河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ぬすまれた湖

2017-05-07 23:05:54 | 読書(小説)
ジョーン・エイキン、冨山房。
この本はエイケンって書いてあるけど。
物語としては、ナンタケットの夜鳥とかっこうの木の間。
でも、出版年からすると書かれたのは後からのようだ。
ナンタケット島を出て、ロンドンへ向かうダイドーは、
おいそれと戻ったわけではなく、も一つ大冒険をしていた。
南米で、アーサー王伝説とは、なかなか。
もともと架空のイギリスだったけど、
ハイ・ブラジルという南米へと逃れたケルト人がいて、
あとふたつ、リオネッセとニュー・カンブリアという
3つの国がせめぎ合っているという。
ロンドンに向かっていた船は、ニュー・カンブリアへ向かい、
女王から、ぬすまれたものを取り返してほしいという依頼を受ける。
それがまあ、湖なわけだが。
いろいろ奇想天外、どう転ぶのか全然読めない展開が結構面白い。
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営繕かるかや怪異譚

2017-05-07 21:43:41 | 読書(小説)
小野不由美、角川書店。
「残穢」を思い出す、家をめぐるホラー短編集。
家に憑く何か。
雨の日だけ道を歩いてくる喪服の女。
ガレージに閉じ込められた子ども。
それぞれの家に憑いている何かから逃れるため、
「営繕かるかや」がやってきて、ちょっとした改善を施す。
霊能力者でもなく、すごい力があるわけでもなく、
そこにあるという何かを信じて、その流れを変える。
彼らの目的を叶えるというかなんというか・・・。
解決しないあたり、ミョーにリアル。
「残穢」で建て替えても何代にも渡り家に憑いていた何か。
ノンフィクションの体裁だったけど、あれが取材で、
小説中では、こういう解決方法でなんとかしてあげようというのかな。
怖いんだけど、なんか救いがあって、ちょっといい話的な。
漆原友紀の表紙絵も雰囲気は出ているな。
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ダイドーと父ちゃん

2017-05-07 00:34:59 | 読書(小説)
ジョーン・エイキン、冨山房。
ダイドーの冒険第6巻。
ナンタケットの夜鳥のあと、続きだと思って借りたら、
この前に、「ぬすまれた沼」「かっこうの木」があるんだと。
ちょっと話は抜けるけど、1冊で完結してるからなんとか読めた。
バターシー城の悪者たちの最後で、
ダイドーの母ちゃんは凄絶な最後を遂げるが、今度は父ちゃんだ。
この作品、都合よく人が出会うけど、リアルに貧乏と死が出てくる。
赤毛の小姓とかなあ。
イスは助かったけど、死んだあのおばはんの言ってた、
この子は孤児じゃないんだよの真相は続くのか。
サイモンとダイドーがどうなるのか、最後まで読みたいよ。
ダイドーの気風の良さと行動力が気に入っている。
とりあえず、次はこの間の2冊を探すか・・・。
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