かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

さくら便り(1)

2009年04月03日 | 
私の本業は林業技師ですが、大学で学んでいたのは森林工学系の造園学で、自然公園や森林公園・景観造成などが主だったため、就職後も森林公園や緑化関係の業務に暫くたずさわっていました。
妙義「さくらの里」もその一つでスギ林や広葉樹林だった斜面を測量して計画作成し、造成、管理と10年近くたずさわっていました。このため同窓会で研究室の仲間達に行き会えば「群馬のさくら守」と呼ばれるほどで(これは買いかぶりすぎですが・・・)、桜に寄せる想いは強いものがあります。

さて、今年も各地でソメイヨシノの開花が話題に上るようになり、春が少し遅い我が家や勤務先の周辺でもソメイヨシノが開花しはじめ、エドヒガン(ヒガンザクラ・ウバヒガン)は満開となっています。・・・と言うことで群馬県西部地域の「さくら便り」と桜に関する蘊蓄をお届けしようと思います。

まずは、勤務先に近い貫前神社です。参道のソメイヨシノの並木はちらほら咲き出したばかりで、オオシマザクラが5分咲きと言うところでしょうか。現在、満開なのはエドヒガンで石段横や宝物館横、大鳥居横の公園、北側の社叢林の中などに大木が点在しています。

正面石段の上にある「両部鳥居」をくぐると左側に咲いているエドヒガンと社殿


清和天皇御染筆の額が掲げられていたことから名が付いた「勅額鳥居」横のエドヒガン
(勅額鳥居も両部鳥居で現在は有栖川宮幟仁親王の額が掲げられているそうです。)


大鳥居横の公園内にあるエドヒガン


エドヒガンは日本に10種類ほど自生する桜の野生種のひとつです。本州以南に分布して大木になります。花はそれほど大きくはなく白色~淡紅色で顎筒の基部がふくれている特徴(下の写真参照)があります。


葉の出る前に花を咲かせる(葉がない→歯がない→姥)ことからウバヒガンとも呼ばれます。大木は樹皮が縦に裂け(下の写真参照)、これが皺に見えることから姥(ウバ)と言う説もあるようですが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする