かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

復興の手伝い

2012年07月16日 | Weblog
炎天下瓦礫の片づけ汗流す 
                お互い様の心をもって


朝、地区の片づけは、できなくて申し訳なかったのですが、同じ学校の先生の家の整理に行きました。




昨日も様子を見に行ったのですが、水害の爪痕の凄まじさを感じました。車を降りてから先生の家までたどり着くのは、困難をきわめました。


大きな杉の木が道路を遮断している、アスファルトが折り曲げられながらはげている、陥没しているところなどがありました。今日は、道路は通っていました。




被災地区の川沿いの家並みを見ると、屋根と柱だけの家がかなりあり、爆弾が落とされたようなそんな思いがしました。人たちが行き来をする地域の「暮らし」があり、繋がりあいながら生活をしてきていたのに、壊滅的な大災害が2週間で2度もおこりました。むごい姿を残しています。



8時30分過ぎには、先生の家に着いたのですが、多くの人たちが片づけを手伝いに来ていました。生徒、保護者、先生方・・・たくさんの人たちが床の下の泥などを出していました。午前中は汗がぼたぼた落ちるほどの暑さでした。


熱中症にならないようにみんなで気をつけながら作業を進めていきました。


一人ですると、大変な作業ですが、みんなですると、結構大変そうなことでもあっという間に終わることができます。人海戦術という言葉がよく使われますが、このような事態にいるときには、それが何よりも有効なことだと思います。




床の泥を出す、石灰をまく・・・床の板を敷く・・・必要な家具を中に入れる・・・などの作業をしていきました。



多くの人たちが関わりながら、復旧を行いました。生徒たちもしっかりと片づけをしていきました。災害を目にし、自分たちの活動が先生の生活を戻していくことを実感したと思います。



生徒たちに、
「この部屋で先生たちの家族をゆっくり寝せよう。」
と言うと、はじけ気味な??生徒たちも真剣に、一生懸命に板を雑巾で拭いていました。泥でグレーに塗られていた板も磨きがかった木の色が出てきました。


人を思いやる、人を大切にしていく姿を垣間見ることができ、ぐっとするものがありました。




災害は悲惨なものであるけれど、古い言葉で「人情」ともいうのでしょうか、失われてはいけないたいせつなものを感じることができました。



今は、「お互い様」です。

ボランティアの力

2012年07月16日 | Weblog
あれは嘘?川の水面に霧浮かぶ
               人の心ものみ込む流れ




朝起きて窓ごしに川を見ました。近ごろ、なんとなくそれが生活のリズムになってきているような気がします。川の流れが見えない・・・川の水面に霧が立ち込めていました。川そして、山には、濃い霧がかかっています。



外に出てみました。水墨画なるような幻想的な情景が広がっているのです。昨日の多くの人の心も打ち砕いた大きな波を放ちながら下っていったあの濁流はなんだったのか・・・今日の朝のこの写真を見たら、きっとそう思いますよね。




一日どのように過ごすか考えました。地区の中には、自分のところより、被害が厳しいところがたくさんあるので、力にはならなかったけれどもそちらに行きました。



いろんな力を感じました。




□道路や住宅の中を消防のホースで洗い流していました。ホースが道路を横切っているので、車が通過した時に元から外れました。すごい勢いで水が舞い上がりました。すっと車を止めて止めに来てくれました。

よく見ると豊後高田市の先生です。Tシャツがびしょびしょになりながら、水を止めてくれました。それからがすごい。ホースの水を使っていた家に行って、そこの家の方と一緒に泥を出していたのです。どれほどの力を被災した方は、感じたことでしょう。明日は、担当している野球部の生徒も連れてくるそうです。




□「せんせい、今わが子とお寺に来ています。」中学校の保護者の方。かつて、そのお寺の保育園に勤務していました。お寺の地区の被災はすごいです。一度ならず二度までも破壊的な水害に遭遇しています。子どもたちも一生懸命に頑張ったのでしょう。
 あとから家に寄ってきてくれました。疲れたと思うのですが、充実した表情でした。逞しさが漂っていました。




□夕方家に帰り着替えていると、「○○さんが来ているよ。」と連れ合い。PTA会長さんが駅伝部の子どもたち6人を連れて、勤務先の中学校の先生で、被災した先生の家に来ていました。その帰りです。

それぞれの生徒たちの服には泥がいっぱいついていました。彼らの奮闘ぶりが目に浮かびます。
とてもうれしくたのもしく感じました。




□「せんせい。」と家で作業をしているときに、小学校の勤務時代に担任をしたけんちゃんが車を止めて降りてきました。「せんせい、たいへんやなあ。今日は、山国に行って作業をしたけれど、すごい被害。これくらいしかできんけれどなあ。」
すっかり地域のリーダーとなっています。





まだまだ語りつくせません。多くのボランティアの人たちの活動を目にしたり、聞いたりしました。勇気、元気を地区の人たちはもらいました。親戚の人が来て、家で被害にあったところをきれいにしてくれました。被害に遭う前よりもきれいになったような気がします。





話は変わるのですが、日本で今日の最高気温は、昨日多大な被害に遭った中津市で36度1分あったそうです。災害、最高気温と自然との闘いを繰り広げています。




今回の豪雨は、「九州北部豪雨」と名付けられました。もうこのような被害がないことを強く願っています。