名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

円空仏を訪ねて

2014年04月24日 | 暮らし

↑ 荒子観音寺
荒子観音寺で、円空彫刻を楽しむ「木っ端の会」のメンバーと、円空仏ゆかりの地を訪ねてきた。
快晴の爽やかな朝、荒子観音寺を出発して、滋賀県大津市の三井寺へ向かった。

 ↑ 三井寺仁王門
この寺は七体の円空仏を所蔵し、いずれも善女竜王像で、国宝金堂内に安置されていた。

 ↑ 釈迦堂
この七体は、昭和38年に一切経堂で発見されたと言われるが、謎の造仏聖の作らしく、数百年の眠りから覚めて発見された。

 ↑ 一切経堂
昭和30年代の円空ブーム以降、農家の納屋や小さな祠などから、数多くの仏像が発見されている。

 ↑ 金堂
新緑の境内の散策は気分がよく、点在する伽藍を訪ね、西国十四番札所の観音堂に参拝し、門前の精進料理店で昼食を取って、羽島市の中観音堂へ向かった。

 ↑ 三井の晩鐘


 ↑ 三重塔


 ↑ 新緑の参道


 ↑ 村雲橋


 ↑ 西国十四番札所の観音堂


 ↑ 境内から琵琶湖遠望

中観音堂本尊の十一面観音菩薩像は、鉈の荒々しい彫り跡はなく、丁寧に鑿で彫られた表情は、穏やかで優しかった。

 ↑ 中観音堂と円空資料館

中観音の脇には、円空が産湯を使った井戸がある。


謎の多い円空の出自は定かでないが、郡上市の旧美並村で生まれたとも言われている。
その他、鬼子母神像、不動明王、阿弥陀如来、護法神、大日如来など、16体が安置されている。


最後は同じ羽島市にある、薬師寺を訪れた。
小さなお寺であるが、本尊の薬師如来をはじめ、護法神像、薬師三尊、脇侍坐像など、9体が安置されている。

美濃は円空のふる里と言われ、この地区の社寺や旧家などには、他にも多くの円空仏がある。
北海道から九州まで、諸国を遊行した円空の生き方に惹かれる人は多く、ファンは足跡を辿ったり、円空彫りを楽しんだりして、各地を巡っている。
コメント (2)
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