内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

東慶寺、西田幾多郎の墓に参る

2024-01-06 23:59:59 | 雑感

 昨日テレビのニュースで「明日から三連休」と聞いて、「なんで八日月曜日が休みなの?」とよくわからなかったのですが、「成人の日」なのですね。二〇〇〇年から一月第ニ月曜日が「成人の日」であることを忘れていました。
 今朝もジョギングに出かけました。東慶寺までは昨日とほぼ同じコースでしたが、そこから六〇〇メートルくらい鎌倉方面に下ったところで、「葛原岡大仏ハイキングコース」に入りました。そこから大仏殿まで地図上はせいぜい三キロ程度だったので、軽く行けるだろうと思ってのことでした。
 ところが、けっこうアップダウンがきつく、階段の段差も大きく、長谷観音に向かう県道に出るまでまるでクロスカントリーでした。
 でも、こうして走り回ってみると、二次元の地図が身体運動を通じて三次元化され、地理が立体的に直感できるようになります。
 鎌倉駅まで走ったところで10キロを超え、そこからまた走って大船まで戻るのはちょっとしんどかったので、復路はズルをしてJR横須賀線を使いました。
 午後、横須賀線でまた北鎌倉へ。円覚寺を参拝。けっこうな観光客でした。そして東慶寺へ。小林秀雄、和辻哲郎、西田幾多郎の墓に詣でました。それぞれの墓前で合掌。墓地には誰もいませんでした。「縁切り寺」にカップルの来るはずもありませんよね。
 それはともかく、西田の墓前では、この五月にパリのフランス国立図書館で、哲学の根本動機としての「深い人生の悲哀」について発表することを事前報告しました。