かったかくんのホームページ

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初夏の風に揺られ

2014年04月30日 | Weblog
あの頃の思い出心に蘇る
        5月の風に揺られながら






教員になってちょうど10年目の時です。西谷小学校から樋田小学校に異動しました。25名の5年生の生徒たちの担任になりました。元気のいい子どもたち。たくさんの思い出を共有することができました。



入学式に向けて5年生が新入生に折り紙で大きなメダルを作ることになりました。子どもたちが、自分にも「10年目おめでとう」という1年生と同じメダルをプレゼントしてくれました。あれからどれくらい経つのでしょう。




子どもたちもしっかり成長して、社会の第一線で頑張っています。




その年、夏から新しい校舎の建築が始まりました。春に完成。それまでの間は、運動場で遊ぶことができない、旧校舎の2~3メートル先に建設していたので、音もうるさい、教室も暗いというような劣悪な環境の中で生活をしました。それでもみんながとても仲がよくて、楽しく過ごしました。




ひとみちゃんのお父さんが学校の横の田んぼを貸してくれて、稲を刈ったあとは運動場代わりに遊ばせてくれました。また、学校の前に家があったので、社会の時間には稲の苗床を見せてくれたりと子どもたちに温かく関わってくれました。




また当時、外国との交流を始めたばかりでしたが、韓国の方などをホームスティさせて、学校にも連れてきて子どもたちとのふれあいを深めさせてくれたりもしました。




「頑固一徹・・・みんなに無償の愛」というような多くの人たちのお父さんでした。




今日は、別府で研修会が行われました。会議が始まる前、ひとみちゃんの同級生から電話がかかってきました。「ひとみちゃんのお父さんが亡くなった。」と受話器の向こうからの電話。驚きました。


縁あって、我が子がつい最近までひとみちゃんの実家の近くに住んでいました。



いつも我が子のところに野菜などを持ってきてくれていました。もちろん、我が子だけでなくご近所の方にも同じ接し方だったと思います。周りの人たちにいつも心遣いをしてくれていました。


今でも学校の草が生えるところを刈ってくれたりしてくれていたそうです。まさに「無償の愛」でした。




勤務時代、来賓で儀式の時に来たときなど「おめでとうございます。」とかん高い声であいさつする姿が印象的で、それがまたみんなから愛されるひとみちゃんのお父さんらしさでした。共に一時代を一緒に過ごしてきた方が亡くなられることは寂しさが募ります。



明日は、ひとみちゃんの同級生もお通夜に参列するそうです。明日のお通夜、明後日の葬儀と見送りたいと思います。




今改めて樋田小学校勤務時代、心からサポートして下さったことに感謝しています。何事にも一生懸命なお父さんの姿が脳裏に焼き付いています。つい最近、農作業をしている姿を見かけました。



あまりにも突然な訃報に接し、悲しみに包まれています。