名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

六方山の紅葉

2010年11月07日 | セカンドルーム

             
昨日登った六方山(1.403m)は、乗鞍岳から西に伸びる広大な山域の一角に聳える分水嶺の山である。
紅葉が美しく、雪山も比較的登りやすいので、秋と冬には度々訪れている。
山頂から6つの方向に尾根が延びているため、林業や炭焼きが盛んであった頃は、どの尾根をたどっても登れる山として、六方山と名づけられた。
今回は「あさひの森」の登山口から登って、「カクレハ高原」へ下るルートを取った。
快晴無風の行楽日和で、土曜日ということもあり、山は人が多いだろうと思って、日ごろは連れて行く登山犬?ユキは、家で留守番をすることにして一人で出かけた。
予想に反して、登山者には一人も会うこともなく、静かな登山が楽しめたが、楢の木には新しい熊棚や爪痕が生々しく残っていたので、連れて来れば心強かったと後悔した。
紅葉は少し盛りを過ぎていたが、錦を織りなす山は、なまめかしい美しさで迎えてくれた
赤や黄色のじゅうたんが敷き詰められた登山道は、ふかふかで腰や膝にも優しかった。
葉を落とした樹間からは、穂高や乗鞍岳、御岳などが純白の姿で聳えていた。
陽だまりを見つけて、コンビニお握りとカップラーメンの昼食を食べ、食後の熱いコーヒーとデザートのクッキーは、三ツ星レストラン並みの味わいだった。
自然石のテーブルに朴の葉のクロスを敷き、紅葉と白銀の峰を眺めながらの食事は、「林間暖酒焼紅葉」の白楽天の気分になれた。
盛りを過ぎた紅葉は、どことなくなまめかしくて、妖艶な美女が棲む天生峠を思い出した。
邂逅の山は、さまざまな思いをかき立ててくれる。   六方山の紅葉をご覧ください。
 

コメント (8)
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