Reflections

時のかけらたち

舘野泉コンサート@しらかわホール & 京都大原の小さな旅 -1 ・・・ small trip to Nagoya and Kyoto-1  

2024-02-07 23:59:56 | wonderland

2月4日はしらかわホールのフェアウェル特別企画の舘野泉「こころの音楽」を名古屋在住の友人と急遽聴きに行くことにして
いたので、その前後に名古屋を散歩して、京都行をつけました。オラフソンのコンサートに行って舘野さんのコンサートが
あることを知りました。コンサートを中心にしてできた旅です。

名古屋のプチ旅行もだんだん慣れてきたせいか、焦らずゆっくり見て、待ち時間のロスタイムもなく、ゆったり過ごすことが
できました。京都の方も同じく、居たい所に長く滞在して、急がない旅になりました。計画では大徳寺も入れたたのですが、
雨に洗われた三千院のあまりの美しさにしばし滞在していました。

今までの旅も二人だけの奇跡の積み重ねのように思い出されました。熊野古道が一番印象に残っているねと話しました。
2回目の熊野古道では雪は何十年も降らなかったという地元の人でも珍しい景色を見ることができました。

 

                                                   

ひかり633号に乗って9:14に名古屋着の新幹線も何回か乗って慣れてきました。
この日は何と朝家を出る時は小雨。翌日は雪の天気予報でした。大原で雪だったらと淡い期待をしてしまいました。

新幹線から富士山が見える側に座ったのにこの日は全く見えない日でした。

 

 

 

 

名古屋に近づくにつれて、段々晴れてきました。


名古屋駅からはドニチエコ切符でメーグルという観光ルートを走るバスで徳川園に行きました。
今回はコンサートの前後に徳川園と東山荘の庭を見ることにしていました。

出張で行ったときや関西に行くときは名古屋で降りて、なぜか何十年も前にも待ち合わせていた
新幹線の改札口。50年近くの月日が流れていました。

徳川園は時間がないのでお庭だけをゆっくり回ることにしました。

 

 

友だちが子供の頃はよく遊んでいたという徳川園。なんという贅沢。
今ではすごく整備されていて昔の面影はないとか・・

水が流れあちこちに滝があり、スケールの大きな庭で東京の小石川後楽園よりゆったりしているような
さすが大名庭園と言った感じ。

 

 

 

 

雪の天気予報で急遽藁をかぶせたような感じ・・ とじっと見ていた人が話していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで日向で少し休憩しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茶室の中はお雛さまでも飾るのか、作業中でした。

 

 

 

キリンさんのような藁巻がかわいいです。

子福桜

 

 

 

 

 

白山木(ハクサンボク)

 

 

黒門 in and out

 

Feb. 4   2024    Nagoya

 

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通院続きの日々 ・・・ a series of hospital visits

2024-02-06 23:59:41 | a day in the life

2月6日

昨晩遅くに京都から真冬の東京に帰って来て、今日はマンションのリフォームの打ち合わせ。
それで今抜け殻状態みたいですが、旅行前に書いておこうと思っていた記録の続きを先に仕上げておく
ことにしました。

館野泉の自然に囲まれているような、そして時に力強い演奏に感動して、翌日は三千院の雨に洗われた苔の庭の
この世のものでは思えないほどの美しさに私の眼も洗われました。少しクールダウンします。

 

区の健康診断やがん検診が期限ぎりぎりになって1月に何とか滑り込み(胃カメラは1月末まで)
無呼吸症候群のチェックで呼吸器内科と歯科、そして膝の水のたまり具合を確認に整形外科と続きました。
2月1日には近くの診療所で血圧と心臓の薬がきれるので見てもらいに行きました。そこで前回行った血液検査と
心電図の結果を教えていただいたのですが、血液の結果はとてもよく、いつも糖尿の心配があるのですが
問題は何もなく、心電図はいつものように少し異常はあるということでした。大学病院の循環器のアフターケアは
手術後1年で入院してカテーテルで行った検査で問題がなかったので、半年に1回のチェックとなりました。

2月1日の午前中に近くの診療所に行くときに、風が強くて、珍しく日光方面の山をエレベーターホールから
見ることができました。男体山、女峰山が雪で白く見えました。

 

 

 

1月31日

お茶の水医科歯科大、歯科の1年ぶりの受診。最近マウスピースに違和感があるように思ったことを
話したのですが、どうも原因はあごではなく歯の方にありそうでした。呼吸器の先生も歯科の先生も
変わって新しい先生になりました。半年に1回のチェックですが、最近はさぼり気味で1年に1回がやっとです。

帰りに京橋の越前屋でボビンレースに使うためにカラーの糸を少し買いに行きました。
そのついでに懐かしい華龍飯店のタンタンメンのお昼ごはん。事務所が茅場町に移った時に、クロアチア料理の
ドブロやこの中華のお店まで歩いて食事に来ていました。懐かしいと言えばなつかしい場所です。

 


夕食には残っている食材でソフリット・ソースのスパゲッティ。



海老は1月29日に珍しくブイヤベースを作った時の残りでした。鱈と海老が安かったので。


 

1月30日 
ひと切れ残しておいた鱈を豆腐と白菜でスープにして、アサリは大根と煮ました。
ブイヤベースに全部入れるのは多すぎたので、酒蒸ししておいておいたものです。
卵かけご飯も久しぶり。

多治見市に住んでいる、父方のたった一人のいとこから珍しい岐阜のお菓子が送られてきました。
栗の季節にはいつも栗きんとんを送ってくれています。このお菓子は干柿の中に栗きんとんが
入っていて、柿も栗もとてもおいしいものです。

今までに3回くらいしか会ったことがないのですが、いつも会いたいねと話しています。
陶芸が好きで多治見に家を建てたくらいの人です。

近くのスーパーのワインセールのイベントで599円で買ったワインがとてもおいしかった。
シークレット・ラベルとしてセールされていたものです。料理用としてでもいいと思って買ったのですが、
さわやかな飲みやすいワインで、白はほとんど買わないので、料理や食事にどんどん使っています。

ウガンダに住んでいる姪が日本に戻った時に、持ってきた紅茶。初めて開けて飲みましたが、細かい茶葉でとてもおいしかった。

先ほどのワインを使ったピクルス。今回は栗原はるみさんの分量で。

旅行前には簡単なポトフ。

1月28日だったか、娘の食事つくり担当で、いり豆腐を教えてほしいというので、イタリア語から
帰ってから教えました。本にも載っていないような家庭料理です。

他に生協のレバーの甘辛煮を食べました。


2月3日は豆まきをして、買ってきた恵方巻を半分ずつ。


病院通いから最近の食事シリーズまで。

 

P.S.
1月30日だったか気になっていた小学校低学年の時の親友に電話をして、元気なのがわかってとても嬉しかったことがありました。
私のピアノの先生がお母さまで小学校1,2年の時に同じクラスだったのかしら・・・ 昨年亡くなったAさんは高学年の時からの親友でした。
体を悪くしてからあまり外出していないとのことでさらに北海道のスキーで骨折してからほとんど出なくなったと昨年話していたので
気になっていましたが、変わらぬ明るい声でほっとしました。コロナの時は会うのをお互い避けていましたが、今度会おうねと約束
しました。

 

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The Whale

2024-02-03 10:31:38 | movie

 

イタリア映画続きの前に久々で見た英語の映画です。
アカデミー賞主演男優賞を取ったのにそれほど話題にならなかったような・・・ イタリア語の先生にこの映画よさそうよと
言われて昨年借りて見た映画です。

とても感動的な映画で最後近くのこの美しいセリフがこの映画のすべてです。

Charlie says this after asking a question, the question was do you ever believe people are incapable of not caring?
It’s an interesting question, which he poses because other people in his life see the world as a desolate, cold place,
and believe people generally to be bad at their center, selfish and uncaring.

Do you ever get the feeling people are incapable of not caring ?  People are amazing

 

The Whale | Official Trailer HD | A24

 

ザ・ホエール(原題 The Whale ) - 映画予告編

 

2022年製作/英語/117分/PG12/アメリカ/字幕翻訳:松浦美奈
原題:The Whale
原作:サム・D・ハンター
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演者:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン


 

ハーマン・メルヴィル『白鯨』もタイトルのように一つのキーです。アメリカ人は白鯨が好きですね。学生時代、亀井俊介先生の
白鯨の解説を聞いて、このハチャメチャな小説を読みたかったのですが、挑戦することはできませんでした。メルヴィルの短編は
好きでよく読みましたが。昔、「ソフィーの選択」を見てジャック・ロンドンの「荒野の呼び声」からの引用やシューマンの
「子供の情景」から”異国にて”を聞いて、ジャック・ロンドンの小説もアメリカ人の心なのかなと思ったことがありました。

まさに鯨のように大きくなった病の床にある主人公が最後に散々なことをしてきてしまった家族、娘に対して伝えたかったことを
伝えて天に昇っていく話です。失意の中で最後にみつけた希望です。生きていてよかったと思った幸せな最後でした。
人生で何か一つでもなしえたら、それは素晴らしいことで、昔曽野綾子さんのエッセイで人を許すことだって生きる意味があると
確執のあった父の最後を看取ったことを確か書かれていたかとかすかな記憶があります。

感動して泣いてしまうほどの映画ですが、それは悲しいからではありません。

 

Do you ever get the feeling people are incapable of not caring ?  People are amazing

考えたことはないか?
人は誰であれ、誰かを気にせずにはいられない。
人生は素晴らしい。

 

 

 

「TheWhale/ザ・ホェール」 切ないほど人間愛に満ちた悲しくて美しい映画

映画「ザ・ホェール」より メルヴィルの「白鯨」とのコラボが素晴らしい

 

 

コメント (2)
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3つの鍵 ・・・ Tre Piani

2024-02-02 23:07:36 | movie

ラザロに続いて見たのは「3つの鍵」。TSUTAYA DISCAS ではなかなか見たい映画がないのですが、Aさん推薦の
3つの鍵は比較的新しい映画なのですが、あってすぐ借りることができました。

ラザロに出ていたアルバ・ロルヴァケル、トマーゾ・ラーニョ、ダンテのアレッサンドロ・スペルドゥーティが
出ていました。だんだん今の俳優さんたちがわかってきました。

マルゲリータ・ブイは、ごく初期のイタリア映画祭で見た「もうひとつの世界」という魅力的な映画に出ていました。
あれから20年以上たって、岩波ホールで「はじまりの街」で再び出会った女優さんで、存在感がある素敵な人です。

 

映画『3つの鍵』予告編

 

2021年製作/119分/R15+/イタリア・フランス合作
原題:Tre piani

スタッフ

監督・脚本・製作 
ナンニ・モレッティ     
脚本  フェデリカ・ポントレモーリ ヴァリア・サンテッラ
原作  エシュコル・ネヴォ
撮影監督  ミケーレ・ダッタナージオ
美術  パオラ・ビザーリ
衣装  ヴァレンティーナ・タヴィアーニ
録音  アレッサンドロ・ザノン
編集  クレリオ・ベネヴェント
音楽  フランコ・ピエルサンティ
製作  ドメニコ・プロカッチ

キャスト

 

 

映画『3つの鍵』<2階に住むモニカ編>

 

まるでオムニバス映画のような同じところに住んでいても接点の少ない家族のそれぞれが抱える問題を長い年月を追ったもので、
いかにも現代の抱える問題、親子、夫婦、老い、性的虐待、孤独などを取り上げています。

 

 

“この映画は、家庭の壁の外に存在する外の世界へ、心を開くように誘っている”
──ナンニ・モレッティ

重苦しい映画だったけど、最後に問題を抱えていた息子が一人で何とか生きて行く道をみつけ、それを遠くから見守る
母も裁判官の夫に先立たれ、今までの生活をたたんで新しい世界へと旅立っていく、少し希望が見えるのが救いでした。
家庭が崩壊してゆっくり再生していく様子を描いた映画でした。

一番かわいそうだったのが、単身赴任の続く夫を持つアルバ・ロルヴァケルの演じるモニカ。不吉なカラスが現れて
心が病んでしまいそうな不安に陥っているが、姿を最後に消してしまう。これも新しい旅立ちと理解していいのだろうかと
思ってしまいます。

 

1階の夫婦は夫が犯してしまった罪により、家庭が崩壊したが、年月が経ち別居しながらも娘を囲んで家族の形態は保てている。
ここにもかすかな希望があります。

厳しい現実の中だけれど、なにかそこで突き落とさない愛がこの映画にはありました。

イタリア映画の幅の広さに、こういう映画もあるのだと感心してしまった私です。巨匠と呼ばれるナンニ・モレッティも知らなかった。
昔のイタリア映画しか知らなかったので、これから少しずつ見て行こうかと思っています。

本作の原作者である作家のエシュコル・ネヴォはこう語る。「この映画では、登場人物たちがお互いに傷つけ合い、癒やし合い、恨みを抱き
許し合うことができる。そしてわたしたちの幸福は、常に、他者の幸福と結びついていることを思い出させてくれる。そして私たちが生きて
いるこの痛ましい時代に照らし合わせると、それは忘れてはならない重要なことなのだ」。

東洋経済の3つの家族の選択の過ちが生む家庭の不和と再生より紹介させていただきました。

 

イタリアの巨匠ナンニ・モレッティ、最新作「3つの鍵」----同じ建物に暮らす3つの家族の物語

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幸福なラザロ ・・・ Lazzaro Felice

2024-02-01 23:59:07 | movie

イタリア映画が続いた昨年末。印象に強く残った、まったく違うタイプの作品二つの中からまずラザロを。

「幸福なラザロ」は借りてきたビデオの予告にあり、とても見たくなって借りたものです。
「その人は疑わない、怒らない、欲しがらない」このナレーションと美しいイタリアの村・・
オルミ監督を思い出させるドキュメンタリーのような映像に即借りました。

実際は寓話で終わり方などどう考えていいか、ちょっと戸惑ってしまう、もともとよみがえって
いるのですが、解釈に思いがさまよってしまいました。

 

映画『幸福なラザロ』予告篇(4.19公開)

 

 

 

■スタッフ
監督: アリーチェ・ロルヴァケル
脚本: アリーチェ・ロルバケル
撮影: エレーヌ・ルバール
美術: エミータ・フリガート
衣装: ロレダーナ・ブシェーミ
編集: ネリー・ケティエ
音楽: ピエロ・クリチッティ

■出演
Lazzaro: アドリアーノ・タルディオロ
Antonia bambina: アニェーゼ・グラツィアーニ
Antonia: アルバ・ロルヴァケル
Tancredi bambino: ルカ・チコヴァーニ
Tancredi adulto: トマーゾ・ラーニョ
Ultimo: セルジ・ロペス
Marchesa Alfonsina De Luna: ニコレッタ・ブラスキ
■製作
2018年/127分/イタリア

 

監督のアリーチェ・ロルヴァケルは若い女性ですが、このような複雑な迷路のようなストーリーと、
一般の人から選んだラザロ役を得て、素晴らしい映像を作り上げてすごいと思います。このタイプの映画は
私の昔から好きなイタリア映画のタイプです。 一緒に借りた「3つの鍵」はまた現代の都会で暮らす
人たちの問題を取り上げてまた別の切り口の映画でした。

ラザロと言えば新約聖書のエピソードが思い出されるように、よみがえりの話です。20年経って目を覚ましたラザロが
見た世界の変化。農奴の見た目には搾取されている生活から、現代のイタリア北部?での都会の底辺での同じように
時代に搾取された人々の貧困な暮らし。汚れて行く地球・・・ ラザロが聖人のように奇跡のように村人との再会で
都会の中に小さな自然を見出して、希望をもって団結して暮らしていく人々。唯一の友人のために銀行に乗り込み
殺されてしまう無垢な青年、ラザロ。

現代と、そして幸せとは何だろうと考えさせられる映画でした。イタリアとの結びつきの深い狼が何を表しているのか
そして要所に現れてラザロの魂を運んでいるのか・・・ 

いろいろレビューを見ていると、タルコフスキーのノスタルジアと比較している人がいました。タルコフスキーを感じ
させる映画でした。またタンクレディという名前ですぐ山猫のアラン・ドロンが演じた役を思い出した人も私の年代では
多いかなと思いました。

教会で拒絶されて、音楽が彼らについてきたシーンも美しかったです。
ラザロの魂はあの美しい山に帰って行ったのだろうかなどと考えている私です。

この映画はラザロ役のアドリアーノ・タルディオロを抜きでは考えられませんが、アルバ・ロルヴァケルという素晴らしい
女優さんにひかれました。なんと監督のお姉さんでした。

この次に見た映画「3つの鍵」でも一つのエピソードの主役です。タンクレディ役のトマーゾ・ラーニョも出ていました。
最近のイタリア映画はほとんど見ていなかったので、いろいろ発見があります。

 

幸福なラザロ(アリーチェ・ロルヴァケル2018)で使われた曲
 ベッリーニ:『清らかな女神よ』 食卓の上のオルゴール
 バッハ:平均律クラヴィア曲集第1巻第8番前奏曲とフーガ BWV853変ホ短調 タンクレディの携帯オーディオ  
 ヴェルディ:『乾杯の歌』 ケーキ屋のBGM  
 Karol Mossakowski:『Organo per Lazzaro』(映画オリジナル) 教会から聞こえるオルガン  
 バッハ:『われを憐れみたまえ、おお主なる神よ』(Erbarm dich mein, o Herre Gott) BWV 721 ラストシーン

音楽も素晴らしく、イタリア映画でもよくつかわれるバッハですよね。Casta Diva のメロディーもよかったです。
やっぱり、ラザロは天から使わされたのかしらと思ってしまいます。

参考)
映画の引用における転移と忘却
幸福なラザロ 映画レヴュー



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