河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

映画「約束の旅路」

2008-10-25 01:03:50 | 映画
メリーゴーランド金曜シネマ。
どこ映画?フランス?
ポスターの写真、母が子を抱きしめてるんだが、
なぜか、少年が少女をおんぶして逃げる話と勘違い・・・あれ?
主人公は、エチオピア難民の9歳の少年。
スーダンの難民キャンプで、母と別れ、
過去を偽りユダヤ人のふりをして、
イスラエルで暮らすこととなる。
ユダヤ風の、ソロモン(シュロモ)という名を与えられ、
幼いうちから、自分を押し殺して生きてゆく。
イスラエルへの入国を手伝ってくれたハナに死なれ、
白人の家庭に引き取られる。3人目の母。
月(母)が、みている。
母、宗教、ユダヤ、黒人、差別。
黒人の子を引き取る白人の家庭を偉い、と思うか?
引き取られてなお、裸足で歩きたいシュロモに、
洋服を強制することは、良いことなのか?
いろんな問題をちりばめて、2時間半の物語は収束に向かう。
ラストシーンのシュロモが裸足なのは、過去を肯定しているようだ。
空から降りてきたカメラがキャンプをのぞき込み、物語がはじまり、
ラスト、再会のシーンでカメラが地上から遠のく。
細かい宗教的な暗喩とかは分からないけど、美しい作品。
主人公の周囲の人がみんないい人だけどねー。
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カブのイサキ1

2008-10-25 00:48:36 | 読書(マンガ)
「ヨコハマ買い出し紀行」の著者の最新作。
ってか、舞台は似たような感じで、
バイクが飛行機に置き換わったような。
ゆったり流れる時、急がない人々。
ゆるくていい感じ。
しばしこの空間にたゆたう。
どこへ行き着くのか分かりませんが。
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つきのふね

2008-10-14 22:48:52 | 読書(小説)
森絵都、講談社。
数冊読んだが、まあこれだけは読んでおこうかと。
1998年。来年は、ノストラダムスの予言が当たれば、
もう地球はないかも知れないと思っていたころ。
中3のさくら。親友だった梨利とは、ふとしたことから疎遠になってる。
それを心配して、勝田くんが二人にちょっかいをかけてくる。
さくらが最近よく遊びに行くようになったスーパーの店員、智さんは、
穏やかないい人だけど、宇宙船の設計図を書いている。
タイトル通り「月の船」をキーワードに、彼らの状態が、変化する。
それは、いいように変わるのかどうかは分からない、でも変わらなきゃ。
正直、今の携帯小説の昔版って気もするな。
少年少女の気分を反映させている、という点では秀逸。
この投げやりな気分を、そのまま今の20代は背負っているような気もする。
ラストは、狙いすぎていて、ちょっと・・・うーん。
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苔とあるく

2008-10-13 22:39:38 | 読書(その他)
田中美穂、WAVE出版。
いいなあ、苔。
粘菌も手を出したいと思っているが、苔も面白そうだなあ。
友達にも贈った本。
カバーの裏にも苔が・・・
カビを生やすくらいなら、苔を育ててみようかなー。
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ラスト・イニング

2008-10-10 22:15:23 | 読書(小説)
あさのあつこ、角川書店。
「バッテリー」シリーズ、番外編。
ってか、あれは児童文学だったはずだが、
いつの間にやら普通に文庫化してるし。
この本も、どう見ても、一般書。
だからって、内容が大人向けかっていうとそうでもないが。
強烈な「バッテリー」は健在で、
あの、最後の試合とその後や、
その周囲を取り巻く人々の変化を丁寧に追っている。
ええと、主人公は瑞垣でしたっけ。ってくらい。
なんていうか、「番外編」でしかない。
これだけ読んでも分かるまい。そんな本。
それでいいのか~?
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