旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

行田でプライベート桜見

2018-04-03 09:32:20 | 国内
住宅街を抜けるといきなり城が姿をあらわした↓

映画「のぼうの城」の舞台となった忍城(おしじょう)が平成三年に復元されていたのである。
ここは浅い沼地の島に出来た水城。
古い地図が諏訪神社の境内に掲げられていた↓今は住宅街になっている場所ほとんどが水の中↓

さらに、明治になってから城は周辺の施設すべてと共に完全に取り壊されたのだった。
生い茂っていた樹木もその時大半は切られてしまったのだが、諏訪神社の境内だけは大きな木が残されている。
それは…斧を入れた時に血のようなものが流れて、怖れた人々がそこだけは残したから↓


それにしても、まったく存在しなかった忍城本丸をよく復元したものだ↓

※後から訪れた地元の方に訊ねると、城がある場所はもとは野球場だったのだとか。ああ、だから元の場所に復元が可能だったんですね。

堀を渡って本丸に入ると博物館があるのだが…なんと16時半で閉館!やってきた外国人が残念そうに帰っていった
観光の町としてがんばるのだったら、もうすこし長く開けておいた方が良いのではないでしょうか
●行田は足袋の街
昭和初期には年間八千五百万足も生産。これは全国需要の八割だったそうな。
今でもたくさんの蔵が残されていて、それをこんな地図にして観光に役立てようとしている↓

実際少し歩いてみたが、パッと目には蔵とは分からないような建物も多い。

五時をまわり、今日のメインイベント。
十数年、毎年旅をご一緒してきた方のお宅へ。いつも「うちの桜はなかなか見る価値あるよ」とお話になっていたので、いちど拝ませていただきたかった。今年は桜がとてもはやかったので、一週間ほど前にお電話をいただき予定していたより二日早い日にやってきた。
おお、たしかに二日早い意味があったようだ↓散った薄ピンクの花びらが絨毯のように敷き詰められている↓

大きく広げられた枝を見上げて、樹齢は何百年か?と思ったが、
「おれが中学校のころはこんな(両掌でかこうしぐさ)ぐらいだったんだよ」とのこと。ソメイヨシノというのは百年までの寿命はなく、生育環境が良ければ三十年ほどでも高さ十五メートルほどにもなるのだそうだ。
この桜を愛でるために、家を建てなおしたときに二階もつくったのだそうだ。上がってみて納得した↓

横長の窓がまるで屏風の枠のようだ。

「夕方から夜に来てください」と言われた意味がだんだん分かってきた。わざわざ置かれた照明の光が生きはじめる↓


二時間ほど、鴨とワインの時間を過ごすうちにすっかり暗くなり、夜空に見事な枝をひろげている↓




コメント
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