みかんの収穫も終盤戦突入となり、温室みかんの加温も始まった。
今月下旬までは体のメンテナンスはとてもできそうにない。
金属疲労の進むところをなんとかごまかしながら進む。
まるでいろいろな管理で見かけだけはしっかりしたみかんの老木から、
みかんを搾り取る事に自分自身をオーバーラップさせる。
でも古老のみかんの木の方が格段に味があり美味しいのだ。
いい味を出せる儂人でいたいと思うし、もちろん多くの隣人も必要だ。
とにかく一山を超えるまでは辛抱である。
それにしても今年は果物全般が春先の低温と夏の超猛暑によって不作だ。
みかんも収穫をしてみると収穫量のなさに愕然とする。
11月の23日と28日に行った地産地消型オーナー制度の収穫祭では、
多くのオーナーさんに「今年はみかんが少ないね。」と言われた。
見た目は成っているように見えても収穫してみると、本当に少ない。
もちろん今年が裏年ということもあるのだが、
夏の暑さでみかんが焼ける「日焼け」症状でかなり落としたことと、
9月に乾燥が続いてその後急に雨が降ったときに「裂果」が起こったため、
収穫量が一段と少ないのである。
「裂果」は1本の木で100個ほども落ちてしまったところもある。
暑さとの戦いの結果は、自然の神様に軍配が上がったということなのだ。
農業にも必要だと言われているマーケティング戦略の前に、
生産という工程がある農業のはかなさを体験した年になりそうである。
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