今朝もすっきりしない天気で、時々雲の切れ間から一瞬陽が差して山の一部を照らすが、すぐに隠れてしまう。
天気予報では、午後から回復するとのことで、紅葉見物がてら平湯温泉に行くことにした。
旧道を通って、紅葉が見ごろの平湯峠越えで行くつもりでいたが、既に冬季閉鎖になっていた。
やむなく国道を走ったが、平湯トンネルに差しかかるあたりから雪が降り出した。
気温も氷点下で、ノーマルタイヤの峠道は、ちょっと緊張した。
このあたりは紅葉の名所で、青空に映える紅葉を期待していたが、墨絵のような風景だった。
それでも、赤や黄色に染められた木々と、白い雪のコントラストは美しかった。
小雪の舞う露天風呂につかり、薄化粧をした山と紅葉を眺めて、身も心もとろける様な気分になってしまった。
入浴後、少し晴れ間も見えてきたので、安房峠の紅葉を見ようと途中まで行ったが、ここも積雪で閉鎖されていた。
安房トンネルを越えて、信州側から行こうと、ここでUターンした。
中の湯温泉への道は雪もなく、紅葉のトンネルを楽しんだ。
温泉を過ぎたあたりから雪が深くなり、焼岳登山口のところで道路が閉鎖されていた。
峠まで歩くには時間が遅いし、装備もしていなかったので、ここで引き返すことにした。
帰途立ち寄った平湯大滝は、人も少なく荒涼とした風景であったが、尾根の樹氷が美しかった。
思わぬ雪に見舞われたが、紅葉と雪と温泉が楽しめ、なんだか得をしたような半日だった。