今日の午後、採点が一段落したあと、実に九日振りに走った。一四日に東京で走って以来である。こんなに長い期間まったく運動しなかったのはこの十五年間ではじめてである。最初は恐る恐る。もしふらついたり息切れがするようだったらすぐにやめるつもりで走り始めた。なにか足が地に着いていないようなたよりなさ。めまいも感じる。今日はまだだめなのかなと弱気になったが、息切れはしていないし、体はむしろ軽く感じられる。先週の四キロ体重減のおかげであろう。無理せずゆっくりと走れるところまで走ることにする。一キロくらい走ると、体も温まってきて、体のふらつきも収まってくる。本調子ではないが、走り続けられそう。自宅を中心としてそこからあまり離れないように徐々に同心円を拡大していくように走る。三キロくらい走ると、この九日間眠っていた体の細胞が徐々に再活性化されていくかのように体の動きが楽になり、またこうして走れるようになったことの喜びを噛みしめながら走る。結果、一時間二十分ほどで十二キロ走る。