かったかくんのホームページ

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「最後の誕生日」

2020年07月21日 | 大分県
暑くなってきています。


今日、雨が降ったり、虹が出たり、強い日差しが照りつけたりと、梅雨と真夏がいりまじったような1日を過ごしました。


九州北部地方は、来週以降梅雨明けということで、真夏がやってくるのは、もう少し先ということになります。


週末には、
「大雨に注意」
という予報が出ていますが、豪雨との遭遇は要りません。



水路もやっと流れ始めました。
家の周辺では、災害はほとんどなかったのですが、雨の被害から、いつもの生活に戻っています。
 



そんな中で、2012年の九州北部豪雨では、多くの被害がありました。
 


母がいた高齢者施設も雨に浸かりました。
7月の上旬から8月の終わりまで、母との面会をすることができませんでした。


母の誕生日は、7月21日。
今日です。
あの2012年、母の誕生日の頃は、施設から泥などをはき出したり、消毒をする、真っ最中だったと思います。
 



誕生日を祝うことができませんでした。
毎年恒例のお祝いができないまま、誕生日は過ぎていきました。
母はベッドの中で、施設をおそった水害の騒動の響く声を聞いていたのでしょうか。
 

8月の終わり。面会が許されました。
母の誕生日もかねて、施設に行きました。


1ヶ月遅れの母の誕生日祝いでした。
そして、それが最後の誕生日を祝う時となりました。
母と会うことができた最後の日でした。



復興を願う御神輿が施設の前で、
「わっしょい、わっしょい。」
と上がっていました。


母を車いすに乗せて、玄関まで見に行きました。
それが最後の母との対面でした。



それから1週間後、母は他界しました。
 


7月24日は、父の誕生日です。
幼い頃から夏休みに入ってすぐは、母や父の誕生日祝いで、賑やかに過ごしていたのが懐かしく感じられます。
幼き日のことがいろいろ思い出されます。



「孝行したいときに親はなし」
その言葉を実感します。
 



今日、7月21日・・・仏壇にしっかり手を合わせました。