1986年のホセ・カレーラス、アグネス・バルツァ以来の英国ロイヤル・オペラです。
38年振りということでしょうか・・ オペラのチケットは高くてとても見に行けるものではありません。
たまに都民劇場の中での公演が見れたくらいで本格的なオペラは行けていませんでした。
今回はたまたま横浜マチネ公演が特別価格となっていたのと、パッパーノが好きな指揮者だったので、彼の
一押しのオペラ芸術を楽しむことにしました。それでもリゴレットはちょっと抵抗がありました。ストーリーが
女性にとっては不快なものがあることと、以前ライブ・ビューイングで見たパルマ王立劇場のがレオ・ヌッチはいいのですが、
その時のまるでカラバッジョの絵みたいな演出がマイナスイメージとなっていました。
今回はパッパーノの集大成ということでどんなリゴレットになるのか歌い手も知っている人ではなかったのですが、かけてみました。
その結果は感動の嵐でした。ブラボーが飛び交う熱気に包まれた会場となりました。
長いオペラもそのストーリーにもかかわらず、美しい歌の連続でした。演出も一部過激な部分が
ありましたが、大体はイギリスらしい?抑えられた気品のあるものでした。
ソリストもみんな素晴らしかったです。
歌がとても自然で誇張されたものでなく聴きやすくも、感動的でした。
アントニオ・パッパーノ
Photo:SIM CANETTY-CLARKE / ROH
ジルダ: ネイディーン・シエラ
マントヴァ公爵:ハヴィエル・カマレナ
リゴレット:エティエンヌ・デュプュイ
演出、舞台芸術、音楽すべてが調和がとれていました。
あっと言う間の3時間でした。やはり生でないとライブ・ビューイングでも味わうことができない感動でした。
今回は特にジルダの清らかさ、とそのまるでキリストのような全人類の罪を背負って行く強い意志が感じられる
姿が強く残りました。どのソリストも良かったのですが、ソプラノは特に澄んだ声が役にぴったりでした。
【プロモーション映像】英国ロイヤル・オペラ2024年日本公演「リゴレット」
【英国ロイヤル・オペラ2024年日本公演 開幕記者会見】音楽監督アントニオ・パッパーノによるスピーチ
パッパーノ最後のロイヤル・オペラを充分楽しむことができました。
6月27日
神奈川県民ホール 13:00~
初めて行く場所でキョロキョロしてしまいました。
ロケーションとしては最高です。
6Fで昼食を取ってから・・ 眺めも良く、値段もリーズナブルで日替わりだと900円でなんとサラダバー、
スープ・デザート・コーヒーまでつきます。混むので時間を見ながらヒヤヒヤして待ちました。
ホールのロビーからの眺めも楽しめました。
ちょっと風が強い帰り道。年配の方もかなり多く見られて、ひとりでオペラを楽しんでいました。
こんな生活が楽しめたら素晴らしいですね。
June 25 2024 Yokohama
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