国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

モンテッド!≒MONTED!

2023-10-02 21:20:15 | 3カードモンテ

●2008年に私は首都圏から西日本某地方都市に引っ越した。

●その年の2~3月は首都圏での思い出作りをしたり、させてもらったりした。

●その中の一つにゆうきとも師と庄司タカヒト師の会へN氏に誘われて、参加した。渋谷だったか。

 その後の打ち上げ(?)でのことである。

 私はゆうきとも師の『2カード・ミラクル』をモンテ仕立てにしたものを見ていただいた。N氏に促されたのである。

 そのときの私は緊張していてゆうきとも師の反応は覚えていない。ただ、庄司先生の「君は語るタイプかあ」と言われたことを覚えているだけである。

 「語るタイプ」。いやあ、お恥ずかしいかぎり。

●ちなみに西日本某地方都市に来てから、その手順は封印した。西日本某地方都市のバーでマジックをバーテンダーに見せて非常に不愉快な目にあったからである。このあたりは後日、書くかもしれないし、思い出しただけで不愉快で書かないかもしれない。

 西日本某地方都市でマジック関連の人間関係を一人しかつくらなかった(マジックを趣味とする友人のこと)のは、そのあたりに理由がある。人見知りなのもあるが。

●なので、マンスリーマジックレッスンから『MONTED!』が販売されたときは驚いたものだ。

 同じカード構成で、こうも違うものになるのかあと感心したのである。2カード・ミラクルの改案は忘れてしまっていたけれども。全く違う作品であった。

●で、だ。

●この度、ゆうきともマジックギャラリー@STORESから『モンテッド!』が出た。

●『MONTED!』(mML版)と『モンテッド!』(ゆうきともギャラリー@STORES版)の二つをご紹介してみたい。

●どちらもノーエキストラである。現象は逆転、逆転、また、逆転とまあ、パケットトリックの理想である。

●パケットは現象を盛り込んでいるものは非常に楽しい。ときとして、52(54)枚を使用したマジックより現象が多いのである。

●先に『モンテッド!』(ゆうきともギャラリー@STORES版)の印象から。

 ストレスを徹底的に減らそうとしている作品だなと感じた。というか、技法の選び方からも解説のあり方からも、それをテーマに組まれているように感じられる。

●基本的技法だけでできるし、ノーブレイクでいける。このあたり、ストレスフリーである。

 むろん、基本技法であっても注意点は指摘されている。

 このあたり手を抜いていることはない。

●なにせ、逆転、逆転、また逆転と派手な=やっていて楽しいマジックである。

●リセットも簡単。

●モンテッドの世界に入るには、まずはここから。「シンプル イズ ベスト」である。

●ところが、である。

●話はそんなに単純な話ではない。

「シンプル」より、もう一歩、進みたい見せ方をしたいと思う方もいると愚考する。

 同じような現象でも、少し凝っているやり方である。

 つまり、難度が上がる演じ方である。

●そんな時はマンスリーマジックレッスンショッパーズの『MONTED!』である。

●より、見せ方が詳しい。このような指使いで示してから次の動きに進むと良いなど細かい注意点もあるのである。

 なお、これは『モンテッド!』が詳しくないということを意味しない。むろん、詳しいがそれ以前に最小限の労力でできるところが『モンテッド!』のポイントなのだ、為念。

●個人的にありがたいのが、『MONTED!』には手元映像の撮影もあるところである。左右の混乱が最小ですむ。

●そして、別法がたまらない人にはたまらない。

 『ゆうきとものカードミラクルズ・第4集』で名をはせた、ゆうきとも師のオリジナル技法「フラッシュ・カウント」がうなるのである。

 一瞬でのチェンジも入る。かっこいい!

●その代わり、ちょっとした「とまどい」が入るとぶち壊しになる。中上級者向けになっていると言えよう。

●『モンテッド!』『MONTED!』、両作品に言えることだが(どんなマジックに言えることかもしれないが)、セリフを最小限に削れるだけ削り、セリフと動作をシンプルにして演じなくてはならない。

●まちがっても、庄司タカヒト師から「君は語るタイプかあ」などと言われないように。


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