瀬棚港で日曜日の朝を迎えた。
強い西風が未だに止まない。
釣人の数は僅か5~6人。
追い風だが強過ぎる。
椅子が飛ばされそうなので、海に落とさないようにロープを繋いだ。
餌入れのタッパーには、動かないように石を載せた。
水面を風紋が走り回る。
それでも竿を振ること1時間余り。
全くアタリは無いが、小さなフグが沢山居るようで、餌がどんどん小さくなる。
パラパラと雨が落ち始めると、それを待っていたかのように、釣人たちは総引き上げ。
同じ瀬棚町にある鵜泊漁港まで移動した。
途中の海。
うねりは無いが強風の白波である。
意外にも、鵜泊には50人もの釣人が居た。
高い防波堤に囲まれたちっぽけな漁港だから、ここは風の影響が少ないのだ。
今朝サケの群れが入って「パラパラと釣れた」という。
昼まで竿を出してみたが、ボクだけでなく、他の誰にもアタリが無かったようだ。
釣人がぶら下げて帰るサケを遠目に見ると、「あれがサケか?」と思うようなのが多い。
だいたいがカラフトマス並に小さいし、大きくても痩せているため、オホーツクのサケとは違って頭でっかちである。
貧相なサケを見たこともあって、ここで今年のサケ釣りを終わりにした。
午後は町の温泉にゆっくり浸かってから、お気に入りの某公園に入った。
いつ来ても誰も居ない公園である。
今年は「クマ出没」の看板も無い。
きれいなシャワートイレや給水所がある。
袋小路の突き当たりにある小公園だから、トイレに立ち寄る人も無い。
明日はゆっくり朝寝坊しよう。