かったかくんのホームページ

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「命を学び、心も学んで~感動~」

2020年07月27日 | 大分県
道徳で「かけがえのない命」というテーマで、「大切なものはなんですか」という単元の学習をしました。
 


子どもたちが大切と思うものは、
「命です。」
「家族です。」
「いろんなもの、自分が持っているもので宝となるものです。」
などたくさんの意見が出ました。
 


子どもたちの中で、「大切にしているもの」です。
 



教科書の内容を読みました。
その中に、



「モンシロチョウは、クモのすにふれて、森の池に落ちたのです。
モンシロチョウは、お母さんの見つめる中で、ついに動かなくなりました。
お母さんは、池の上を、いつまでもいつまでもとんでいたのでした。」

ということが書かれていました。
 すごくせつない内容です。あまりにも直接過ぎるかなと思いましたが、



「お母さんは、池の上を、どんな気持ちでとんでいたのだろう。」
と聞きました。
 


こうなってくると、子どもたちも真剣です。
子どもたちなりに考え、ノートにもまとめていきました。



「今まで、家族でいたのに、悲しいよ。」
グッとくる言葉です。
「まだまだ子どもと一緒にいたいよ。」
「守ってあげられなくてごめんね。」
「ついていくことができないことが悲しい。」
という意見が出されました。
 ノートを見ると、
「もう一度、飛んでくれないだろうか。」
などの意見も書かれていました。

 



命を大切にしていくことはもちろんのことです。
さらにいろんな立場に立って気持ちを考えることで、いつか、人の気持ちを察したり、場の空気をよんだり、優しい気持ちになったりしてくれることを期待しています。
 


なんとなくいつもの教室の雰囲気とは違っていました。
 
 

それから、急いで帰る用意をして、3分前に、一斉下校の場所に入りました。
すでにほかの学年の子どもたちは待っていました。クラスの子どもたちは、



「遅れてすみません。」
と言いながら、みんなのところに入っていきました。
そう言えた子どもたちはすごいと思いました。
一方では、子どもたちに申し訳なく感じました。
 


そんな時に、Mどり先生が、
「最後の来た学年は、時間に遅れていませんよ。それより、遅れてすみません、と言いながら、入って来た言葉と態度は素晴らしかったです。」
と全体の場で言ってくれました。
 


この先生の言葉が道徳なのかなと思いました。
すべてを俯瞰して、子どもたちに寄り添う言葉であると思いました。
自分自身もほっとしたことと救われた言葉でした。


俯瞰できるということと、相手の立場に立って物事を考えるということを学びました。
これこそが、今日の授業とともに、本当の道徳の授業と思いました。
 



明日、このことを子どもたちに伝えようと思います。