昨日の冷たい雨は上がり、薄日の差す絶好の田植え日和となった。
代掻きが終わった田んぼは、いっぱいに水を湛え、さざ波一つ立っていない。
軽トラに稲苗と田植え機を積んで、師匠がやってきた。
苗箱から外した苗を田植え機に装着し、エンジンが回転し前進を始めると、苗を等間隔に2条ずつ植えていく。
鉄の爪が板状の苗を1センチ四方の大きさにつまんで、うまく田に植えていく。
3本ほどが標準であるが、苗の薄い部分は欠落するので後で補植しなければならない。
地形に合わせた変形の田んぼなので、稲刈りの時のことも考えながら植えたり、泥の抵抗をコントロールして真っ直ぐに植えるのは年季がいるようだ。
小型の田植え機でも仕事は速く、1日がかりの田植えをあっという間にこなしてしまう。
田植えが終わった後は、田に水を当てて今日の作業は終わった。
苗が活着するまでは深水にし、その後は浅水にして分けつを促すとのことだ。
作り前半の一仕事が終わったが、これからは水管理をしながら雑草や害虫の防除などが待っている。
師匠の下働きの田植えであったが、達成感は十分に得られる一日だった。