内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

日仏シンポジウム「病とその表象」プログラム

2024-01-12 23:59:59 | 雑感

 今日明日のシンポジウムのプログラムは一般公開されているので、ここに転載します。特記なき場合の発表者の所属は早稲田大学です。今日の発表は、いずれも興味深いものでした。私の発表も意外にもわりと好評でした。

2024年1月12日(金)
10:00〜12:00 分科会I「演劇・舞踊」(座長:藤井慎太郎)
・關智子(文学部講師(任期付))「病への眼差し―サラ・ケインの作品における病の体験」
・関根遼(文学研究科博士後期課程)「村川拓也作品における介護の表象」
・近藤つぐみ(文学研究科博士後期課程)「舞踊史における病める身体の排除と表象」

13:30〜14:30  基調講演
・竹本幹夫(名誉教授)「能と病」

14:40〜16:00   分科会II「文化」(座長:竹本幹夫)
・黒田昭信(ストラスブール大学准教授)「なつかし- nostalgie - Sehnsucht ― 現存在分析のための比較的考察」
・山吉頌平(文化構想学部助手)「利用される疫病―泰澄伝に見える奈良時代の疱瘡流行―」

16:30〜18:30  分科会III「文学・アニメーション映画」(座長:ルシーニュ=オドリ)
・エヴリーヌ・ルシーニュ=オドリ(ストラスブール大学准教授)「『枕草子』における病―叙述表現と映像表現の相違について」
・ヴィクトワール・フユボワ(ストラスブール大学准教授、リモート参加)「ロマン主義の病とその読書療法
・イラン・グェン(INALCO博士課程、リモート参加)「「祈りのように」響く映画:岡本忠成『南無一病息災』(1973年)」

2024年1月13日(土)
10:00〜12:00  分科会IV「歌舞伎」(座長:児玉竜一)
・児玉竜一(文学部教授)「歌舞伎・文楽と病」
・陳夢陽(文学研究科研究生)「疫病流行下の歌舞伎狂言「傾城天羽衣」をめぐって」
・高橋和日子(文学研究科博士後期課程)「近世期の歌舞伎における佯狂の表象―一条大蔵卿と蘭平を中心に―」

13:30〜15:30  分科会V「フランス文学・文化」(座長:オディール・デュスッド)
・宮川知子(文学研究科博士後期課程)「ブリヤ=サヴァラン『味覚の生理学』における「生理学」と「病」について」
・谷澤真優(文学研究科博士後期課程)「バルザックにおける「社会の病」と相続」
・林明日佳(文学研究科博士後期課程)「エミール・ゾラ『愛の一ページ』考察——病巣としてのパリ」

16:00〜18:00  分科会VI「フランス演劇」(座長:藤井慎太郎)
・シルヴァン・ディアズ(ストラスブール大学准教授)「症状=徴候としての演劇(症例=事例ワジディ・ムワワド)」
・笠原志保(ストラスブール大学博士課程)「燃ゆる記憶——現代演劇におけるアルツハイマー病の表象」
・藤井慎太郎(文学部教授)「病むほどに日本を——太陽劇団『金夢島』における病の表象」