河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

県庁おもてなし課

2011-05-08 19:30:40 | 読書(小説)
有川浩、角川書店。
高知が舞台、県庁の観光部署が立ち上げるプロジェクト。
高知を観光地としてうまくプロデュースできるか。
おもてなし課の掛水くんが、観光大使をお願いした小説家から、
いろいろ文句を言われつつ、なんとか改善しようとして、
昔高知にパンダを!と提案して左遷されて県を退職した男にアプローチ。
実際にあるおもてなし課がモデルで、出来事のいくつかは、本当にあったことらしい。
公務員らしい失敗がいっぱいで、公務員として面白く読んだ。
(自分がこういう部署にいかないから棚に上げてる)
しかし、小説家のモデルも自分だろうから、ちょっと鼻につくような気もする。
土佐弁がうつりそう。
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夜明けの風

2011-05-08 19:22:53 | 読書(小説)
ローズマリ・サトクリフ、ほるぷ出版。
この作品も、ローマの支配が終わり、
サクソン族が台頭するころ。
また、イルカの紋章入り指輪が出てくる。
アクイラの子孫の少年オウェインは、
ブリテン族の最後の戦いに敗れ、父と兄を亡くし、ひとり生き残り、
同じく生き残っていた軍犬「ドッグ」と荒野をさまよう。
廃墟となった街の片隅で、孤児の少女レジナと出会い、
ともに南へ向かおうとするが、少女が病に倒れ、
オウェインは、自らサクソン族の奴隷となる。
ここからが、二転三転の人生、ってかんじ。
オウェインはいいやつで、仕事もきっちりこなし、
主人から、その家族から頼られ、奴隷から解放されても、
なかなかレジナのもとへ駆けつけられない。
もちろん、ハッピーエンドは待っているけど。

オウェインが目にする荒野原、なんとなく大震災を連想してしまう。
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