内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

円覚寺に拝観料を払わずに入れてしまう「裏道」を走る

2024-01-07 23:59:59 | 雑感

 今朝、今日からの投宿地である藤沢へと移動する前、円覚寺方面を目指してジョギングした。これで三日連続になるが、今日はコースを少し変えてみた。大船からら北鎌倉方向に向かって横須賀線の左側の細道を走った。車両通行禁止ではないようだが、車が通ることはほとんどなさそう。歩道らしい歩道がなく、車のすぐ脇を走らなくてはならない県道21号横浜鎌倉線に比べてはるかに走りやすい。
 北鎌倉駅手間に左山手に登る数十段の急階段がある。子供の頃から、目の前に長い階段が立ちはだかると、衝動的に駆け上りたくなる。で、年甲斐もなく、どこに出るのかわからぬまま、一気に駆け上る。
 登りきったところに雲頂庵という僧房がある。そこから円覚寺方面に細道が続いており、すぐに白雲庵という別の僧房がある。この二つの僧房の間から富士山がよく見えた。やや霞みがかっていたが、山裾までよく見えた(写真は私が撮ったものではなく、ネット上の画像を拝借しました)。
 その細道を円覚寺方向に下っていくと、驚いたことに、円覚寺の境内に出た。つまり、総門脇の受付を通らずに境内に入れてしまったのである。開門前で閉ざされた総門を内側から見ることになった。
 えっ、こんなのありなの? と驚く。開門三十分ほど前で、受付職員や物資搬入の業者が新年の挨拶を交わしている。昨日五〇〇円の拝観料を払って一通り見て回ったところを、その気になれば独占状態でしかもただでもう一度見て回れるじゃん、と一瞬邪悪な欲望がよぎったが、良心がとがめて、もと来た道を引き返し、もう一度富士山を拝んで、階段を駆け下りた。
 円覚寺前を何事もなかったかのように走りすぎ、鎌倉駅方面を目指したが、同じ道を走るのはつまらないと、線路右側の細道を建長寺方向へと走り続ける。建長寺への道と明月庵への道の分岐点に出る。建長寺は一昨日総門を見ているし、まだ開門時間前だからと、明月庵の方を選ぶ。五分ほどで明月庵に着いたがここもまだ開門前。道はその先まで続いている。でも、どこに出るか表示がない。五分ほど走ってみたが、まだまだ先が長そうなので引き返す。
 今日は大船まで走って戻る。走ったのは九キロ半。多分もう二度と大船に宿泊することはないだろうし、同じコースを走ることもないだろう。
 それはともかく、今日のコース、ジョギングあるいはウォーキングにお薦めですよ。