河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)

2018-01-09 00:08:12 | 読書(小説)
高田大介、講談社。
図書館の魔女続編。
とあるお姫様を逃がすため、
護衛の騎士たちと道案内役の剛力たちが、
山で謎の焼き討ちの後に出くわし、
生き残っていた少年と犬を拾う。
その後、山を降りて港に向かうが、
なんだか殺されそうになって、
港の地下空間に住み着く少年集団、鼠たちと出会う。
そこで繰り広げられる、騙し合いの数々。
ファンタジーって銘打ってるが、舞台が異世界ってだけで、
なんにも魔法は出てこないし、むしろ推理小説。
伏線はすべて明らかで、引っかかるけどどういう意味か
わからない。最後の最後の最後で全部明らかに。
ミツクビがどうやら健在ってあたりで次にもつながるのか。
「忖度」を普通に使う小説はイマドキそうないよなあ。
というくらい文章は難解なとこあるけど、
先が読めない面白いお話。

主人公がなかなか出てこなくて、そこに出てくるかってあたりは
ハウルの動く城シリーズみたい。
知らない奴らばっかりでどんどん話が進んでく、と思ったら、
この人は、実は知ってる人だったんね、とか。
コメント
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