午前中は薄曇りであったが、昨日ほどの冷え込みは無い。
お昼過ぎには陽射しが戻り、暖かい春の陽気になった。
日陰に雪は残っているが、道路から玄関まで雪を踏まないで行けるようになった。
雪かきをしなかった裏の通路は何とか歩けるようになり、畑も黒い土の部分が少しずつ増えていく。
山の木立も白っぽい冬の装いだが、梢の冬芽がわずかに淡い緑やピンクに変わっている。
トチの木も目を凝らして見ると、水を吸った芽が濡れたように輝いている。
山全体が灰白色から萌黄色や紅色に変わると、霜の心配も無くなり苗代作りなどの農作業が始まる。
土の中や落ち葉の下、戸の隙間などで眠っていた虫たちも、目を覚まして動き始めた。
カメムシは板の隙間で寝ているが、暖かい部屋や日向で見かけるし、ハツカネズミも出没するようになった。
これも春の風物詩だが、歓迎したくない風景も目にする。