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倉俣史郎のデザイン 記憶のなかの小宇宙 京都近代美術館

2024-06-14 06:59:17 | 美術館、博物館
以前から楽しみにしていた倉俣史郎のデザイン展、京都近代美術館

  

朝夕は涼しい曇り空の中、行きました。
会場は結構暗くて作品にぶつかりそうになるので、、、。

懐かしい「ミス・ブランチ」の椅子
今はない万博公園に国立国際美術館があった頃、この作品が展示されていて、鑑賞にも使った。
その時はなんて座りにくい椅子なんだろうと思ったが、今回、倉俣史郎の一連のデザインを観て、「これは私たちのリアルデザインだ。」と思った。


「硝子の椅子」
 
何故、この椅子が「ミス・ブランチ」なのかはテネシー・ウイリアムズの戯曲「欲望と言う名の電車」の主人公の名前を冠する。
映画のビビアン・リーの華やかさと同時に造花の虚無感が漂う。




1970年代に未来に向かって直感で伸びていくデザイン。
明るい未来が待っているはずという微かな不安の中ので浮遊したデザイン。
倉俣史郎のアイディアスケッチは直感の落書きのようで、意外だった。
夢の中とかふと湧いてくるアイディアを大事にした人だった。

この時代の空気を作りだした一人だった。

来年の大阪万博なんか及びもつかないほどの時代を表現する斬新なデザインが1970年には生まれた。
余談だが、今度の万博で透明な卵のような容器に人間が入って洗ってくれるというお風呂が出品されるそうだ。
変わってないやん!50年前と。と思わず思った。

一部のコーナー以外は撮影NGだったが、その時代のバーや店舗の映像を含めて随所に倉俣史郎の言葉を交えて、すごく見やすい展覧会だった。
ガラスの断面の美しさ、アクリルやガラスのはかなさを見事にデザインした作品群だった。作品の素材にも心をはせた人だったし、社会にもしっかり目を向けていた。
そして天才だ。
私が好きな椅子「サリー」

画像はWebよりお借りしました。まさに「サリー」


この画像もお借りしました。
アクリルで照明も作った。
イサム・ノグチは和紙で倉俣史郎のアクリルなんだ。

堪能して4階のコレクションギャラリーの「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979」も見ごたえがあって、満腹した
展覧会だった。

結構な人が来ていた。私たちと同年代。

お昼はネットで調べた岡崎通のおうどん屋さんに行こうとしたが、40分沿道に並ばなければならないので一筋入った権太呂へ。

旦那は天ざる

私はおろし天うどん。

このうどんの麺が私にもドンぴしゃだった。細いが腰がすごくあり、しかも麺にほとんど塩気が感じられない。
お出汁もいい感じ。
二人で3350円。

この後、袖丈詰めをお願いしていた呉服屋さんへ行くのだが、その話はまた後日。

昨日の晩御飯は、久しぶりにイカを買ったので照り焼きに。キャベツ、人参、豚バラ炒め。トマト。しいたけ、玉ねぎ、絹こし豆腐の冷や汁。







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