かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

セピア色した写真を懐かしんで

2014年08月08日 | Weblog
叔母の目に映る写真の懐かしさ 
         父もかわいい弟のままで


 


先日、新潟の叔母のところまでいとこたちと旅行をしました。1月の法事のときに遊びに行くことで話がまとまり、日を決めて早くから計画をしていました。


もう叔母も90歳を超えていますが、姿勢、歩きぶりは高齢とは思えません。



距離が離れているのでいつも会える訳にはいきません。会うときは、法事などでみんなが集まるときです。

「こうして旅行で来てくれて、ゆっくり話ができることはうれしいよね。」

と、新潟では歓待をしてくれました。
 


おばも弟である父を見送り、昨年は叔母の姉を見送りました。父方のきょうだいで健在なのは、叔母だけになってしまいました。きょうだいを見送り、残る叔母の気持ちはきっと寂しさでいっぱいだと思います。自分にとっては、母であり、父のような大きな存在となっています。
 


おばや新潟にいるいとこが、滞在中はいろいろと楽しませてくれました。いとこは、米の「品質研究」では日本では第一人者です。米所新潟の大学で研究に携わっています。だからおばもいとこについていき、新潟での生活をしています。
 


いろんな思いの中で、旅行に行きました。その中での一つとしてどうしても知りたいことがありました。



10年前に父が他界しました。父のアルバムが押し入れにありました。父と一緒に写っている人が誰なのか、またどういう時代だったのかをずっと知りたいと思っていました。だから旅行カバンには重たくなりましたが、2冊のアルバムを入れました。
 


叔母の家で夜、アルバムを開きました。



「懐かしいねえ。よくまあ、これを持って来たね。」と言いながら、叔母はアルバムをめくっていました。
「この人はあなたの曾じいちゃんだよ。」
「この写真は、妹の結婚式の時に、父のきょうだいがみんなで写った写真ですよ。父は5人きょうだいだったのよ。」



一人ひとりのことを詳しく教えてくれました。父の時代を知っているのは、もう叔母しかいません。叔母が教えてくれたことをアルバムに直接ペンで書き込みました。
 


父の幼い頃の写真を見ながら、
「弟はかわいいねえ。」
と何度もその言葉を口に出していました。
 



父が生きているときにアルバムを開いても、「明日」があるので、すぐには聞くこともありませんでした。しかし、父が亡くなり、写真が伝えてくれているものを知りたいと思っていました。


写真を見ながら、叔母にエピソードを聞く中で、もっと大切なアルバムとなりました。今まで知らなかった父のこと、父の時代のことなどたくさんの発見をしました。



「時代が流れているから、無理に知ろうとしなくていいのですよ。」と後日、送られてきた手紙にそのように書かれていました。
 


しかし残されたアルバムからも叔母やいとこたちと心を通わせることができました。