
↑NHKテレビより
昨日のNHK夕方のニュースで、岐阜県警山岳警備隊の
隊長を務めておられた谷口さんの引退を伝えていた。
谷口さんは、以前わたしが住んでいた飛彈の山里出身で、
ご両親とは親しく付き合っていた。

春には山菜採りに、秋にはコケ(きのこ)狩りに
連れて行ってもらった。
貴重な山菜の穴場や、毒キノコの見分け方などを
教わったことを懐かしく思い出す。

雪に閉ざされた冬は、炬燵に入れてもらって世間話や、
山里暮らしのあれこれを語り合った。
自慢の息子さんで、次男も飛彈山岳会の
主要メンバーとして、活躍されていた。
村を出て高山市内に新居を構えられたときは、囲炉裏テーブルや
座卓、本棚、書斎机などを作らせてもらった。
おじいさんもおばあさんも亡くなり、古民家だけが
空き家のまま今も残っている。

午後は歌好きの友達に誘われ、宗次ホールでコーラスユニット
「CoCoRoni」のコンサートを聴いてきた。
懐かしい小学唱歌や童謡、叙情歌から民謡、歌謡曲まで、
名古屋の若手声楽家達が巧みに歌い上げる。
サブタイトルが、心に響く日本の叙情歌を歌う・・・第18回「涙がこぼれてしまう歌」で、
時には胸にじんと来たりする。
さしずめ名古屋版「フォレスタ」と言った雰囲気だが、
ハーモニーの美しさは変わりない。
最後に「ふる里」を客席と一体となって歌い幕が下りたが、
汚れた心が洗われたような気分になった。