内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

アクアマニア、体を鍛え直す

2016-11-12 13:47:50 | 雑感

 今日は駄文を弄す。

 心身の健康のために2009年から水泳を続けている。小学校4,5年のころスイミングスクールに通っていたこともあり、水泳は得意であり、泳ぐことは好きだ。水中でしか感じられない体の浮遊感、水泳後の全身を包むような柔らかな疲労感が気分をリセットしてくれる。
 パリに住んでいたときは、三ヶ月間共通フリーパスが使える市営プールが歩いていける範囲に五つ、メトロで五つ目の駅に一つ、片道三十分見れば、さらに二つ三つあり、水泳を続けるには好都合だった。
 二年前、ストラスブールのポストが決まって、パリを離れることになったとき、ストラスブールは望んでいた任地であり、パリに思い残すことはなかったが、パリでと同じように水泳を続けることができるかどうかだけがちょっと気がかりだった。アパート探しをするとき、プールの近くというのを最重要条件の一つとしたくらいである。幸いその条件にかなう現在のアパートに住むことができて、パリで始めた習慣をストラスブールで継続することができている。
 ただ、年間265回通った2011年をピークとして、ここ数年はちょっと通う回数が下がり気味で、2013年は210回まで落ち込み、2014年は223回、2015年は224回だった。それに昨年後半から今年の夏前まで、一回に泳ぐ距離を短くし、行き帰りの時間も含めて一時間以内に収めるようにしていた。それ以前は最低でも2000メートル泳いでいたが、1200メートルまで距離を下げた。特にこれといった理由があったわけではないが、少しモチベーションが下がり、サボりがちになったことがあり、これではいけない、「継続こそ力なり」だからと、一回の運動量を減らして回数は減らさないようにしたのである。
 しかし、今年の前半、そのマイナス効果がじわりじわりと体に出てきた。体重が若干だが増え、体脂肪率が上昇、筋肉量が少し落ちた。MBI はそれでも22前後だったから、標準値の範囲内ではあったが、体に締りがなくなった。
 これはまったく個人的な思いだし、他者を中傷する気はないと断った上で、しかし自分を戒める意味で敢えて言うのだが、哲学する者は決して太ってはいけない。「太った哲学徒」など、「酸っぱいお汁粉」と同じほど、甚だしい形容矛盾だと思っている。
 それはさておき、これではいかんと危機意識が芽生え、6月から距離を2000メートルに戻し、泳ぐピッチも上げた。しかし、すぐには数値に効果が現れない。夏の帰国中、前半は集中講義の準備等でまったく泳ぎに行けなかった。8月に入って再開したが、こちらにいるときよりも、栄養のあるものを沢山食べたせいか、全然痩せない。
 8月18日にこちらに戻ってきて、その翌日から、体を鍛え直すべく、ピッチをさらに上げた。今日までの約三ヶ月間、休んだのは十日だけ。二日以上続けて休んだのは先週のシンポジウムの間だけ(今年は今日で216回目。12月はせいぜい十日しか行けないことが今からわかっているから、今月中に230回に到達するのが当面の目標)。それでようやく効果がはっきりと数値に出るようになった。背泳を多くしたところ、肩と背中に目に見えて筋肉がついた。
 ただ、体脂肪率が17%台からなかなか落ちない。一時的に14%まで下がったが、すぐに戻ってしまった。ウエストの数値は73センチだが、まだ結構脂肪がついている。こいつをなんとかしなければ体脂肪率は下がらないだろう。水泳だけでなく、筋力トレーニングも取り入れないと下がらないのだろうか。食事内容も大事だろう。
 今は体脂肪の落とし方について調べている暇はないし、12月前半までは忙しいから、これを12月後半の冬休み中の「研究課題」とする。