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ゲルハルト・リヒター展 ~真の近代美術の巨匠~

2022-11-15 08:03:57 | 美術館、博物館

ゲルハルト・リヒター アブストラクト・ペインティング
モネの睡蓮の絵からの発想の1枚。美しい色。

前から楽しみにしていた豊田市美術館の「ゲルハルト・リヒター展」を観に行った。

いつものヒノトリ、6時の座席指定を取って、5時前に家を出る。

日曜日の6時の列車は空いていた。とても静かで快適。
スマホの充電をしながら新聞を読んで、ちょっと居眠りしてすぐに名古屋。
あいにく日曜日だけ天気が悪い。

名古屋で名鉄に乗り換え、豊田市の駅へ。
余談だが、知立という駅で三河線に乗り換えるが、ここで乗る電車が「猿投行」さなげと読む。
変わった地名だなとネットで調べると昔景行天皇が飼っていた猿が粗相をしたので海に投げ入れたらしい。
これがその地名の由来になったそうだ。そのまんまだ。その猿が舞い戻って山に入ったそうだ。
猿投神社というのもある。ヤマトタケルの話とかも関係してまるで神話の世界だ。

駅で娘と待ち合わせ。
車で美術館の駐車場へ。まだガラガラ。
人もほとんどいなくて本当にいつ来てもいい美術館だ。



 

まだ午前中はお天気も良く木々も美しい。

庭にあったヘンリー・ムーアの像。

前庭では土日限定のテントのマルシェが出店していた。

コーヒーを飲みたかったのだが、まだ始まっていなかった。

10時開館と共に入館。私たちが一番だった。
広いスペース、高い天井。
この美術館に来るのは3度目だ。
写真は撮影し放題。


初期のフォトペインティング「モーターボート」
間近かでじっくり観るのは初めてだ。
あくまで油彩なんだ。当たり前だけど。不思議な美しさがある。

ガラスにラッカーで色を着けた作品。
「鏡・血のような赤」

写真ではあまり伝わらないが、とても美しいなんとも言えない深い赤だ。


「4900の色彩」ガラスにラッカーで着色した作品。
ケルン大聖堂のステンドグラスに用いられたカラーチャート。
是非本物を観てみたい。

ドイツの連邦議会議事堂の壁面の巨大ガラス作品。

この画像はネットよりお借りしました。
この作品の元になる作品。「黒、赤、金」

本当に美しいのです。

4900のカラーチャートと「ストリップ」の作品の間に「8枚のガラス」の作品が展示してある。


 
この観せ方は東京ではなかったはずだ。

そして圧巻の「ビルケナウ」






言葉はない。
この圧倒的な色とマチエールと偶然と必然が交差した形が語りかけてくる。

展覧会を観る前にリヒターの評伝を読んでいたがとても良かった。今回は描かれた背景や技法が解ってから観る。

以前の記事はこちら

評伝ゲルハルト・リヒター ~現代美術の巨匠~ - 遊びをせんとや

10月にリヒター展が豊田市美術館で開催される。ゲルハルト・リヒター|豊田市美術館豊田市美術館の公式ホームページ。展覧会、関連プログラム、コレクション、刊行物、ミュ...

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旦那は図録を買うつもりが、結局この評伝をショップで購入していてすぐに娘に読むように渡していた。

リヒターも晩年はさすがに大きなスキージを用いるのが大変なので水彩作品やドローイングを制作してはる。

それもまた素敵なのだ。水彩作品を写真で撮影してある。七宝焼きのような色彩に感じた。


航空地図のようなドローイング。

とても良い展覧会だった。期待以上だった。

追記1 館内の出品目録のデザインがシンプルでまた素晴らしかった。
作品の解説も過不足なくよく解る。

 

追記2 遠方なのでウェブで前売りを、買っていたが念のため3人バラバラでQRコードを紙で印刷していた。
館内5箇所でQRコードの提示を求められた。バラバラで家族が観ていたので私のスマホ提示だけだったら大変だった。

美術館の外に出ると久しぶりの大雨。
テントマルシェの一つでコーヒーとカヌレを買って車で食べる。

名古屋の茗圃(みょうほ)というレトロな内装の中華料理屋さんで簡単なコースを食べる。




飲茶は2つしかついていないけれど丁寧に作ってあって熱々で優しお味だった。満足。

ちょっと上海にいる雰囲気。

ディーン&デル―カのカフェでお茶を飲んでバイバイ。
帰りもヒノトリで快適に帰阪しました。





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