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散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

吉本さん、亡くなったのね

2012-03-17 01:38:55 | 


「吉本隆明、死去。」
のニュースが流れましたね。

埴谷雄高が逝き、江藤淳が逝き、
鮎川信夫、小川国夫が逝き、
そして清水昶も昨年
ひっそりと逝ってしまいました。
次々といなくなってしまいます。


新刊本が出れば
ほぼ必ず買う著作家は
吉本隆明、古井由吉、柄谷行人、
中井久夫あたりでしょうか。

生前、最後の新刊本でしょう。↓ たぶん。

 


吉本隆明の本は
20代の頃からの長いつきあいです。

「固有時との対話」から
「転位のための十編」への展開が
なべさんにとって
最も印象深いものです。
深く深く潜れるだけ潜り、
反転してまっすぐに
水面に浮かび上がったとき
歴史と火花を散らした!
そんなイメージを持っています。


何年か前に、吉本が
溺れて死にかけたという
伊豆の土肥の海を、
その後度々訪れることがあります。
その度に
「あ~ここが吉本が死にかけた海や。」
と、なぜだかしみじみと眺めておりました。


なべさんの友人O氏は
なべさん以上に吉本ファンでありました。
何時間でも吉本の話が
尽きない友人でありましたね。
「吉本の自宅付近まで行って
路地を歩く吉本を見かけたんやけど、、、。」
と、学生時代の話も聞かされました。
その友人も2年前に亡くなって、今や

「吉本亡くなったよね。」

と、お酒を酌み交わす相手もおりませんな。


87歳だったとか。
充分生きて最後まで働いたのだと思います。

(寂しいけど。)


 

コメント
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