品賞など7部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞した。
1998年製作/124分/イギリス
原題:Elizabeth
配給:日本ヘラルド映画
- 監督 シェカール・カプール
- 製作 ティム・ビーバン エリック・フェルナー アリソン・オーウェン
- 共同製作 デブラ・ヘイワード ライザ・チェイシン
- 脚本 マイケル・ハースト
- 撮影 レミ・アデファラシン
- 美術 ジョン・マイヤー
- 衣装 アレクサンドラ・バーン
- 編集 ジル・ビルコック
- 音楽 デビッド・ハーシュフェルダー
- 映画.com より
使われたクラシック音楽
エルガー作曲『エニグマ変奏曲』作品36 第9変奏 "Nimrod"
モーツァルト作曲 レクイエムニ短調 K. 626 第1曲 レクイエム・エテルナム
ニムロッドが流れた時はやっぱりねと思いました。これほど合う曲はありません。
運命に翻弄されながらも強い意志のもとに女王まで上り詰めていく姿を描いた大河ドラマ
ストーリー:英国王ヘンリー8世、その愛人アン・ブーリンとの間に生まれたエリザベス(ケイト・ブランシェット)。
腹違いの姉、メアリー女王の死後、弱冠25歳でイングランド女王に即位。側近のウォルシンガム、セシル、
ノーフォーク卿でさえも誰が敵か味方か分からない中で、唯一彼女の心の支えになっていた恋人のダドリー
(ジョセフ・ファインズ)。王室中のスキャンダルの的となりながらも、毎晩逢い引きを重ねる中で、国内の宗教争いは
激化し、イングランド史上最大の危機に直面する。エリザベスを失脚させようと、時の権力者ローマ法王を始め、
全ヨーロッパから忍び寄る暗殺指令と陰謀の影。その計画の中に恋人のダドリーも加わっている衝撃の事実を知る。
自分の家来やヨーロッパ中に敵を作りながらも優れた判断力と英知で国を立て直そうとしたエリザベスだったが、
無益な戦いで国民が傷ついていくのを目の当たりにした彼女は、ある決意をする。 Nothing but Movies より
キャスト
エリザベス1世:ケイト・ブランシェット、
ロバート・ダドリー(レスター伯):ジョセフ・ファインズ
フランシス・ウォルシンガム:ジェフリー・ラッシュ
ノーフォーク公爵:クリストファー・エクルストン
ウィリアム・セシル:リチャード・アッテンボロー
アランデル伯爵:エドワード・ハードウィック
メアリ・オブ・ギーズ:ファニー・アルダン
アンジュー公爵:ヴァンサン・カッセル
ローマ教皇:ジョン・ギールグッド
ジョン・バラード:ダニエル・クレイグ
「キャロル」で初めて見たケイト・ブランシェットの映画がもっと見たくて、代表作を借りました。
出だしからショッキングであの時代を再認識。宗教戦争もいまだにベルファストで続いていたけれど、すさまじい歴史です。
エリザベスもロンドン塔に幽閉され死の目前まで行ったところと、女王に連れ戻され、あの若さで父の遺志を継ぎ見事な
統治者となって行くのを、美しい映像で描いています。とにかく衣装やカメラが素晴らしくて。宗教による無駄な争いは
避けたいという願いもよく伝わってきました。ケイト・ウィンスレットの声も好きですが、凛としていて風格がありました。
謀反を起こす証拠を集めて粛清していくところなど、最近終わった大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を思い出させます。
時と東西を問わずどこでも同じことが起こっていたのです。

イングランドおよびアイルランド女王 [1558/1603].
ヘンリー8世とアン・ブーリンの娘としてロンドンに生まれ,議会の承認を得た父の遺言により,異母弟エドワード6世
および異母姉メアリ1世につぐイングランド(およびアイルランド)王位継承者となる.アスカムの薫陶を受けてギリシア
ラテンの古典を学び,また仏・伊両語に通じた.メアリのカトリック復帰政策に対しワイアット(Tomas Wyatt 1521頃~54)が
反乱を起こすと,陰謀に加担した嫌疑を受けて投獄された [1554]が,間もなく釈放され,隠棲して勉学に没頭した.
姉の死後25歳で即位,フランスとの戦争をおさめ [59],財政の基礎を確立した.宗教については父ヘンリーの政策に復帰し
〈国王至上法Act of Supremacy〉および〈礼拝統一法Act of Uniformity〉を再び制定し [同],メアリのカトリック復帰の諸法を
廃して国教制度を再建,カトリックおよびピューリタンの両極端派を抑圧して中道をとった.廷臣レスター,エセックス(2nd Earl)
らを寵愛したが,長い治世を通じて賢相W.セシル,ウォルシンガムらを重用して,慎重な派閥操縦で国内治安を保った.
また,諸国家間の葛藤に巻き込まれることを警戒して,スペイン王フェリーペ2世をはじめ君主らの求婚を却け,一生を独身で通し
海外のプロテスタント同胞の直接支援にも消極的であった.大陸の対抗宗教改革の進展とともに,国内では,北部のカトリック
諸侯の反乱 [69-70]や,亡命中のメアリ・ステュアート擁立の陰謀 [72,86]などが相次ぎ,不穏の種は尽きなかった.他方で,神に
祝福されたプロテスタント処女王としての自己イメージ創出は,スペイン無敵艦隊の撃退 [88]により劇的な成功をおさめ,
〈よきベス〉の黄金時代の神話のもととなった.晩年は,独占権その他の問題で議会と対立し,寵臣エセックスのアイルランド
での失態などに悩まされるが,最期まで主導権を握り続け,死の床でスコットランド王ジェイムズ6世(ジェイムズ1世②)を後継者に
指名,テューダー朝最後の君主となった.
©Iwanami Shoten, Publishers
参考) 【イギリス史上最も偉大な君主】エリザベス1世が「リーダー」として大切にしていた1つのこと DIAMOND online
おまけ)
ずいぶん前に見た番組ですが、面白かったのでメモだけを載せておこうかと
初回放送日: 2022年7月10日 これはすでに再放送で本当は1月みたい。
承久3年(1221)、後鳥羽上皇率いる朝廷軍と東国武士団の衝突した承久の乱。この時、鎌倉幕府のリーダーが、
2022年大河ドラマの主人公・北条義時だった。
≪詳細情報≫
番組内容
承久の乱の結末は、朝廷側がまさかの惨敗を喫し“日本史上最大の大番狂わせ”だった。後鳥羽上皇は、隠岐の島に
流され、時代は、武家の世に大きく舵を切っていく。当時、上皇が率いる朝廷軍に矢を向けることは、考えられない
暴挙であった。北条義時率いる幕府を支えた「チーム鎌倉」は、いかにして、この歴史の大転換を成し遂げたのか?
北条義時とその仲間たちの選択と決断に迫る。
出演者
【司会】磯田道史,杉浦友紀,【出演】坂井孝一,井上章一,中野信子,【語り】松重豊
あらためて、鎌倉時代と言うのは面白い時代だったのだと思いました。天皇から武士に権力移行の時期だったのですね。
大河ドラマは生身の人間を描いていて、とても面白かったです。現代人がそこにいたみたいな書き方です。
小栗旬もいい役者になりましたね。