

おしかり受けて気合いが入る


新しい週の始まり。朝、生徒たちも新鮮な気持ちでバスや自転車でやってきます。バスがやってきて、生徒や運転手の方に「おはようございます。」
の言葉をかけました。

「ちゃんと指導をしておいて下さいよ。定期券を忘れる生徒がいるんですよ。」
けげんな声で運転手の方に注意を受けました。これもあいさつ運動に立っての発見。
ここは、
「すみません。指導をしておきます。」
の言葉しかありません。
自分自身の中学生の頃を思い出しました。中学校2年生の途中まで耶馬溪鉄道で通学していました。
それ以降は、バス通学です。きちんと定期券をカバンに入れて、カバンから出して定期券を見せて・・・またカバンに入れれば、済むことを、定期券をポケットに入れたりするもんだから、どこにいったかわからなくなってしまう経験。

定期券を忘れた時、どきどきしながら、列車からプラットホームに降りました。柿坂駅の改札口を通過する際、駅員さんの中でも対応が違いました。
「この次、忘れないようにしなさい。」
と注意されるだけで済む方と、
「はい、お金を払って下さい。」
と言う方。また、「なんで忘れるんか。」と激しく怒る方がいました。

あの何十年前の中学生時代を思い出させるように、今日は運転手の方に指導を受けました。テンションが下がるのやら、懐かしいのやら。

しかし、そこは社会のルール。忘れたらお金を払うというのが当たり前です。
中学生であるということ、狭い地域ということで許してくれてはいますが、何度も忘れるということになれば、運転する方の気持ちからすれば、許せなくなるでしょう。甘んじてはいけないのです。それが営業なのです。社会です。
また生徒も忘れた時の運転手さんに対する態度も、ただ「忘れました。」ではなく、前後に「すみません。」とか「これから気をつけます。」など付け加えると、柔らかくなると思うのですが、今、自分を振り返ってもそれも勉強です。
とは言っても、今日は許してもらっていますが、忘れることは、中学生と言っても基本的には実費です。

職員室に戻って、各学年の先生に定期券を忘れないように、生徒たちに伝えてもらいました。何十年も経って、あの頃のことをしっかりと?反省しながら、母校の後輩たちに指導をしました。

後輩たちよ、忘れてはならぬ、気持ちをひきしめて!