遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

何だか色々あったなー

2023-05-20 07:34:31 | 歌舞伎
久しぶりに京都文化博物館の「織田有楽齋展」に行こうと思って電車に乗っている時に「猿之助のパワハラ問題」がネットに上がっていると旦那が言うではないか。
今世間で騒がれているジャニーズ事務所のような問題だ。
有楽齋展の事はまた次の記事に譲って、帰りの電車でネットを見るとなんと猿之助が自殺を図ったというニュースが上がっている。
ご両親はすでに死亡が確認されているというではないか。本当にびっくりした。
今明治座で上演中の舞台はどうなるのだろうとまず、思った。
日にちが経って、市川團子さん、中村隼人さんが代役を務めて上演するということだ。

猿之助が死なないことを心から願った。ご両親がすでに亡くなっているのでこれ以上人が死ぬのは嫌だ。
そして彼の肩にどれだけの人数の人達が関わっているか考えた。

改めて歌舞伎という魔物のことを考えた。
江戸時代からは芸能業界も様変わりしたとは思う。
個人的には最近歌舞伎界は曲がり角にきているような気はした。
客席にも空席が目立つ公演もある。
私のような半世紀観続けてきた観客もそろそろ老齢に差しかかってきたし、同年代は歌舞伎は?となる場合も多い。

仁左衛門、玉三郎あたりがいなくなったらどうなるのだろうと思う。

先日の平成中村座ぐらいかな勢いのあるのは。中村勘九郎が勘三郎を継ぎ、七之助と中村座を盛り上げていく。
平成中村座の公演も少ない役者でなんとか料金を押さえていたし。

現猿之助の父、猿翁が先代猿之助の時からどれだけの数の舞台を観ただろう。所謂スーパー歌舞伎と言われる公演や「黒塚」などの舞踊も大好きだった。「骨寄岩藤」や「義経千本桜」などの古典も良かった。

現猿之助も上手かった。年齢がまだ若いのにどんなわき役も光っていたし、たくさん観た。「黒塚」も良かった。
2020年コロナ禍のスーパー歌舞伎を観に行こうと南座のチケットを取っていたが、結局公演はコロナのために全部流れた。

香川照之=中車も復帰するのは難しいようだ。

猿之助はテレビ出演もあったが、自分の本分は歌舞伎で一番歌舞伎に出ることを大切にしていると語っていた。

歌舞伎と言う大きな魔物に魅入られるように。

音羽屋、寺島しのぶのインタビューからもひしひしと感じた。

これから猿之助の舞台を観ることができるのだろうか?

若手が頑張って歌舞伎の観せ方も時代に合って進化していくのだろうか?
歌舞伎の古典演目の存続は可能なのか?
この芸能を日本は守り切れるのか?

なんて事を考えていたらすごく落ち込んでしまった。

先週末は結婚式や姫路城観劇で野菜が少なく食べ過ぎ気味だったのでなんだか調子が悪い。
吹きで物は出るし、体重は増え続けるし。こんな時は飲みすぎ、食べ過ぎなのだ。

今週意識して間食を止め、家で野菜をきちんと食べると戻ってきた。体重もあっという間に減る。
暴飲暴食の結果は2日ほど時間を置いて身体にでる。正直。

昨晩の夕食。

朝から作ったブリアラ大根、来週のランチに向けての試作サーモンパテ。サーモンパテはやっと自分の配分が決まってきた。美味しかった。グリーンリーフ、トマト、セロリ、蕪の浅漬け。


平成中村座姫路城公演 ~雑感、歌舞伎の底力~

2023-05-17 06:58:38 | 歌舞伎
阪神も連勝して気分のいい昨今。
もう少し平成中村座の書きこぼしたことを少し。

まずは常識幕のこと

普通の常識幕は黒、柿、萌黄(濃い緑)だが、中村座だけは江戸時代から白だったそうだ。

上手の幕になにやら眼が

これはネットで調べると十八世中村勘三郎の眼だそうだ。小屋内に全部で18個あるそうだ。知らんかった。


座席入り口付近に飾ってあった撥。一番太鼓を打った撥だそうだ。
客席は全部で873席。圧倒的に少ない。だからゆったりして見やすい。

今回、一日で4演目観たのだけれど、私が40年前くらいに観た感じだった。
これで午前の部って感じかな?昔は途中でこの幕はいいやと休憩の幕を作って眠ったりしてた(今も寝るけど)
たっぷりした感じ。今回は演目のバランスがとても良く、充実していた。

天守物語を観れたのはとても幸運だった。

観終わってみたらこれだけバラエティに富む舞台を演じ切る歌舞伎は凄いなと思った。
まず演技の技術が違う。人間の情感を形に落とし込む技がある。歌舞伎役者には叩き込まれている。
舞踊の技術、発声、身体の見せ方、所作。長い年月をかけて叩き込まれている。
まさに歌舞伎の底力を魅せられた気がした。

録画していたNHKのスイッチインタビューのラミレスとのインタビューで寺島しのぶも同じことを言っていた。

今を生きる幸せを感じてこれからもできるだけ歌舞伎の舞台を観て行こうと改めて思った次第だ。


平成中村座姫路城公演 第二部

2023-05-16 07:48:24 | 歌舞伎
平成中村座in姫路城 第二部

第一幕
棒しばり

写真は全てHPよりお借りしました。
おなじみの松羽目物、舞踊劇である。長唄が伴奏。
太郎冠者 橋之助、次郎冠者 勘九郎、松兵衛 扇雀 
ここでも橋之助さん頑張ってました。勘九郎はさすがて慣れてました。この演目はお父さんの中村勘三郎の十八番です。
楽しく明るい舞台でした。

30分の幕間
やっと新大阪駅マルシェで買ったお弁当の夕食です。

エコバックの中で縦になったりしたので紙のお弁当箱が崩壊寸前でしたが中にプラスチックの入れ物が入っていたので大丈夫でした。

私が購入したのは兵庫五国酒肴弁当。量が多くなく日本酒を少し飲むのにちょうどいいと思って選んだが、ネットで調べてみると三年前にWEST EXPRESS 銀河運行記念で作られたなんと姫路のお弁当だった。偶然。
お弁当なので冷めても美味しいのは当たり前だが、予想以上に美味しかった。量も適度で満足した。

第二幕
天守物語
富姫 七之助 、図書之助 虎之助、朱の盤坊 橋之助、亀姫 鶴松、舌長姥・近江之丞桃六 勘九郎、薄 扇雀

この天守物語、私は2回ほど舞台を過去に玉三郎の富姫で観ているはずである。泉鏡花の戯曲も本で読んでいる。
家に帰ってから大昔つけていた観劇ノートを何冊か引っ張り出した。
あった。昭和53年のなんとテレビ中継だった。さらにネットで調べるとその映像は1977年の日生劇場の玉三郎初舞台の公演の映像であった。図書之助は三沢慎吾。私の観劇ノートによると音楽と舞台装置、玉三郎の演技を絶賛している。テレビなのに非常に熱中して観たとある。三沢慎吾の図書之助だけが違和感が残ったとも。(偉そうですみません)歌舞伎の人ではないからと。
この時、最後に出てくる近江之丞桃六を小沢栄太郎がやっていて贅沢だなと思った記憶がある。亀姫は今の中村時蔵。
舞台を観たのはその2年後の南座公演だった。図書之助は坂東八十助。歌舞伎全公演のデータベースを探してやっとわかった。
今回七之助が富姫を演じる際に天守物語はネット情報によるとアンタッチャブルの演目だったそうだ。
でも次代の富姫は七之助しかいないと玉三郎も思ったのだろう、演出を引き受けてこの公演が実現したそうだ。

出から素晴らしかった。まずは改めて原作泉鏡花のセリフがいい。鏡花は費用を自前でいいから舞台化を望んでいた。時代が早すぎたのだろう、彼の存命中にはかなわなかった。その後、初演は戦後の新派。
なんと美しい日本語なんだろう。そしてエピソードが上手い。この戯曲は亡霊ファンタジーだ。なんという世界観、なんという豊かで時代を超えたイマジネーション。富田勲のシンセサイザーの音楽がそこにはまる。シンプルな舞台装置もいい。
七之助は玉三郎そのままの富姫を演じたようで私は七之助の富姫により一層生身の女の情念を感じた。セリフにテンポがあってこれはなんなんだろう。少し現実感があってかえってその情感が迫ってきた。
虎之助の図書之助配役は最初?と思ったが、セリフが明瞭で若武者らしいピュアな感じがすごく良かった。背格好や見た目はまるで姉弟のような印象を受けるがそれがまた戯曲の持つ情感をあおったような気がする。虎之助の現25歳という若さが健気さを無理なく表現していた。
富姫の「返したくない」「たった一度の恋だもの」と言うセリフが胸に迫る。
扇雀の薄も良かった。ノーブルな中に凄みと邪気があった。舌長姥、桃六の勘九郎は狂言回しの役で締めていた。
鶴松の亀姫も無邪気でかわいい。

幕切れに舞台奥に暮れかけている姫路城が見える。
これ以上ない舞台装置だった。

満足して計画退場で最後の方に小屋を出る。

振り返って


雨だったのけれどちょうど良かったかもしれない。
とても貴重な一日だった。



平成中村座姫路城公演 第一部

2023-05-15 07:18:48 | 歌舞伎


さて平成中村座in姫路城三の丸公演である。
このチケットを予約した時はひょっとしてまだ働いてるかもしれないので無難に日曜日にした。
一泊する手もあったが、公演時間が比較的短く、しかも大阪から1時間もすれば着くので昼夜ぶっ通しで1日で観ることにした。

あいにくの曇天だったが、色々考えてまずは新大阪で一旦降りて夜のお弁当をゲット。

改札内駅マルシェ広範囲の駅弁が選べる。心ウキウキするお店。私は兵庫県のお弁当をゲット。1280円
お昼ようのパンも2個ゲット。本当はサンドイッチが欲しかったがパニーニのようなパンで我慢。
飲み物はカフェオレの入った水筒。ペットボトルに入れた日本酒を持参。
姫路の駅前でお水を買った。

新快速は思ったより一杯。大阪駅でやっと座れる。
姫路駅を降りると

嫌が応にも期待は高まる。外国人も姫路城を求めて沢山訪れている。


お城の前に芝居小屋
その前に十件長屋のお土産屋さん

駅から座席までは優に30分はかかると思った方がいい。結構遠い。

座席は

黄色の荷物が置いてあるのが私の席。花道の左側、俗に言う芸裏、一番前。ひぇー。




大阪城公演で一度経験したので小屋内は同じような感じ。入場口前にはお弁当の売店とバーまである。

靴は脱いでビニール袋に入れるので座席に座ったあとはこの下駄で、、。


座席で飲酒、食事OK。嬉しい。
幕開けまでに時間があったので先にお昼を食べてしまうことにした。

食べかけてすみませn。パンが美味しかった。座椅子で一番前なので足を投げ出していてもいいので本当に楽。

第一幕
播州皿屋敷、確かに姫路城にふさわしい作品。

写真はHPよりお借りしました。
橋之助の浅山鉄山、虎之助のお菊。
橋之助が上手くなったなーと思った。襲名以来、色々なお役に挑戦させているようで一気に芸域を広げたような感じ。危なげなく観れる。ちょうど花道の七三の横なので見得を切る時も歌舞伎役者らしい風貌になってきた。今回出ずっぱり。
虎之助、扇雀さんの息子さん。25歳。可憐なお菊がすごく良かった。
幕切れに本当に怖くて客席に風が吹き、ぞっとした。いい芝居だった。

幕間30分。後半にトイレに行く。お茶子さんも慣れたもので素晴らしい誘導をしてくださる。
凄い数の仮設トイレが設置されていて、スムーズ。

第二幕
鰯売恋曳網
初めて観るお芝居だった。京の五条の話だが、ラブコメディ、歌舞伎版である。
遊女蛍火の姿がなんだか上村松園の「 焔」に見えた。
これね

ちょっと七之助さんふっくらされたみたい。それに比べたら勘九郎さんが少し痩せたような、しまったような。座頭の重圧もあるのかな。
最後に舞台の奥が開き、姫路城が。観客も交えての楽しい幕切れだった。
すごく楽しかった。

第二部までの間、1時間20分。歩いてすぐの姫路市立美術館へ行った。ロッカーに荷物を預けて絵を観る。
凄い量の展示に圧倒されて時間が足りない。
小屋に帰って裏の写真を撮る。






雨の中の結婚式

2023-05-14 07:28:57 | 日々のあれこれ
5月の週末はほぼ全て何かの行事で埋まっている。
週末結婚式
元の職場の後輩。
2年続けて副担任。彼は新任だった。
3年目は時短勤務になったが、色々とお手伝いはした。

同じ職種の良き伴侶を見つけ、ゴールインした。

コロナが収まって結婚式場で大々的に披露宴をすることが復活した。
とても大人数の結婚式だった。

最近に結婚式場のパターンをまざまざと体験した。
まず、等身大のパネルがお出迎え


人前結婚式。誓の言葉を述べて、指輪交換

全員の記念撮影ではゲームでラーメン3個が当たった。

披露宴開始前にすでに飲み物がふるまわれたのはよかった。ここで一息。

和装はこの時に撮影して本番は白いウエディングドレスとお色直し一回。

ケーキ入刀。

お料理が美味しかった。フレンチ。

前菜のシマアジを水ナスのマリネ

サーモンと軍鶏のパテ カラスミとヴィネグレット

魚のロースト 

牛の薫りパン粉焼き
最後のお肉は少し残してしまった。
最後はコーヒーとデザートバイキング。デザートまで行きつかなかった。残念。

映像あり、新郎のダンスあり、新婦とお母さまのピアノ連弾ありと暖かい趣向を凝らしてなかなかいい式だった。
ほっこりした気持ちで家路に着く。

私の雨の中、着物で参列。迷ったけれど小雨だったので。


お友達のお母さまから受け継いだ色無地。大活躍。

さて今日はいよいよ姫路です。




親との付き合い方 ~やっぱりなかなか大変だ~

2023-05-13 06:52:00 | 介護
週に二回実家に通ってご飯を作っているが、少し状態が良くなっているような気がしたが、、、。
でもなかった。

冷蔵庫の野菜室にキャベツが二玉。一週間前のなすびが5本、それ以前の緑色になったメークインが5個。
同じ鮭のアラもあった。また買ったのだ。
私が買って持っていった塩サバが賞味期限が切れてた。

フライパンはぬるぬる。
冬物の弟のズボンはそのまま。クリーニングに出すと言ってたのに。

という訳でたまには揚げ物も食べたいだろうと、2回に一回くらいは揚げ物をする。今回はとんかつ、エビフライ、イワシ。
緑のメークインをチンしてフライドポテトに。キャベツの千切りとトマト、オクラ。汁物は全く減っていない卵を使って玉吸。
持っていった少量の蓮根、人参、冷蔵庫にマイタケと一緒にあったどんこしいたけを煮物に。
蕪の塩漬け。

鮭のアラは2つに分けて冷凍。
塩サバはオーブントースターで焼いて冷蔵庫に。
フライをしようと冷凍庫に入っていたパン粉の袋を見ると賞味期限が4年前の物だった。
同じようなお好み焼き粉とパンケーキミックスを捨てる。
慌ててスーパーにパン粉を買いに行く。
古い油を牛乳パックに新聞紙を詰めて処理。

お昼は茄子とパプリカ、マイタケを使ってトマトスパゲティを作るが美味しくない。スパゲティも冷凍庫に入っていた。
母も残す。泣く泣く捨てる。

その間に弟のズボン3本を手洗い、洗濯機で脱水で洗濯。干す。

総4時間。ぐったり疲れて帰宅。おまけに図書館で借りた本を実家に忘れてきた。
とほほである。

帰宅して録画してある「ハルさんのフルカフェ」を観てやっと和む。
うちの晩御飯も同じイワシのフライ。付け合わせはキャベツの千切り、トマト。今年初のホワイトアスパラガス、オクラ。蓮根、人参、厚揚げ、ゴボウの煮物、玉吸。

一日中、フライばかり揚げてたけれどイワシのフライはうまい!



夏用のエプロン作ってみました

2023-05-12 06:47:54 | ハンドメイド
そろそろ本格的な衣替え
エプロンも割烹着型からカフェ型エプロンへ
出してみたらポケットの所がかびている。2枚とも。
新たに購入するにも持っていたエプロンも生地が厚いのでポケットの二重になっているところは洗濯して乾くまでに時間がかかる。
それでかびると踏んでいる。
割烹着型もカフェ型も生地はある程度薄い方がいいと思っている。
あんまり薄いとびちゃびちゃになるけれど、、、。

時間はあるので作ることにした。
幸い、ものすごく丁寧な動画が上がっているので私でも作れそうだ。いい時代だ。
それを見て生地を買いに行った。
ちょうどいい厚みの気に入った柄があったので110㎝巾を90㎝購入837円
バイアステープがいるみたいで、作ってもいいけれどちょうどいい布もない。198円
肩紐と腰紐は同系色の布地があって面白いのでそれを使うことに。

前日に水に通して、午前中アイロンをかけて裁断だけしておいた。
昼食後制作。久しぶりにミシンを出して、動画を見ながらカタカタ。
型紙が要らないのですごく楽。
動画だとこの部分は折り返して再度縫うとかがすごく解りやすい。

午後から4時間足らずで完成!
 
 
    
布が足らなかったのでちょっと肩紐が短かく背が低いのでエプロン自体の長さも減らしたので全体がちょっと短かった。
でも満足。薄く軽く、ポケットも要らない。
肩紐と腰ひもが少し柄が違って自分的にはいい感じです。
洗い替えに次は紅色のリネンを買って作ろうと思います。
動画があるので失敗がほとんどないのと縫う順番が解りやすいのが何より。
どんどん形になっていくので楽しかった。集中しました。

昨日の晩御飯は豚コマがあったのでズッキーニ、パプリカ、三度豆と一緒にニンニク入れて炒めて冷凍してあったすね肉のワイン煮のルーを入れてハッシュドポーク。茹でたブロッコリーもあとで足して。
冷奴。

十一面観音菩薩像に会いに行く ~奈良桜井聖林寺、安倍文殊院

2023-05-11 07:32:09 | 旅行
長浜の十一面観音菩薩像を観に行って家の雑誌で確認したところ、白洲正子が一番好きな十一面観音菩薩像は別にあるのが解った。
それは奈良桜井の聖林寺にある十一面観音菩薩像だったのだ。
これは観に行かねばと5月の連休明けの天気のいい日を狙っていた。

朝6時過ぎに電車の乗り、1時間30分かけてやっと桜井駅までたどり着き、駅から小一時間歩いた。
バスもあるのはあったが1時間に一本程度。歩くと9時の拝観開始時間にちょうどだった。
ビュンビュン車の通る国道沿いを歩くのはなかなか大変だった。奈良の田舎は完全に車社会だ。

最後に畑の中の小高い丘を登ると聖林寺にたどり着く。


 
晴れ渡る空に一筋の飛行機雲。
境内から見える三輪山と桜井の町


拝観料は600円。
まずは本堂に通されてお詣り。その隣のお部屋で説明のビデオを流してくださった。

これは仏像の写真が飾ってあるフェノロサが寄付をした厨子。底に滑車が着いていて火事などの時は運び出せるようになっている。
お部屋の横には三輪山が見える。


収蔵庫に至る階段を上って行く。



収蔵庫の扉

二重になっている扉の向こうには秘仏、十一面観音菩薩像が。祭壇の前に絨毯張りになって椅子もあり、ガラス張りなので5段くらいの階段を上がって、まじかに観ることもできるし、背面も観える。この収蔵庫は2022年の8月にクラウドファンディングで募った資金で作れたそうだ。

以下写真はHPよりお借りしました。
説明によると760年代作で、作りは木芯乾漆像。
全体のフォルムやデザインからするとすごく写実的で渡岸寺の観音像と同じ時代であったのだはないかと思うが乾漆像ということから奈良時代なんだろうな。木をくりぬいて芯を作り、その上に漆に木の屑を混ぜて形を作ったそうだ。
お顔はきりっとして私には男性的にも観えた。「私に全てをまかせなさい。」と頼もしく思えた。

 
  

フェノロサが発見し、秘仏を公開した。よくぞ無事に保管状態が良いまま残ったものだ。
海外に持っていかれなくて良かった。



  
聖林寺を後に次は近くの安倍文殊院へ
快慶の像を観に行く。

今度は旧街道を通って田舎の道


 

  
古い街並みが残っている。


安倍文殊院




拝観料700円。御干菓子もくれる。


本堂にドーンとある渡海文殊群像 ここから写真はHPよりお借りしました。


快慶作騎獅文殊菩薩像

もう一言「かっこいい!」である。乗っている獅子の顏も含めて現代でも通用するかっこよいフォルムと造作。

文殊菩薩を振り返る善財童子像

獅子を導く優填王像


須菩提像


全て快慶の作である。国宝。
タイミングよく僧侶の方が説明してくださった。落語家さんみたいにお話が上手だった。
こういう説明していただくのはとてもありがたい。私たちも含めて10人程度の参拝者がいたが、東京から来られた4人組の女性がいらした。「聖林寺に行かれますか?」と聞くと「次に行き談山神社にも足を延ばす」とのこと「4人いるからタクシーに乗ってもいいし」ということだった。

お庭の池の浮御堂を外から観て

 

お昼を食べに桜井の駅まで戻り、そこから国道沿いを大鳥居まで1時間ほど歩いてやっとたどり着いた三輪素麺、池利の千寿亭

千寿亭昼膳2100円

御素麺、小鉢2、鳥鍋、柿の葉寿司 
柿の葉寿司があっさりして美味しく(私的には今まで食べたナンバーワンでした)御素麺も美味しかった。
こんな味を食べたいという予想通りで混んでいたが店内も落ち着いて満足した。
アルコールがビールしかなかったのは残念。
三輪神社の大鳥居のバス停の傍の「みむろ」(このお店も落ち着いた趣でした)で旦那が最中を買い桜井の駅まではバスで帰った。


電車の中では爆睡。
堺筋本町で途中下車して週末の結婚式参列に向けてコーリンベルトを買った。

思い返せば充実した1日だった。

昨日の晩御飯

カツオのたたきのサラダ風。プチトマト、グリーンリーフ、レッドオニオン、ミョウガ、新しょうがの甘酢漬け。
玉吸い。






親との付き合い方 ~リズムが出てきてお絵描き再開~

2023-05-10 06:28:52 | お絵描き
実家への食事作りもリズムが出てきた、食材も結構無駄なく繰りまわしができるようになってきた。
母もデイサービスのおかげで他の人とおしゃべりしたり、規則正しい生活が少し戻り、ちゃんと靴も暑くなってきたらサンダルとか履いてTPOで選べるのは凄いなと思う。

晩御飯を作っておいておくと「あんたも忙しいのに。いいよ。」と何度も言うが、「仕事を完全に辞めたら時間は一杯あるから。」と言ってもピンとこないみたい。
それでもかなり食欲も戻ってきて、冷蔵庫の物がコンスタントに無くなっていく。野菜は減り方が少ないけれど。

私もボチボチお絵描き再開。



ガラっと色見が明るい植物を。
午前中少しずつ描いている。
描いてもなかなか上達しないし、決して上手くない。集中力も続かない。
でも時間があると紙に向かうのは岩絵の具の色の美しさに惹かれるからだろうとこの前気がついた。
仕事をしている時に「あー毎日美しい物だけを観ていたい。」と思ったことがある。
何とも言えない岩絵の具の美しさに出会えたことは幸福だった。

昨日の晩御飯は鶏手羽の甘酢炊き、サラダの残り、玉ねぎ中華スープ、長浜で買って来た赤こんにゃく、蓮根、ごぼう、にんじんの煮物。




好事魔多し ~一年に一つは物が壊れる~

2023-05-09 07:05:49 | 日々のあれこれ
日曜日の夜間の大雨に以前にもあったのだけれど、夕方お風呂のお湯はりができない。
故障の数字ができる。

この前も大雨の日だったので、様子をみることにしてお風呂は諦める。
ただ、週明けに点検に来てもらう予約をする。
来るだけで3000円かかる。しょうがない。

私はオランジェットを食べた時に奥歯の詰め物が取れたので歯医者へ。幸い詰め物は保管していたのですぐに詰め直して終わり。
駅前で買い物。

給湯器の点検はその間に来てくれたみたい。大雨のせいで修理の予約が沢山入ったみたい。出張費は取られなかった。

①部品を換えて修理をする。8万円。
②新しい給湯器をレンタルする。1年で5万円。
③新しい給湯器に換える。40万円と少し。

の三択である。最近はレンタルする人も増えているようだ。でも給湯器の寿命はほぼ10年。結局ローンを組むのと同じだ。
現状の給湯器は13年前に替えていた。その時は正規で購入し、つけてもらったので42万円かかった。

それ以前の給湯器は7年目にちょっとした修理をして、10年目に壊れた。
書類と領収書を保管しているのでわかる。

色々ネットで調べるとかなり安く取り換えることができるようだ。でもコロナで品薄。
ネットの情報だけでは心もとない。
そこでキッチンリフォームをしてくれたところに電話する。幸い、すぐに対応してくれて、見に来てくれるとのこと。
大雨から晴れて1日たった昨日の晩は何事もなかったようにお湯が出た。
でもいい機会だから給湯器は換えておこうと思う。だましだまし使っているとえらいタイミングで壊れることがあると思う。
昨年は冷蔵庫、今年は給湯器かと思うが、これも仕方がない。家計の予算は一年に何かが一つは壊れることを前提に家電関係に20万円は予算を上げている。やっぱり。

昨日の晩御飯
牛すね肉のワイン煮を久しぶりに

もらったフォッカチャ


美味しかった。
昨日の晩は疲れてすごーく深く眠れた。
何かが壊れた時に信頼できる誰かに相談できるって安心。