森の散歩道

四季の自然・野鳥・花・生き物など

神通川の自然 (葦原)

2012-07-19 | その他

4月に入って探鳥に出かけた時、葦が生育していた河川敷の一画が整地されていたのにびっくりしたものでした。

その時たまたま国交省のネームの入った車が止まっていたので、工事関係の方かと思い伺って見ました。

洪水などに備えての防災工事(対策)だそうで、自然保護関係の反対で現在は工事が中断している状態とのことでした。

神通川は岐阜県と富山県を流れる1級河川で、河口までの一画が鳥獣保護区域となっています。

整地前は葦が生育、カワラハンノキ、オニグルミ、クワの木などが点在し葦原の景観を作っていました。

その後の推移を時々見ていたので写真が溜まってしまい、今回は少しまとめることにしました。

4月10日

 

4月はまだ草が生えていなく、所々に水仙が咲いていたので、摘みに来ている人がいました。

 

5月に入ると、草が伸びて地面を覆い、緑色に変わってきました。 

6月に入ると、新しい葦の葉も伸び、一層緑が濃くなって来ました。

2ヶ月足らずで草地になった様子に、自然の繫殖力の強さに驚かされました。

 

葦を利用して、オオヨシキリが繁殖していました。

2~3年前に 河川敷に道路が出来てから葦原が減少しています。

 

広い草地へと環境が変化したことで、ホオアカも繫殖をしました。

ヒナに餌を運ぶお母さん

 

 

これは少し離れた場所の別の♀です 子育てに使う昆虫を捉えました。

 

6月中旬頃、雛が巣立ち、葛の枝に摑まって親から餌をもらっていました。 

  

肩に赤味があるのが雄の特徴です。(幼鳥は男の子でした)

 

上の子のお父さんかな。いつも囀りをしています。胸の模様が立派ですね。

 

ホオジロ、カワラヒワもここでは定番の鳥です。

カワラヒワの好きなハマダイコンの実が熟す前に、土手の草刈りが行われ、今は除草剤が撒かれてなくなっています。 

 

草地にはいたちも棲んでいます。成獣です。 昨年も見たのですが、撮れたのはこの1回だけでした。

 

他に春から初夏にかけて、キジの鳴き声をよく聞きました。、トビ、ハシボソガラス、スズメも子育てをしていました。

 

 

7月18日 夕方5時半頃でしたが、まだ明るいので仕事帰りに寄って見ました。

草地で育ったホオアカの幼鳥だと思いますが、河川敷の道へ降りて来ました。チッチ チッチと鳴いて可愛らしかったです。

 

 

 

カワラヒワの幼鳥たちも来ました。

道沿いの草刈りが終わって広くなった場所で飛び跳ねていました。これから休むのかな。

 

 

コガネムシの仲間の、ドウガネブイブイ?

葦は、水に浸かっているような場所でも、やや乾燥気味の場所でも、地下水位がある程度の深さがあれが生息して根を張り葦原を作ります。

環境に適応して生きている鳥も多いですが、葦の中で巣を作るオオヨシキリは葦がないと生きては行けないですね。

葦に掴まり、ギョギョシ―ギョギョシ―ケケシーケケシー・・・と独特の声で鳴く、夏の風物詩がいつまでも聞かれるように、葦原を残して守りたいものと思いました。

もう一つの鳥、オオヨシキリに托卵を狙うカッコウが、遠のいたことが少し寂しかった。

  

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カヤクグリ ビンズイ 弥陀ヶ原 

2012-07-17 | 立山

軽量の300m望遠レンズを持って行ったので、小さい鳥を撮る時はちょっと無理がありましたが、室堂でカヤクグリが撮れました。

嘴いっぱいに小さな虫を銜えて、岩場をちょこちょこ歩いていました。何処かで子育てをしていたようです。

カヤクグリ イワヒバリ科 14cm  亜高山帯や高山の岩場や草地で繁殖する

 

 

 

 

午後から弥陀ヶ原を散策して、

バスの車窓から見た弥陀ヶ原の展望。薬師岳も雄々しく見えました。

 

弥陀ヶ原のバス停に降りると、富山平野と富山湾が見渡せました。 

 

 

 

 

大日平と手前の弥陀ヶ原との間に称名川を挟んでいます。

  

ニッコウキスゲ 

 

 

テガタチドリ 

 

オオハナウド

 

 

イワイチョウ  フリルのような花弁の縁取りが可愛いです。

 

 

ビンズイがよく飛んでいました。

 

 

「池塘」が点在しています。

 

ワタスゲ

 

モウセンゴケ

7月3日、「立山弥陀ケ原・大日平」が、世界的に貴重な湿地を保全する「ラムサール条約」湿地に登録されました。
弥陀ヶ原と大日平は「雪田草原」といわれ、火山活動によってできた溶岩台地と豊富な雪解け水によってできた珍しい地形です。

池塘(ちとう)が点在し、その周りにはミヤマホタルイ、ミズゴケ、モウセンゴケなどがみられます。また、池塘はガキ田(餓鬼田)とも呼ばれ立山信仰ともかかわっています。
また、湿原は標高1,000m〜2,000m付近に広がっており、日本国内では最も標高の高い所にある登録地となりました。(立山高原ホテルHPより)

たくさんの高山植物を楽しみ山の美しい風景に癒されました。 

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立山のライチョウ親子 ハイマツ枯れ

2012-07-16 | 立山

 7月16日休日の県内はよいお天気で、立山室堂平―弥陀ヶ原へ出かけました。

雲上の世界で一日快適に過ごした後、山を降りて立山駅に着く頃には37℃もあり、蒸し風呂に入っているような暑さに参りました。

朝は8:00のケーブルに乗り、高原バスを乗り継ぎ9:30頃には室堂平へと着きました。

(立山黒部アルペンルートを走る、立山高原バスに環境への影響が少ないハイブリッドバス が新たに導入され、11日に美女平駅で公開されました)

バス乗車の並ぶ列の最後になってしまったのですが、それがまた運がよかったと言うか2番目のバスになり、それで新車に乗車出来て気持ちがよかったですヽ(^。^)ノ

 

滝見台で、バスの中から見た称名滝

 

地獄谷から流れてくる「ソウメン滝」 ご赦免滝とも言います。 天狗平で、バスの中から見えました。

 

 

室堂平2450mへ着くと、気温が13℃ 風が吹いて少し肌寒さいぐらいです。立山の稜線にガスがかかっていました。

 

ミクリガ池  8月上旬頃まで雪が残るようです。

 

クロユリが咲いていました

 

ヨツバシオガマ 

 

雷鳥沢へ降りる道の途中から、地獄谷周辺のハイマツが一面枯れているのを見て、とても痛々しかったです。

地獄谷から吹き出ている、濃度が上昇している亜硫酸ガスが原因とみられているようです。 

 

 

枯れたハイマツ

 

地獄谷への、立ち入り禁止看板とロープも張ってあるのですが、聞かない人がいるようですね。

 

チングルマの花が風に揺れていました。

 

お~~~!なんとライチョウ親子がお食事に・・・ 

 

ライチョウの子は生まれて間もなく歩き出し、自分の力で餌を採って食べます。

 

ピンクの花をパクッ!

 

ヒナはしっかりした足取りで、お母さんについて歩いています。 

 

 

 ライチョウのお母さんは、首を伸ばして辺りを警戒しています。

 

ヒナは3羽ほどしか連れていないようで、ヒナ同士が離れていたので一緒に写りませんでした。

食事に出て来たのもほんの一時で、まもなく風を避けてハイマツの中へと入って行きました。

長くなったので、続きは次回にします。 

 

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ラベンダーに集まる昆虫  ファミリーパークのライチョウヒナ

2012-07-15 | 生き物・動物

先日作った年間パスポートを利用して、ファミリーパークへ行きました。

ラベンダー園のような広い花壇の近くを通るとほんのりよい香りがして、足を止めて見ました。花に吸蜜する昆虫たちもたくさんいました。

モンキチョウ

 

ベニシジミ 

 

クマバチ

 

お花の香りに癒され、この後野鳥舎まで行きました。 

今一番の人気が、スバールバルライチョウのヒナです。小さなお子さんを連れた、ご家族連れの方がたくさん見に来られていました。

7月12日に母鳥の巣で11個の卵を温めて8羽が孵化ったそうです。外と室内の温度差があるので、ガラスが曇っています。

お母さんライチョウもちらっと見えたのですが、すぐに隠れてしまったので撮れたのはヒナだけです。

 

 

  

 

 

暖房の周りに集まるヒナが可愛らしかったです。 霧がかかったような雰囲気になったかも?^^; 

今朝は雨が降って足止めされたのですが、明日はお天気のようで立山へ出かけてライチョウさんに会うのが楽しみです。

 

先日出かけた時には、若いオオワシに会えなかったので、成長した姿もアップしました。

4月上旬にパークで2羽が誕生したうちの1羽です。大きさは親と同じぐらいですが、嘴と足の色が淡色ですね。

 

左が親鳥 

 

 

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クロハラアジサシ ホオジロの幼鳥

2012-07-14 | 水辺の鳥

数年前、MFの神通川で「コアジサシ」を見たことがあったのですが、その後は会う機会がなかったので、

今日は思いがけない出会いにテンションが上がりました。

コアジサシとしていましたが、teraさんに、「クロハラアジサシ」と教えて頂きましたので、訂正しました。

お腹が黒く、嘴と足が赤い色をしていました。図鑑でも確認しました。

クロハラアジサシ 黒腹鯵刺 26cm

 

かなり高い所を飛んでいたので見難いですが、お腹が黒いです。

羽が橋の上を大きく旋回するように飛んでいました。5分ほどいて、飛んで行きました。

 

 

 

 

 

砂利道に出来た水溜りで、ホオジロが水浴びをしてそのあと羽づくろいをしていました。幼鳥のようです。 

もう少し近くで見ようと思ったら、車が走って来て飛んで行ってしまいました。

ホオジロ 頬白 17cm ホオジロ科

 

 

 

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自立に向けて ツバメの子供たち

2012-07-13 | 野山の鳥

電線の上で、羽をバタバタしながら騒いでいるツバメの子供たちを目にして、カメラを向けてみました。 

 

親鳥が餌を銜えて飛んで来ると、子供たちが大きな口を開けて餌のおねだりしていました。

尾羽が長いのでお父さんです。

 

 

お父さんは子供たちに虫を見せて、また飛んで行ってしまいました。飛ぶように促しているようです。

 

この後、少し離れた所で待っていた親鳥の所へ子供が1羽飛んで行き、見事に空中で餌を受け取りました。

ツバメは空中で餌をキャッチしますが、餌を捕らえるための練習だったようです。 子育て上手なツバメの親鳥に感心しながら眺めておりました。

 

スズメのお風呂  駐車場の隅に雨で出来た水溜りに浸かって、気持ちよさそうにしていました。

 

カラスの子も一緒に遊んでいます。

 

右の子供が、餌をねだってガーガー鳴いていましたが、 親鳥より大きくなっているのにまだ親を頼っているのですね。

 

 

 親子の微笑ましい様子も、いろいろ見せてもらいましたが、どの鳥もそろそろ子育ての最終段階ですね。ご苦労さんです。

 

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今日から写真展 アマガエル

2012-07-12 | その他

先日も紹介しました射水市(新湊)の内川沿いにある土蔵カフェ DOUZO(どうぞ)のギャラリーで、

12日~28日まで、鳥好きのお仲間と一緒に写真展を行うことになり、午前中はその準備でした。

 

 

 

カフェのママさんが、地域の子供たちに見せてあげたいという希望があって開催しました。

準備中に射水市ケーブルテレビの取材もありました。

展示作業が終わって、カフェのママさんこだわりの、スプレー式コーヒーを入れて頂きました。

蒸らしは砂時計が落ちるまで、待っています。まろやかで香りがよく美味しかったです。 

 

昼頃の海王丸パーク

雨が上がり薄日が差して来ましたが、厚い雲に覆われ立山が見えませんでした。

 

こちらは前日の夕方家の近くの土手から撮った立山連峰です。 雨雲が出てきました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

家の庭から、梅雨の時期には何処からか現れるアマガエルを見ることがあります。

 

コンデジを近付けると逃げてしまいました。

 

ゴーヤのグリーンカーテンが窓まで上がって来て、部屋の中に差し込む西日を和らげてくれています。お花もいくつか咲いています。

 

爬虫類が嫌いな人はパスして下さい。

「ヤモリ」は、夜になるとガラス窓にへばりついていますが、動くものにしか反応しないので捕食の確率は低いようです。

 

トカゲ

 

 

4mmほどの小さな「ヒメカノココテントウ」  食用菊に付いたアブラムシを食べてくれる虫は大歓迎です。

蒸し暑い日が続いて鬱陶しいですね。梅雨明けが待たれますね。

 

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八方尾根自然研究路

2012-07-11 | 自然観察会

 7月10日 ネイチャークラブ7月例会、八方尾根観察会に参加して、

たくさんの可愛いらしいお花との出会いに癒された一日となりました。コンデジで撮った写真ですが、風景とお花たちをアップしました。

 

シーズン始まったばかりで平日のこともあり、ゴンドラリフトが空いて待たずに乗れました。

 

クワッドリフトを乗り継ぎ、

 

 

第1ケルン1820mからスタートして、八方池2060mまでの往復トレッキングコース

行きはお花を見ながら約2時間かけて歩き、帰りは1時間10分ほどで下りました。

 

リフトの駅で買った「八方尾根花散歩」の写真と「山紀行」の写真を見ながら、皆さんと名前の確認をしたりしました。

カラマツソウとハクサンタイゲキ

 

ウラジロヨウラク

 

 

ユキワリソウ

 

イワカガミ

 

タテヤマリンドウ

 

キジムシロ

 

「ハッポウウスユキソウ」が、登山道沿いのあちこちで美しい姿を見せてくれました。

 

 

ヨツバシオガマ

 

ゼンテイカ

 

途中、ガスが出て来て白馬連山は望めませんでしたが、八方池まで行くと視界がよく気持ちがよかったです。

 

テガタチドリ

 

ハクサンチドリ

 

ムシトリスミレ

 

 

第2ケルン2005mまで行くと、池まであと少しです。

 

八方池 2060m

 

イブキジャコウソウ

 

ホソバツメクサ

 

イワハゼ

 

チングルマ

 

ヤマトキソウ

 

オオタカネバラ

 

帰り道は、晴れて来て展望台から麓が見渡せました。 

 

 

 

 

ゴンドラリフトの近くで、放牧されていた乳牛

 

長くなりましたが、最後にキセキレイ

 

コンデジでは小さくてアップ出来ませんが、他にイワヒバリも見ることが出来ました。

ご案内して頂きましたKさんご夫妻と参加の皆さんありがとうございました。

 

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ネジバナと蝶

2012-07-09 | 昆虫

前日の河原で、ネジバナも撮っていました。  ピンク色のねじれた花が可愛いですね。

花に「モンキチョウ」が吸蜜に訪れていました。

 

 

 

チャバネセセリ

 

ムギワラトンボとしていましたが、シオカラトンボ♂と教えてもらったので訂正しました。

 若いオスは、メスに似た黄色で、熟成するとだんだん塩を吹いたように白くなって来るようです。

シオカラトンボ

他にジャコウアゲハが飛んでいましたが、止まってくれなくて撮れず残念。

 

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カワラヒワの親子 スズメは大家族

2012-07-08 | 野山の鳥

朝の涼しいうちにと思って家の周りの草むしりをしていたので、午後の暑い時間になってしまいましたが、少しだけ下流の河原へ行きました。

遊歩道の側の柳にカワラヒワの親子が止まっていました。最近よく見る鳥がカワラヒワですが、りりりり・・・と鳴く美しい声を聞くとつい振り向いてしまいます。

 

 

 

雨で出来た水溜りが気持ちがよいのか、スズメさん一家が寛いでいました。

 

お父ちゃん、ぼくにもごはんちょうだいー

 

よっしゃ!

 

ほれ、これでいいかい? 素早く餌を見つけるお父さんに尊敬のまなざし?のヒナっ子でした。

 

あ~~ん 

 

美味しいね!

 

子供は3羽いました。 

  

 

尾羽のモコモコがとれていない子が、餌をもらっていたヒナです。

 

親鳥は甲虫を捕まえると石の上に落としたり振り回したりして、翅を取り除き、ヒナに食べやすくして与えていました。 

 

 

捨ててあったのを見ると、餌になったのは、コガネムシ科のカナブンのようですね( ^^

 

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