天気予報は午後から雨降りと報じていたので、朝から草刈をすることにした。
田んぼへ行く農道と畦周りがかなり伸びているので、田植えを前に刈り取ることにした。
エンジン刈払い機を使うのは今シーズン初めてで、地面の小石を飛ばしたり、木の幹に当てたりしたが、すぐの勘を取り戻した。
お昼前には雨が降り出したが、畦周りを少し残すだけで予定通りに終えることが出来た。
雨が上がれば明日は田植えをすることになっているので、田んぼのまわりがすっきりして気分が良い。
田んぼに引く水は乗鞍山系の雪解け水で、夏でも手を入れると痺れるほどの冷たさだ。
水溜りの底には、小石をばら撒いたように「カワニナ」の稚貝がいた。
この巻貝を餌にして蛍の幼虫は育ち、7月になれば毎夜このあたりで幻想的な光を点滅させて飛び交う。
わずか2週間の命の饗宴を繰り広げたほたるたちは、子孫を残して短い夏を終える。
余技の米作りで蛍を楽しんでいるが、高齢者や人手の足りない農家で、農薬をやめて蛍を楽しむゆとりは無い。