河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

この世の春

2019-05-18 19:53:39 | 読書(小説)
宮部みゆき、新潮社。上下巻。
伝奇モノというべきかな・・・。
江戸時代の下野北見藩の元お殿様をめぐる物語。
なのに、なぜ、帯は「ヒーロー』だの「リベンジ』だの
カタカナを使うのか、謎だ。
本文にはもちろん出てこない。
最終的には、出戻りの女性、各務多紀の恋物語でもあるのだが、
そんな、表紙の絵に男女を全面的に出さなくてもいいのになあ。
ぶっちゃけ、多重人格者の話を江戸時代に持ってきている。
その解釈はイマドキで、当時であればそうはならんだろう。。。
とは思うけど。
結局、本当の首謀者もわからず、解決方法も乱暴だし、
思いの外ファンタジックな話なんだが、
道具立てやら描写はリアルで、違和感はないし、破綻してない。

コメント
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