
高山は、朝から小雨が降り、ダウンを羽織っても肌寒かった。

陣屋の朝市で、馴染みのおばさんと雑談をしたり、お土産の物色をしたりしていたが、雨のため何時もの賑わいは無かった。
今は野菜や山菜の端境期で、地のものは折り菜か山うどぐらいだった。

中橋辺りの桜がちょうど見頃で、観光客もたくさん見物していた。

来る度に感じることだが、ひと頃に比べると、外人観光客が目立つようになった。
昨日泊まったホテルも、中国人グループと一緒になった。
生活習慣が違うと、何かと気になることが多い。
ガイドや旅行社は、気配りしながらフォローしているが、旅の恥は・・・的な気分になるのは、その国ばかりのことではない。

「まちの博物館」で、円空像を見てきた。
度々訪れているが、今までは円空の人となりや、仏像そのものに関心があった。

今は彫る立場で像を見るので、鑿で刻んだ跡や、鉈ではつった荒々しい形に目がいく。

時間があったので、道具屋へも顔を出
し、江名子川沿いの桜も見物してきた。
雨にはたたられたが、懐かしい人たちや円空仏とも再会ができ、飛騨の空気にも触れて心も洗われた。