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教育者研究会に参加して

2014年08月25日 | Weblog
何気ない日々の心の拠りどころ
    子どもが見せる優しい笑顔


 


週明けの月曜日となりました。勤務の再開。今日から明日にかけて、学校では中津市の取り組みの一つである「学びのすすめ塾」の実施をします。外部講師を招いての学習です。


すでに8月の上旬に前半が終わっています。今日から後半となります。
 


担当の講師の方にあいさつをしてから、第51回の教育者研究会に参加するために、廣池千九郎記念館に行きました。
「廣池千九郎先生は、中津に生まれて、法学博士にして教育者、そして救済活動家。明治から昭和へと流れる激動の時代を生きた偉人の一人です。」




モラロジー研究所が主催して、小中学校・幼稚園の先生を対象に研究会を開催しています。各小中学校や幼稚園、教育委員会からたくさんの先生方が参加していました。講演を2つ聴きました。


二人が対照的なタイプの講師だったので、興味深く話を聴くことができました。
 


最初は、岡山県から来られていた講師の方の話でした。


3年前に退職をされていますが、ずっと現場で子どもたちと向き合っていた先生でした。



まずは、


「小にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず。」


(少年時代に学んでおけば壮年になってから役に立ち、何事かを成すことができる。壮年のとき学んでおけば老年になっても気力の衰えることはない。老年になって学んでいれば、知識も一層高くなり、社会の役に立つこともできるから、死後もその名が朽ちることはない。)



学べということか。


たくさんの感動を共有し、いっぱいの愛情を注ぐ教師も親も子どもたちをその気にさせる言葉がけをしていって欲しいと話をされました。本気で子どもたちに関わっていった経験談を話しました。


子どもの悪いところはすぐに目につきます。しかし、良さを発見して、いいタイミングで伝えていくことが、成長につながっていくと言います。


体育の教員をやってきて反省することが多いと言いますが、生徒に体ごとぶつかっていった先生の話には、学ぶことが多くありました。


荒い言葉で言うならば、

「銭にならないようなことをしなさい。」そこにたくさんの感動やまた違った子どもたちの姿が見えるといいます。同感です。
 


考え方を変える・・・言葉が変わる・・・行動が変わる・・・習慣が変わる・・・人間性が変わる・・・運命が変わる
 


ほんの少しずつでも歩き続ける中で、教員としての専門性や心を高めていく気持ちを持ち続けていきたいです。


最後に東京からの大学の先生でした。小学校を退職してから大学で教鞭をとられています。道徳の授業の資料も使っての講演でした。特に印象に残ったのが、「薫習」(くんじゅう)という言葉でした。





「香りが物に、その香りを移していつまでも残るように、 自らの行為が心に習慣となって残る。いわば、何度も何度も反復することによってあたかも香りが衣(僧衣)につくように心や身体に自然としみ込ませること。これが仏道にもっとも大切なことと師僧(先生)は仰った。そう何度も何度もくり返す。そうすることによって身に付けたものこそ価値がある。」
 


ふだんの行動や行為の積み重ねが人間性を創っていくというのです。だれしもがいたらないこと(特に自分自身が多いのですが)があります。しかし、いいできるだけいい積み重ねをしていきたいものです。


まだ自分は「匂い」ではなく、「臭い」なのかもしれませんが、いろいろ事件などが多い世の中で、いい香りをのこしたいものです。
 

もう一つ心に残ったのは、
「実践躬行」
という言葉です。「身をもって実際に行動をしなさい。まず自ら進んで理論や信条を行動にあらわしなさい。」
という意味です。



さらに、


「失敗しない生徒を育てるより、失敗してもそれを乗り越えられる生徒を育てることが大切です。」
 


確かに今の時代に求められるものだと思います。

 


違った角度からの子どもたちへのアプローチについて、学ばせてもらいました。教えた生徒で幼稚園で働いているまいさんも研修(研修と修養?)に来ていました。幼稚園で子どもたちに優しく接している姿も見たことがあります。



同じ子どもたちと接する職業人として、一緒に学んだことを少しでも生かしていけたらと思います。では、ごきげんよう。さようなら。

(NHKのドラマで花子が言うには、「すべての人たちが健やかに暮らせるように祈りの意味」で)