遠藤淑子の最新刊。
まだ続くのかな。
魔王、自由だ。
でも、毎話、要所要所でちょっとマジで怖い?ってシーンが
入っていて、のほほんとしてるけど、本当にやばい人感がひしひしと。
最後の終極の魚、すごいラスボス感あったのに、最終回かと思ったが、
あっさり帰還。
でも魚、しゃべっちゃうのはちょっと残念だなー。
ほんとに怖いやつはきっと喋らない。
澤田瞳子、文春文庫。
この間、この人と榎村学芸員とのトークショーに行ったので、
ちょっとこの人の本を読んでみようかと思ったところに、
河鍋暁斎の娘を書いた作品、直木賞とったやつが文庫化してたので。
河鍋暁斎は結構好き。暁斎漫画も持ってるぞ。
河鍋暁斎記念美術館まで行ったことあるぜ。
それはかえる友の会から派生してるんだが、
かえる好きってのは一切出てこなかったな。。。
しかしこの話は、暁斎が死んでから。
娘暁翠(とよ)の、画鬼である父、兄との愛憎入り混じる思いを描く。
明治22年、29年、39年、大正2年、12年、14年。
ラストのタイトル回収で、とよがその思いに至るまでが
丁寧に描かれていて、おお、タイトル、そゆこと。と思った。
しかし、愛憎や画力のことは出てくるけど、描いてるシーンや
絵の技術に関することは全く出てこないので、まあ仕方ないけど、
そこらまで描いてあれば説得力あったんだろうなあとは思ってしまう。
バードウォッチングに行った帰りに本屋で見つけて、
なんとなく手に取ってみた。
うん、鳥の絵は上手いな。
そして、見たもの、調べたものが
丁寧に記されていて、
入門編としてもいいんじゃないでしょうか。
しかし、細かいとこまで観察する人だなあ。
時間がいっぱいあるのかな。とか思ってしまった。
これまた小田扉。
これはいい。
ここまで人外で、ちょっといい話やるなんて。
最初のもと座敷童ばばあはよかった。
ケルベロスたちがかわいい。
とりあえず小田扉はプロレスの以外全部読んでる。
これは、この人らしからぬテーマだけど、
斜め上の「たたかい」が繰り広げられる短編集。
帯に爆笑と感動とかあるけど、クスッと笑うのが小田扉ではなかったか。。。
5本目の足が生えた犬が全部繋がるあたりはぷふって感じだったなあ。