名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

岩井神社の春祭り

2013年03月24日 | セカンドルーム

 

穏やかな春の陽気の中で、岩井神社の例祭が行われた。
高山から宮司を招き、氏子が神殿に参集して、家内安全や五穀豊穣を祈願した。
一通り神事が終わった後は、神官を囲んで「なおらい」が始まる。


例年変わることなく執り行われる祭りは、集落で暮らす人たちの絆を深め、過疎高齢化が進む中で支えあって生きていく力にもなっている。

        ↑春祭りの岩井神社 (2012年3月撮影)
去年は思わぬ雪に見舞われて、春浅い境内で震えたが、今年は穏やかな祭り日和になった。
山里では同じ時期に同じことが繰り返されているが、雪の量は年々少なくなり、冬の厳しさも和らいでいくように思う。
気象の変化以外にも、まわりの様子が少しずつ変わっていく。
元気に農作業をしていた近所の二組の老夫婦が、相次いでご主人を亡くされた。
二人で仲良く野良仕事をしていた姿を思い出すが、今年の田植えはどうなることだろう。
今春の小学校の新入生は2名、卒業生は4名で、少子高齢化も加速度を増している。
ここに住み始めた頃は、大勢のの氏子たちで神殿の席が埋まっていたが、今年の春祭りは20名足らずで席もまばらだった。
何百年も続いた山里の祭りは、少人数の氏子で辛くも支えられているが、年々維持が難しくなっていく。

コメント (8)
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